店長竹田の

「大後悔日誌」


'05 諦めが肝心
'06 無駄な抵抗
'07 今日はこのへんで勘弁したる
'08 choSuchbe'chugh vaj bIHegh !
'09 性能の違いが、音質の決定的差でないということを教えてやる
'10 数を撃てばいいというものではない、よく狙え
'11 登頂をあきらめる勇気
'12 ベースキャンプで十分だ
'13 この音、おろそかには食わんぞ。
'14 どうして耳がほてるのかしら?これって本当?
'15 神は人間に一つの舌と二つの耳を賦与したるは、しゃべるよりも二倍多く聞くためなり
'16 やればわかる!! やらなければ、一生わからん!
'17 人生という試合で最も重要なのは、休憩時間の得点である。
'18 「できること」が増えるより、「楽しめること」が増えるのが、いい人生。
'19 年をとったから遊ばなくなるのではない。遊ばなくなるから年をとるのだ。
'20 速度を上げるばかりが、人生ではない。
'21 休息とは回復であり、何もしないことではない。
'22 目的を見つけよ。手段は後からついてくる。
'23 人生から返ってくるのは、いつかあなたが投げた球。
'24 人生を見つけるためには、人生を浪費しなければならない。

2024/07/11

2024/07/11 DENON HOME AMP 定価 121,000円(税込)

marantz さんに続いて DENON さんからも、ネットワークプレーヤー内蔵アンプの発売です。


横幅 217mm 奥行き 242mm 高さ 86mm とコンパクトです。
marantz さんと同じく天板はメッシュとなっています。
marantz MODELM1 は約 15万円でしたから、こちらは 3万円ほど安いです。
そのコストダウン分は、リモコンの有無と外装でしょうか。
2台並べると、明らかにこちらの方が見劣りします。
リモコンはネットワークプレーヤーとして使用する場合、タブレット(スマホ)で操作しますから
無くても困らないのでは無いでしょうか。

2024/07/12 訂正です。
MODEL M1 にもリモコンは付属しません。
となると、単純に外装だけの違いですね。

外装でコストダウンを図り、中身はほぼ同等ではないでしょうか。
そう考えると、コストパフォーマンスはこちらの方が高いですね。


リアパネルの端子配置も MODELM1 とほぼ同じですので、パーツ類の共有化でコストダウンを図っているようです。

ですが、音は見事なほど違います。
MODELM1 は耳当たりよく、柔らかな音色で刺激的な音を出さずに。ゆりかごに乗っているような心地よいサウンドです。
対して、この HOME AMP は直球勝負で、ダイレクトに音が飛んできます。
曖昧さを排し、うるさい音でもごまかさずにそのまま出してきます。
見事なほどに両極端な音作りですので、お好みで選択することとなると思います。

試聴は、Wi-Fi 接続で高価なハブや絶縁装置を使用せずに行いました。
音源は Amazon Music です。


使用したスピーカーは Paradigm Founder40B ですが、駆動力には相当余裕を感じましたので
もっと大型スピーカーでも軽く鳴らせそうです。この駆動力の高さはデジタルアンプならではのメリットですね。

私には、やや高域がキツく、低域が物足りなく感じたので、アプリ上でトーンコントロールを行い補正しました。
トーンコントロールに関しては、使用スピーカーや部屋の特性によって大きく状況がかわりますので、適宜使用してください。

このトーンコントロールは良質です。
アナログ回路を使用したトーンコントロールは、S/N比の劣化や、エネルギーの消失等、失う物が多く
よほどのことが無い限り使用しませんが、デジタル上で行うトーンコントロールはデメリットが小さく
積極的に活用すべきと思います。

今回は 低音 +3 高音 -2 で試聴を行いました。

明快で、ダイレクトな音作りです。
やや高域寄りのエネルギーバランスで、高域に意識的な誇張感を感じます。
中域に薄く色気を乗せているようにも感じます。
レンジは欲張らず、上下共にほどよく丸めてあります。
空間表現力も高く、スピーカーの左右外側まで空間が広がります。
反面、奥行き表現力は甘く、やや平面的なところが気になりました。

楽器の音色を正確に再現する能力を持ちますが、同様にいやな部分もごまかさずに再現します。
この部分が評価の分かれる点でしょうが、ソースに忠実という見方をすると、優秀なシステムだと思います。

吉田苑公式ショッピングサイト DENON DENON-HOME-AMP

2024/07/08

2024/07/08 ARCAM SOLO UNO 特価品のお知らせです。

世の中には早すぎた製品が時々現れます。
発売されたのが、もう数年遅かったらヒットしていただろう、と想像できる製品達です。

オーディオ機器で言うと、 ONKYO さんがインテルと協業して(あのインテルですよ!驚きですね)
オーディオ専用PCを発売したのが 2007年でした。
あと13年ほど遅く発売すればヒットしたと思うのですが、あまりに時代を先取りしすぎましたね。

このように、早すぎたために名機になり損ねた機材という物が存在します。

今回ご紹介する ARCAM SOLO UNO もそんな1台では無いでしょうか。
実は、この SOLO UNO はこの日誌で 2021年にご紹介しています。

 
内容は Roon Ready 対応ネットワークプレーヤー内蔵アンプです。
最近、同様コンセプトの製品が複数発売され、ようやく時代が追いついてきた感じです。

発売されてから3年経過してしまい、新製品達の陰に隠れて目立ちませんが、今でも十分に良い音のする
おすすめ機材です。

使用方法としては、既にRoon運用を行っている方のサブシステムでしょうか。
もちろん最初の一歩として導入しても良いのですが、アンプ内蔵ですので、既にアンプをお持ちの方が
多いのでは無いでしょうか。
そうなると、アンプが無駄になりますので、基本的にはサブシステム用途となると思います。

余っているスピーカーさえあれば、別の部屋で気軽に Roon システムの構築が可能です。

Roon はマルチルーム対応ですので、Roon コアが1台あれば、あとは Roon Ready対応機の数だけ
増設が可能です。
ですので、このSOLO UNO をオーディオルーム以外に設置すれば Wi-Fi 接続(有線も可能です)で
手軽にサブシステムの構築が可能です。

現在、特価販売中ですのでサブシステム用に1台いかがでしょうか。
価格以上の高音質システムが構築可能です。


吉田苑公式ショッピングサイト ARCAM SOLO UNO 【特価品】

2024/06/21

2024/06/21 aurender N150 定価 594,000円(税込)

先日ご紹介した aurender ACS100 と同価格のネットワークトランスポート N150 のご紹介です。
ACS100 は光学ドライブが搭載されており、1台でリッピングまで可能な多機能モデルでした。
今回ご紹介する N150 は ACS100 から光学ドライブを取り外し、電源を強化したモデルです。

aurender の特徴である ストレージ追加機能はそのまま搭載されていますので、必要に応じて
ご自身でストレージ(SSD/HDD)の追加が可能です。

この機能は他社には無い機能で、データを手元に残したい場合に魅力的な機能です。


横幅 215mmと前面投影面積は狭いですが、奥行きは355mmとかなり深いです。


aurender は北米のオーディオフェアーでの採用率が高く、多数のブースで採用されています。
その理由の一つが、1台でデータベースも兼用できるという利便性でしょうか。
もちろん音質が良いのは大前提ですが、イベントの設営から撤去までを考えると、機材点数を減らすことが可能かつ
動作安定性に優れるという点は何よりも有利に働くのだと思います。

このN150にもストレージベイが背面にあり、SSDかHDDの追加が可能です。
別途 NASを用意する必要が無いため、データベース兼用ネットワークプレーヤーとして重宝されているようです。
さらに、DACを内蔵していないため、自社DACのデモンストレーションに最適との捉え方もあるのではないでしょうか。

色々考察しましたが、音が悪ければ本末転倒で意味がありません。


試聴は Roon Ready 接続で行い、次にストレージへ保存した同一音源との比較試聴を行いました。

Roon Ready 接続での音質は、十分に良い音がします。
さすが、イベントでの採用率が高いだけのことはあると感じました。
ほんのわずかに、奥行き方向と高さ方向の再現性に物足りなさを感じますが、60万円クラスのネットワークトランスポート
としては標準以上です。

次に、Roon + Qobuz で試聴した音源と同一音源を N150 の内蔵ストレージへ保存して
Roon + N150ストレージ からの再生での比較試聴です。

Roon + Qobuz を 100点とすると
Roon + N150ストレージ は120点でしょうか。

低域のグリップ力が上がり、空間再現性が上がります。
かなり良質な外部NASを接続した際と同様の音質向上が得られました。

予想以上の結果です。
内蔵ストレージからの音質がここまで向上するとは予想しておりませんでしたので驚きです。
良質なNASは 40万円以上する上に入手困難ですので、NASとの同時運用を考えている場合
60万円という価格は安いですね。

イベントでの採用率が高い理由に心底納得しました。

同メーカー、同価格のACS100 と比較しても大幅な音質向上ですので、どうしても光学ドライブまで一体化させたい
という理由が無い限り N150 をおすすめします。

aurender としては最も安価なモデルでこの音質ですので、上位モデルも気になりますがこの上は 220万円と
一気に価格が上がります。
光学ドライブ搭載モデルに110万円のモデルがありますが、今回の結果を踏まえると、音質は N150 と同等と予想します。

現実的な選択肢となるのはこの N150 だけでしょうか。

上位モデルに興味がある場合はご連絡ください。
あらためて試聴してご報告させていただきます。

吉田苑公式ショッピングサイト シルバー ARD-N150-Sブラック ARD-N150-B

2024/06/17

2024/06/17 オーディオと音楽について

私は音楽に関しては雑食で、幅広く様々なジャンルの曲を楽しんでいます。
特に、音楽配信が始まってからは新しい音楽に出会う事が手軽になり、日々新しい刺激を受けています。

この仕事をしていると、音楽が好きな方とお話をする機会が大変多いのですが
ご自宅で良く聞く音楽は、最も多感な時期(10代~20代)に聴いた曲を中心にされている方が多いように感じます。

「最近の曲はよく分からない、やはり昔の曲の方が良かった」

というお声は良く聞きますし、お気持ちは良く理解できます。
ですが、せっかく立派なオーディオ機器で楽しむのですから新しい音楽も楽しんでみてはいかがでしょうか。

昔は、新しい音楽との出会いというとラジオがほとんどでした。
ラジオにかじりつき、好きな曲がかかるタイミングでエアチェックをしていた方も多いのではないでしょうか。
この「エアチェック」という言葉も、今となっては死語に近く、ほとんど耳にすることも無くなりました。

時代が進みラジオがCDへと代わり、好きな音楽を手元に置いて、良い音でいつでも聴ける時代の始まりです。
ですがその弊害として、同じ曲を繰り返し聞く事が増え、新しい音楽との出会いが減っていったように感じます。

そしてさらに時代が進み、現在はネット配信の時代になりました。
原点回帰ではありませんがネット配信はラジオ時代のように、新しい音楽と出会うことが簡単になりました。
朝起きて、ネット配信のスタートボタンを押すと、夜までずっと音楽が自動で流れてきます。
それも、今聴いている曲に近い雰囲気の曲がかかりますので、自然と好みに近い曲が流れてきます。

私が普段おすすめしているネット配信システムは複雑怪奇で、なかなか始めることが困難なのかもしれません。
音質を追求すると、複雑なシステムとなってしまい、結果として敷居が上がってしまったことが反省点です。
せっかく昔のように、気軽に新しい音楽と出会える事が可能となっていますので、これを楽しまないのは
もったいないです。

これからは音質追求だけでは無く、単純化してシンプルに楽しむことが可能なシステムもご紹介していこうと思いますので
入り口で足踏みしている方もぜひチャレンジしてみてください。
一度踏み込んでみると、外から眺めている時より簡単な事にお気づきいただけると思います。



オーディオも楽しいですが、ライブも楽しいですよ。
コロナにより自粛していた期間が長かった影響もあり、最近は様々なライブ、イベントが活発に行われており
生の音楽とふれあう楽しさを感じています。
今年は1月のミュージカル ベートーヴェン に始まり JAZZ 、クラシックを中心に楽しんで来ました。
後半も充実しており、楽しみです。

完全な個人の予定表となり申し訳ございませんが、これからの予定の一部をお知らせします。


7月は「鼓童」です。
太鼓は良いですよ。
オーディオ的には低域再現性の基準となりますし、何より太古の息吹を感じるエネルギッシュな舞台は
体に感じるエネルギーと共に、血潮がたぎる興奮を感じます。

太鼓ですと、他に「鬼太鼓座」もおすすめです。


8月は「初音ミク」です。
え?と引かれるかもしれませんが、音楽好きとしてこのライブも外せません。

「初音ミク」の元となっているのは、ヤマハの開発した音声合成技術「VOCALOID」です。
「VOCALOID」とはサンプリングした人の声と、PC上で入力された歌詞とメロディを合成する技術です。

この技術によって生み出された「初音ミク」を使用して、ニコニコ動画やyoutubeを中心として、クリエイーター達による
オリジナル曲が多数発表され続けています。
ある意味、新しい音楽の最先端を走っているとも言えると思います。

プロのアーティストでは無く、素人の鼻歌レベルの音楽でも発表できるこのシステムにより
新しいメロディや、人間には歌えない息継ぎの一切無い曲等、今まで聴いたことの無い音楽が日々生まれています。
コネ等では無く、実力のみでデビューできる場であり、 米津玄師 や YOASOBI 等の一流ミュージシャンを
生み出す場となっています。

ライブは生バンド形式で、オーディオ的な聞き所はギターでしょうか。
ロックフェスのような迫力あるギターはかっこいいです。

 

9月は「blast」です。
アメリカ発のドラムとマーチングバンドをショーアップした、音楽エンタテインメントです。
ショービジネスが活発なアメリカらしい派手でダンサンブルなステージで、魅せる音楽が楽しいです。

 

10月はスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」です。
日本の伝統芸能であり重要無形文化財に指定されているため、身近に感じないかもしれませんが
大元は大衆演劇です。
江戸時代にはアイドルであり、ファッションリーダーでもあったんですよ。
時代と共に変化を続ける音楽でもあり、伝統を重んじる昔ながらの正統派歌舞伎もあれば
この「ヤマトタケル」のような進化した歌舞伎「スーパー歌舞伎」もございます。

正統派歌舞伎は難解なところもあり、万人におすすめ出来ませんがスーパー歌舞伎は
エンタテインメントとして進化しており、どなたでも楽しむ事が出来るようになっています。
大ヒットしたスーパー歌舞伎「ワンピース」をご覧になった方も多いのでは無いでしょうか。

現在も進化を続けており挑戦的な作品として
「風の谷のナウシカ」も上演されました。
劇場版ですら原作2巻までしか映像化されなかったナウシカ、全7巻すべてを
昼夜通し、全7幕36場 6時間公演 という超大作でした。
これからも歌舞伎は進化を続けていくのでしょう。

歌舞伎のオーディオ的な楽しみ方は多彩で、三味線のような通常の楽器もありますが、歌舞伎ならではの楽器?として
「ツケ」があります。
ツケ板という四角の板をツケ木で叩き音を出すのですが、俳優の演技に合わせて多用されるので
歌舞伎の「音」としてのイメージで最も強いものではないでしょうか。
木の板を木の棒で叩くだけなのですが、シンプルなだけに奥が深く様々な表情を見せてくれます。
この微細な変化をオーディオで表現しようとすると、かなり高度なシステムが必要になると思います。



このように、ウィーンミュージカルからブロードウェイ音楽エンタテインメント、歌舞伎からボーカロイドまで
音楽にも様々なジャンル、楽しみ方がありますので、食わず嫌いをせずに色々試してみてはいかがでしょうか。

私のオーディオシステム構築の軸となるべき「音」はこれらのライブ経験が元となっており
さらに日々更新されております。
最近では歌舞伎の「ツケ」でしょうか。
あの、木同士が打ち鳴らす音は、オーディオ心をくすぐりました。
あるときは繊細に、そして激しく同じ音でも表情を変える様は、これをスピーカーで正確に再現すすためには
どうすすれば良いかと、わくわくしました。

様々なジャンル、メロディー、楽器の音を聴くことはそれだけで財産となると思います。
ライブでの経験を元に、オーディオを構築するとご自身の中に明確な「音」のイメージが確立しますので
ブレないシステム構築が可能となると思います。

2024/06/15

2024/06/15 LUXMAN NT-07 定価 594,000円(税込)

LUXMAN のネットワークトランスポート NT-07 のご紹介です。
発売は去年の7月ですので、なぜいまさらと思われると思いますが、ようやく Roon Ready に対応いたしましたので
やっとご紹介できるようになりました。
私は、ネットワークプレーヤーは Roon Ready に対応して一人前と思っているので、未対応のままではご紹介できませんでした。

Roon Ready 認証作業は大変時間がかかっており、このモデルも1年以上かかりました。
他にも認証待ちの機材が多数あるようで、このあたりをスピーディに対応していただけると良いのですが・・・・


横幅 44cm のフルサイズとなっており、存在感があります。


トランスポートですので、アナログ出力はありません。
基本的にはUSB接続でDACへ接続して使用します。
HDMI(ARC)接続可能な点がうれしいですね。


基幹パーツに LUMIN を採用しており、操作アプリは永い年月をかけて練り込まれた、高い完成度を誇る LUMIN アプリを使用可能と
なっております。
制御系も全て LUMIN 製ですので、動作安定性は完璧です。

ネットワーク制御に関しては、今から開発を始めても10年以上の実績があるLUMINには追いつけないと思います。
ですので、LUMIN から制御系を供給してもらい、アナログ回路(今回の場合は電源回路ですね)で個性を付ける
という考え方は正解だと思います。


そして、LUMIN 最大のメリットである Roon Only モードにも対応しています。
LUXMAN の取扱説明書やアップデート案内には、一切記載がありませんので裏技的な使い方かもしれませんが
Roon を運用する上では、音質上の大きなメリットですので Roon Only モードでのご使用をおすすめします。


Roon Only モードへの入り方は以下となります。

専用アプリの設定画面内 「オプション」 へ入り「名前」の欄を「#ROONONLY」と書き換えます。
書き換えると同時に Roon Only モードへと移行し、以後 Roon 以外からの一切の操作を受け付けなくなりますので
Roon Onry モードへ入る前に、設定変更は全て行っておいてください。
おすすめは
ファームウェア更新
ネットワークLED オフ
ボリューム調整 オフ
となります。

Roon Only モードから元の状態へ戻す場合は、本体のリセット操作が必要です。
電源オフの状態で、背面のリセットボタンを押し続けながら電源を入れます。
画面に LUXMAN の表示が出ましたらボタンを離してください。


Roon Only モードでの試聴です。
音質はほぼ LUMIN となっていますが、電源回路は LUXMAN 製ですので、電源の違いによる音質の違いが面白いです。
LUMIN 純正と比較して、低域のグリップ感が強く厚みがあります。
LUMIN のフラット感に物足りなさを感じる場合は、オーディオ的にわずかに脚色されたこの音作りは楽しいと思います。

Roon 用 ネットワークトランスポートとして、この価格帯でトップクラスの音質です。
ライバルは LUMIN U2 MINI 定価 385,000円(税込) もしくは LUMIN U2 定価 825,000円(税込)
でしょうか。
クオリティでお話しすると、U2 MINI より上質で U2 に劣ります。
今回も価格なりの結果となってしまうのが残念ですが、約 40万円と80万円の間に
選択肢が出来たと考えると良いのかもしれません。

吉田苑公式ショッピングサイト LUXMAN NT-07

2024/06/07

2024/06/07 marantz MODEL M1 定価 154,000円(税込)

marantz さんより 6月中旬に発売となる新型ワイヤレス・ストリーミング・アンプ MODEL M1のご紹介です。

ついに、この時代になりました。
CDプレーヤーが付いていないコンポの発売です。
海外メーカーから同様のコンセプトの製品がいくつか発売されていましたが
日本を代表するオーディオメーカーである marantz さんから、このモデルが発売されたことに
時代を感じます。

ネット上に1億曲以上の音源が存在する今、物理メディアであるCDをソースとする再生方法は
若い方には受け入れられなくなってきたように感じます。

オーディオの世界では、まだまだ CDで音楽を楽しむ事が主流ですが、スマホ世代の方にとっては
物理メディアを購入すること自体に違和感を感じる時代になってきたようです。
先日、若いお客様とお話ししている際の一言
「CDって3,000円もするのに10曲くらいしか入っていないですよね。Amazon Music は月額 1,000円 で1億曲ですよ。」
「CD邪魔だし。」

この言葉は衝撃でした。
CDが邪魔という発想が、我々のような往年のオーディオマニアにはない発想ですね。
この概念の善し悪しはともかく、メーカーとしてはニーズがあれば対応します。
そして、ついに発売になった CDプレーヤー無しのコンポとなります。

構成としては ネットワークプレーヤー内蔵アンプとなります。


横幅 217mm 奥行き 239mm 高さ 84mm とやや大きめなお弁当箱サイズです。

独特の天板は、なんとステンレス製のメッシュとなっており驚きました。
開放的な音を目指す場合、天板無しが理想なのですが、感電やほこりの点から現実的では無く
設計者の腕の見せ所でした。
メッシュタイプは以前より解決策の一つとして、皆が一度は考える方法だと思いますが
(私も、機材改造の際に何度も頭をよぎった方法です)
ほこりの点を考えると、どうしても採用できなかった部分です。
それを、あえて採用したmarantz設計陣(そしてそれを許した上司さん)には、よくぞここに踏み込んだと
惜しみない賞賛をお送りさせていただきます。
お客様のクレーム(ほこりが取れない等)を考えると、普通は怖くて出来ないと思いますが
音質のためにあえてリスクを取ったのではないでしょうか。

 
HDMI(ARC)入力がありますので、テレビとの接続も簡単です。

有線LAN接続も可能ですが、実使用状態を想定して Wi-Fi 接続で試聴しました。

見事な marantz サウンドです。
刺激的な音を出さずに、バランス良くまとめる音作りは見事です。
レンジは欲張らずにほどほどでまとめてあり、ハイファイというよりは穏やかに音楽に浸る事が出来るサウンドです。

モデルごとに音が違うバラエティに富んだメーカーもありますが marantz さんは一貫した音作りがされており
グレードによるクオリティ差はあれども、一貫した音作りがされており安心です。

吉田苑公式ショッピングサイト marantz Model M1

2024/05/31

2024/05/31 Eversolo DMP-A8 定価 330,000円(税込) 

Eversolo さんの多機能ネットワークプレーヤーのご紹介です。
普通のネットワークプレーヤーは単機能を追求しており、特定の作業のみしか出来ない代わりに
その少ない仕事を完璧(高音質)にこなすことを目的としております。

今回ご紹介する Eversolo DMP-A8 はその逆で、Android OS を採用しており、スマホのような使用感で
使える便利モデルです。
通常のネットワークプレーヤーには出来ないことが出来るので、使いこなせると面白い機材です。

 

対応している音楽ストリーミングは
Tidal / Qobuz / AmazonMusic / Apple Music / Apple Music Classical / Spotify 等、メジャー所は網羅してあります。
普通は対応していない Apple 系に対応している汎用性の高さは Android OS ならではですね。

Qobuz は日本正式サービスが始まっていないので、アカウントを持っていても使えませんのでご注意ください。
ログイン画面で日本からは使えませんとはじかれます。
この部分は Android OS の弊害ですね。
良い点もあれば、悪い点もあるようです。

Roon Ready対応に関しては少し不思議です。
Roon ホームページ上では Roon Ready対応 と明記されているのですが、Roon 上で Roon Ready 欄に表示されません。
恐らく、本体側のファームウェア対応が出来ていないのではないでしょうか。
本体側では準備できているのに Roon 側が対応出来ていないというケースは大量にありますが
このような逆のケースは初めてです。
大変もったいない部分です。

2024/06/01 追記

メーカーより連絡があり、早ければ今日中に、遅くとも来週早々にファームウェアアップデートを行い
Roon Ready 対応するそうです。
Roon Ready対応次第、再度 Roon での試聴記をアップ予定です。

 
 

HDMI ARC 入力があるのがうれしいですね。テレビと簡単に接続可能です。
アナログ入力もありますので、プリアンプとしての使用も可能です。

専用アプリで Amazon Music を試聴しましたが、明確な個性を持つ音色です。
高い解像度とエネルギー再現性を持ちますが、ほどよく色気が乗せてあり、雰囲気良く聞かせてくれます。
その分空間表現力はやや落ちますが、雰囲気良く聴けるのであまり気にならないと思います。
Roon Ready対応後に本領発揮となるとは思いますが、現時点でもそれなりに楽しめます。

2024/06/07 追記 Roon Ready対応 しました。

メーカーへ問い合わせると、迅速に対応してくれました。
ファームウェアアップデートで Roon Ready対応 しました。

早速 Roon Ready 接続で試聴しました。
あれ?思ったほど良くなりません。
今までであれば、通常接続を 100点とすると Roon Ready 接続すると最低でも 150点にはなったのですが
今回は 110点ほどでしょうか・・・
Roon Ready 接続のメリットがあまり感じられません。
ざらざらした感じが無くなる点や、透明度が少し上がる等、多少の向上は感じますが
Roon導入経費を考えると、経費ほどの向上効果は感じられません。
このモデルは、通常接続で使用するのがコストパフォーマンス的に良いように感じます。

追記ここまでです。

そして Android OS ならではの楽しみ方が You Tube 再生可能という点です。
本来想定された使用方法では無いようで、裏技的な使い方となりますが
ブラウザをインストールすると You Tube 再生が出来るようになります。

 
 

ブラウザの Fire fox をインストールしてから youtube を検索すると、普通に youtube を再生出来てしまいます。
本体画面でも再生可能ですが、現実的な使用方法ではありませんので、専用アプリ上で再生するのがおすすめです。

専用アプリには「同画面」という本体画面と同じ画面を表示する機能がありますので、同画面モードとすると
上記画像のようにタブレット上で映像を見ながら、オーディオ装置から音を出すことが可能です。

 
 

これは、普通のネットワークプレーヤーには出来ない芸当ですね。

 
吉田苑公式ショッピングサイト EVERSOLO DMP-A8

2024/05/30

2024/05/30 aurender ACS100 定価 594,000円(税込) 

限られた空間を有効に活用する場合、複数の機能を併せ持つ機材は有効な選択肢となり得ます。
ですが、ピュアオーディオ的視点で見た場合、複数の機能を持つ機材と、単機能追求型とでは
明らかなクオリティの差が出る場合が多いです。

今回ご紹介する aurender ACS100 は ネットワークトランスポート + 外付けデータベース + リッピング用ドライブ
を一つの筐体へ入れた多機能モデルです。
今までにも、他社さんから同様の機能を持つ機材が何種類か発売されましたが、便利な反面
クオリティ的に納得できない場合が多かったです。

ですが、この ACS100 は利便性とデザイン、音質のバランスが絶妙で、60万円の機材と考えると
コストパフォーマンスはやや悪くはなりますが、3種類の機能を持つ一体型と考えると
許容範囲内だと思います。
今までに開発されたデータベース兼用ネットワークプレーヤー中では、最高音質ではないでしょうか。
aurender の上位モデルはもっと高音質ですが、価格を考えると ACS100 が現時点では最もおすすめです。
スペースファクターを重視される場合、有効な選択肢となり得ます。

 
 

まず、注意点からです。
ASC100 はこの機材単体で完結した設計となっており DLNA/UPnP 対応のNASとしては使用出来ません。
専用アプリを使用して、PC上からのデータ管理は可能ですが、通常の NAS と同様の使用は出来ませんのでご注意ください。

ですので、専用アプリを使用したリッピング可能なデータベース兼、Roon Ready対応ネットワークトランスポートとなります。
Roon 上では問題無くデータベースとして認識しますので、ACS100 のデータベースを Roon のデータベースとして使用可能です。

 
 
他社製品の場合、SSD/HDD の追加はオプション設定で、かなり高価ですが Aurender 製品はご自身で追加できるようになっており
ACS100 の場合背面に 2.5インチの追加スロットがございますので、ご自身でドライブの増設が可能です。

右下にACアダプター給電口が見えますが、このモデルはACアダプター動作となっております。
これは音質上あまり好ましくありませんので、ここへ良質な外部電源を追加すると音質向上が可能です。
ですが、19V / 3.4A という動作仕様に対応可能な外部電源は HAYSOS (定価 21万円ほど)しかございませんので
現実的ではありません。
ACS100 はこの単体で完結した機材と考えた方が良いと思います。


試聴は付属ACアダプターを使用して行いました。
まずは、Roon を使用せずに専用アプリを使用しての再生です。
アプリの出来は良く、ストレス無く快適に操作可能です。
20万円クラスのネットワークトランスポートを使用したときと、同等のクオリティでしょうか。
ACアダプター駆動としては、頑張っていると思いますが、質感の再現性、エッジの立ち方、解像度、S/N比にやや難がある感じです。

次に Roon Ready 接続で試聴しました。
大幅なクオリティアップです。
S/N比が向上し透明度がアップします。質感も向上し生々しさが出てきました。
丸かったエッジにしっかりと角が出て、解像度も上がります。
30万円クラスのRoon Ready対応機クラスのクオリティまでは向上しました。
データベースとリッピング機能が 30万円と考えると、納得のクオリティでしょうか。

やはり、ACアダプター動作というのが足をひっぱている様に感じますので、同価格でAC100V動作
リッピング機能無しの aurender N150 に俄然興味が沸いてきました。
残念ながらこちらは、まだ Roon Ready 非対応ですので、対応後に試聴してみます。
100V動作で、かつリッピング用のドライブが非搭載ですので、大きな音質向上が期待出来ます。


吉田苑公式ショッピングサイト ブラック ARD-ACS100-Bシルバー ARD-ACS100-S

2024/04/25

2024/04/25 日本テレガートナー OPT BRIDGE Fast 吉田苑専用モデル 定価 349,800円(税込)
EDISCREATION LPS 定価 148,500円(税込)

データ再生における重要なアクセサリーである光絶縁装置 日本テレガートナー OPT BRIDGE 1000M ですが
底部にスイッチが付いており、通信速度を変更することが可能です。
通常は オート に設定されており、最速で通信するようになっています。
理論値で 1000Mbps まで対応しており、特に指定しない限り 1000Mbps で通信を行います。
これを 10Mbps や 100MBps に変更すると、遅いほど音が良くなります。
さすがに 10MBps にすると、192KHz のハイレゾ音源で音飛びが発生しますので、通常は 100MBps に
設定して使用することをおすすめしておりました。

先日、日本テレガートナーの開発担当者の方とお話をする機会があり、そのことを伝えると
「1000Mbps まで使用出来る機材に制限をかけて 100MBps にするくらいなら
最初から 100MBps までしか出せない機材を作れますよ。」
とのご提案をいただき、早速試作機を作っていただきました。

完成した試作機を試聴したところ、元から良い音がしていた OPT BRIDGE がさらに良くなりました。
これ以上静かにはならないだろうと感じていたのですが、さらにS/N比が向上しリアリティが上がります。
オーディオ用光絶縁装置の到達点ではないでしょうか。

確かに、1000まで出せるように設計された機材に制限をかけて 100で動作させるより
フルパワーで 100 の機材の方が良いと思います。
設計上でも、1000Mbps 用と 100Mbps 用では回路が大幅にシンプルになるとのことですので
音質に有利です。

試作機で大変良い結果が出せましたので、吉田苑専用モデルとして発売する事としました。
販売価格はオリジナルモデルと同価格で、オリジナルモデル(1000Mbpsモデル)も継続販売です。



画像上段が OPT BRIDGE Fast (吉田苑モデル)となります。
見た目はオリジナルと変わりません。

1000Mbps モデルと 吉田苑モデルの両方を展示しておりますので、両モデルの比較試聴も可能です。

下段は、OPT BRIDGE におすすめのDC電源 EDISCREATION LPS です。
OPT BRIDGE はACアダプター動作なのですが、内部は完全に2台に分かれており ACアダプター も2台使用します。
ACアダプター動作でも十分良い音がするのですが、良質な外部電源を接続すると、本領を発揮します。
特にこの LPS は12V 出力が 2系統あり、OPT BRIDGE 用に開発されたのではないかと思うほど
相性抜群です。


12Vの出力端子はネジで固定可能なタイプで、パーツの選定を耳で行っていることが伝わってきます。


専用DCケーブルも、見た目ではなく音で作ったことが分かる構造となっており、EDISCREATION の音質に対する
拘りが感じられます。

DC電源は人気の Ferrum Audio HYPSOS がありますが、こちらは大変高価ですのでコストパフォーマンスの良い
EDISCREATION LPS と組み合わせるのがおすすめです。

というわけで、電源とのセットを組んでみました。


光絶縁装置を導入すると、必ず LANケーブルが1本追加で必要となります。
そのLANケーブルに吉田苑リファレンスの 日本テレガートナー MFP8 IE GOLD 2m を追加して

日本テレガートナー OPT BRIDGE Fast 定価 349,800円(税込)
EDISCREATION LSP 定価 148,500円(税込)
日本テレガートナー MFP8 IE GOLD 2m 定価 83,490円(税込)

定価合計 581,790円(税込) のところを
3点セット価格 498,000円(税込) と頑張りました。

もちろん、OPT BRIDGE Fast 単体でのお買い上げも可能です。


使いこなしのポイントです。
ケーブルは接合部分が不安定だとそれが見事に音に影響します。
OPT BRIDGE はLANケーブルを固定する金具が付属しますので、上記画像のようにしっかりと固定してご使用ください。
固定するだけで、音が良くなります。

吉田苑公式ショッピングサイト ネットワークオーディオシステム OPT BRIDGE Fast (吉田苑モデル) おすすめ電源セット
日本テレガートナー OPT BRIDGE Fast 吉田苑専用モデル
EDISCREATION LPS

2024/03/16

2024/03/16 WiiM Pro 定価 19,900円(税込) Pro Plus 定価 35,950円(税込)

格安ネットワークプレーヤー WiiM Pro と Pro Plus を展示導入しました。
Pro Plus にはリモコンが付属します。


見た目は全く同じですが、右が Pro で 左が Pro Plus です。
サイズはCDジャケットサイズでコンパクトです。
Pro が 330グラム、Pro Plus が 400グラム です。
重ければ良いとはいいませんが、このクラスの製品は重い方が良い場合が多いです。



背面レイアウトも同じです。
重さが70グラムも違うので、シャーシの違いがあるはずですが、メーカーホームページにはそのことについて言及がありません。
ハード上での最も重要な違いは、DACチップの違いでしょうか。
パーツ配置や基板レイアウトも見直されています。

機能上の特徴は、Amazon Music / Spotify / Tunin / TIDAL / Qobuz 等の主要ストリーミング会社をほぼ全て網羅している点です。
そして、吉田苑として何よりも見逃せないのが Roon Ready 対応という点です。
Roon Ready 対応ネットワークプレーヤーとしての最安値ではないでしょうか。
2万円で Roon Ready 対応機が購入できる時代になりました。

アプリの出来も良く専用アプリでストレスなく AmazonMusic の再生も可能です。



まずは 2万円の Pro から試聴しました。
このクラスを試聴するのに数十万円の光絶縁装置やハブを使用するのは実使用状況を考えるとあり得ませんので
Wi-Fi 接続で試聴しました。
普通の無線ルーターから飛ばして、本体で直接受信します。

専用アプリで Amazon Music を再生し、RCA出力からアンプへ直接出力するという、この機材の最もベーシックな使用方法を
想定しての試聴です。

良いです。
音数が少ないのが残念ですが、価格を考えると仕方ないでしょう。
ややハイ上がりの高域寄りのエネルギーバランスですが、位相特性が良好できっちり空間を描き出します。
スピーカーの真ん中に小さめにまとまる傾向はありますが、それでも十分にオーディオとして楽しめます。

次に Roon Ready 接続を行い Roon で再生しました。
Roonを動作させるPCは一般的なノートPCを使用しました。

音数が増えますが、それでも少な目です。
S/N比が上がり、エネルギー再現性も上がります。
PCを用意しなくてはなりませんし、Roon の運用費用もかかりますが、高音質再生を目指す場合は
有効な手段です。

まずは、本体のみ入手して Amazon Music をお楽しみいただき、ネットワーク再生の楽しさ、利便性、音質の良さを
感じていただいたのちに Roon へのステップアップを目指す事も可能です。
音質、操作性、共に大きな改善が得られます。



同様の手順で Pro Plus の試聴です。
36,000円ほどしますので、イメージ的にはかなり大きな価格差と感じます。

まずは専用アプリ + AmazonMusic での試聴です。
一聴してクオリティが違います。
Pro では物足りなかった音数(情報量)が大幅に増えて、スカスカ感がなくなります。
これだけで 16,000円の価格差分の音質差があると思います。
断然 Pro Plus がおすすめです。

次は Roon Ready 接続です。
素晴らしいです。
音離れが良くなり、スピーカーがきれいに消えます。
空間がしっかりと再現されるようになります。

断然 Roon Ready 接続でのご使用をおすすめします。
音数がさらに増え、空間が広がります。
S/N比が向上し、低域方向のエネルギー密度が上がり、帯域バランスも改善されます。

下手なCDプレーヤーより音が良くなります。



皆様はイメージとして、データ再生はノイズまみれでS/N比が悪いとお考えの方が多いと思います。
ですが、良質なデータ再生は CDやアナログ再生と比較してS/N比が大変優秀です。
私は、この高いS/N比をベースとした透明度の高い、広い空間再現力が
データ再生の最大の魅力だと考えています。

良質なデータ再生は、本当に静かです。
そのためノイズに埋もれて聞こえなかった音が聞こえるようになります。
その片鱗を、Pro Plus の Roon Ready 再生は感じることが可能です。

見た目、価格に惑わされることなく、音質だけを見極めていくと WiiM Pro Plus は
高い可能性を秘めたハイコストパフォーマンスモデルだと思います。


流れとしては以下のイメージでしょうか。

Pro(Pro Plus)を導入して Amazon Music を楽しむ。
この時点で、満足する場合もあると思いますが、さらに先を目指す場合は

お手持ちの PC に Roon をインストールして Roon Ready 接続へと進化させる。

Roon の可能性を感じていただいてから、ハブや光絶縁装置の導入へと進むと
無駄な出費を減らして、段階的な音質アップが狙えると思います。



36,000円で新しい世界を覗くことが可能です。
勇気を出して飛び込んでみてはいかがでしょうか。




おまけです。

Pro Plus の有線LAN接続 を試してみました。
さらにS/N比が上がり、エネルギー密度が向上します。
可能であれば、有線LAN接続でのご使用をおすすめします。



吉田苑公式ショッピングサイト WiiM ProWiiM Pro Plus

2024/03/08

2024/03/08 Qobuz アメリカ契約方法
 
Qobuz の日本正式サービス開始が待ちきれない!という方が増えて参りました。
何とか出来ないかと試行錯誤したところ、昨日新しい方法が判明しました。
大々的に発表する方法ではありませんので、こっそり更新です。
TIDALもそうですが、定期的に契約可能方法を変更してきますので、この方法もいつまで可能か分かりません。

Qobuz アメリカを契約する上で問題となるのは、住所と支払い方法です。
特に支払い方法が突破できずに日本からの契約は難しいですとお答えしていたのですが
昨日試したところあっさりと Pay Pal 決済が通りました。
いつまでPay Pal が使用できるか分かりませんので、お早めにお試しください。

上から順番に行ってください。


まず Pay Pal アカウントを作成します。

次に、契約用のメールアドレスを作成します。
メインアドレスを使用すると、日本正式サービス開始時に契約移行が困難になる可能性が
ありますので、Gmail の使用をおすすめします。

次に Qobuz のアカウントを取得するのですが、日本からは取得できません。
VPN(熊)を使用して契約するのですが、アカウント取得の際に住所(郵便番号)の記入が必要となります。
まずアメリカの住所を 「Shipito」で取得します。
住所が取得出来ましたら VPN (こちらもアカウント作成が必要です)を使用してアメリカ経由で
Qobuz ホームページへ接続しアカウントを取得します。

郵便番号は取得した住所内後半にある5桁の数字です。日本と違い5桁ですのでご注意ください。
支払い方法は Pay Pal を選択してください。

昨日の時点では、この方法で契約できました。
日本正式サービス開始が待てない!という方はお試しください。

2024/03/02

2024/03/02 LUMIN D3 定価 418,000円(税込)

LUMIN 新型ネットワークプレーヤー D3 を展示導入しました。


サイズが分かりやすいように、JBL MP350 の上に置いてみました。
かなりコンパクトです。
小さくても音は一流ですのでご安心ください。


出力は XLRバランス出力もあり、隙がありません。

まずは、専用アプリを使用してQobuzを試聴しました。
LUMINの専用アプリは TEAC さんや LUXMAN さんが採用するほど完成度が高く、使いやすいです。
一般的な同価格帯ネットワークプレーヤーと比較しても空間表現力が高く、特に奥行き方向の再現性が優秀です。
この時点で十分な価値のある優秀なプレーヤーです。

次にLUMIN 最大の特徴である Roon Only モードで Roon 再生を試聴しました。
大幅な音質向上です。
やはり LUMIN は Roon を再生してこそ、その本領を発揮します。
S/N比が向上し、左右奥行き全ての方向に空間が広がります。
情報量も増え、エネルギー密度が向上し、なめらかさが向上します。

Roon 再生という土俵では圧倒的なパフォーマンスを誇ります。

高額なプレーヤーですが、NEO Stream 等からのランクアップを目指す場合の目標としておすすめです。

10万円の JBL MP350
20万円の iFi NEO Stream
40万円の LUMIN D3

と、入門クラスからミドルクラスまでが充実してきましたので、以前ほどスタート価格が高くなくなってきました。
CDプレーヤーの買い替えをご検討中の方は、データ再生も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

吉田苑公式ショッピングサイト LUMIN D3

2024/02/22

2024/02/22 JBL MP350 Roon Ready 対応のお知らせです。


 


先日ご紹介した JBL MP350 は、ご紹介時には Roon Ready に対応できておりませんでした。
ですが、先日 無事認証がおりて Roon Ready 対応となりました。
Roon Ready 対応記念に展示導入いたしました。店頭でご視聴可能です。

実売 10万円を切る Roon Ready 対応ネットワークプレーヤーです。
ACアダプター方式では無く、100V 電源が直接接続出来、薄型フルサイズでデザインも良いです。
そして何より音が良いです。
Amazon Music 再生でもその素性の良さは感じることが出来ましたが Roon Ready 対応でその
真価を発揮しました。

レンジは欲張らず、上下共にほどほどの所でまとめていますが、中域の密度感や実在感、空間表現力
等、10万円で購入できる機材とは思えません。

Windows / mac に限らずPCをお持ちであれば、ぜひ MP350 を導入して Roon の世界へ飛び込んでください。
もうCDには戻れないと思います。

Qobuz正式サービスさえ始まっていれば MP350 と 組み合わせておすすめ出来たのですが残念です。
とりあえず KKBOX でも問題ありませんので、お持ちのPC + MP350 + KKBOX で初めてみてはいかがでしょうか。

JBL MP350 10万円ほど
お手持ちのPC

これで始めることが可能です。
そして、余裕が出来たら以下の機材を買い足してください。

Silent Angel N8 49,437円(税込) オーディオグレードハブ です
iFi iSilencer 15,950円(税込) LANケーブル用ノイズフィルターです。

ここまですれば、CDプレーヤーより良い音で鳴るようになると思います。



MP350 導入時の注意点です。
新品のMP350を初めて接続して、電源投入すると勝手にファームウェアアップデートが始まります。
その間、一切の操作ができませんし。表示にはアップデート中との表示もありません。
操作できないからと言って、電源を切ると故障します。
絶対に、操作可能となるまで電源を切らないようご注意ください。
操作可能となるまで 5分ほどかかります。これは忍耐の時間です。不安になると思いますが
耐えてください。
我慢できずに電源を切ったり、コンセントを抜くと故障すると思います。

専用アプリの出来の悪さといい、ファームウェアアップデートの不親切さといい
昨今の親切設計に慣れた身には厳しい機材です。
ファームウェアアップデートは最初の1回だけですから、最初だけ注意すれば良いと思いますが
専用アプリでの Amazon Music 再生はストレスがたまります。
専用アプリを使用しなくて良い Roon での運用をおすすめいたします。


吉田苑公式ショッピングサイト JBL MP350

2024/02/18

2024/02/18 SFORZATO DSP-Columba 定価 1,650,000円(税込)

SFORZATO さんの新型ネットワークプレーヤー DSP-Columba を展示導入しました。
ZERO LINK 対応となった新シリーズの最上位ネットワークプレーヤーとなります。


上段がネットワークトランスポート部、下段がDAC部とセパレート構造となっています。

 
上段、トランスポートはLANポートとしてSFPポートが付いています。
SFORZATO製品は入門クラス以外は全てこのSFPポート仕様となっておりますので、別途SFPモジュールを購入しないと
ネットワークへ接続出来ませんのでご注意ください。

USB入力も付いていますので、贅沢なUSB/DACとしての使用も可能です。

下段のDAC部は ZERO LINK 専用ですので、こちらには他の機材は接続出来ません。


SFORZATO 製品との初めての出会いは10年以上前だったと思います。
DST-01 という電源別筐体のトランスポートでした。
恥ずかしながら、当時はネットワーク知識が無く、接続方法や操作方法が分からず苦労した記憶があります。

当時の苦労を思い出すと、データ再生に二の足を踏む方の気持ちが良く理解できます。
お気持ちは大変よく理解できますが、それでもこのデータ再生の可能性を考えると
思い切り背中を押させていただきたい思います。
可能な限りフォローさせていただきますので データ再生という新しい世界へぜひ飛び込んでみてください。


ネットワークプレーヤー黎明期より精力的に活動している 2社 である SFORZATO さんと LUMIN さんは
独自の進化を遂げており、それぞれ違うアプローチで高音質を目指しています。
SFORZATO さんの特徴は、独自通信プロトコルである「Diretta」対応という点と、これまた独自技術である
デジタル通信規格 ZERO LINK 対応です。

LUMIN さんは Roon の再生に特化した「Roon Onlyモード」の搭載です。

どちらも大変優秀なネットワークプレーヤーを開発していますが、最高音質を発揮させるためには SFORZATO は
汎用性という点で LUMIN に劣ります。
「Diretta」接続を行う場合、Direttaに対応した送出し機が必要です。
そのため、データの出発点がDirettaに対応している必要があり、限定された環境でのみ、その真価を発揮します。
具体的には fidata の NAS か Windows PC からの再生が必要です。
Roon での再生で考えると Windows PC 必須となります。

LUMIN は自己完結しており、データの送出し機は何でも良いです。

そういう意味では、SFORZATO は周到な準備と機材選択が必要な玄人向け。
LUMIN はお手軽に何でも接続出来るという棲み分けが出来ています。


DSP-Columba はSFPポートがありますので、ネットワーク接続方法がRJ45 と 光接続の2つの接続方法から選べます。
今回は、この両者のどちらを選択すべきかを確認するため、3つの接続方法を試しました。
使用する SFPモジュールと光ケーブルは試聴を重ね、ベストと考えられる物を使用しました。

RJ45(通常のLAN端子)モジュールを使い、ハブから直接RJ45 LANケーブルで接続する。
これを 100点と仮定します。

RJ45モジュールを使い、ハブとの間に EDISCREATION FIBER BOX2 光絶縁装置を挟む。
にじみが取れ、エネルギー密度が向上します。
情報量が増えS/N比も大きく向上します。
140点でしょうか。

光モジュールを使い、ハブとの間に光メディアコンバーター SFORZATO MC-M12X を挟む。
にじみが取れ、エネルギー密度がやや向上します。
情報量が増えS/N比も向上します。
130点ほどです。

以上の結果を踏まえ、以後の試聴は RJ45モジュール使用で FIBER BOX2 を接続して行いました。


試聴はRoonにて行いました。
DSP-Columba は Roon Ready にも対応していますので、ようやく数年前からの懸案であった
Roon Ready と Diretta の比較試聴が出来ました。
まさか、この検証にこれほどの時間を要するとは・・・

結論から申しますと、SFORZATO は Diretta 接続で使用するべきと感じました。
Roon Ready も悪くは無いですし、こちらの方が好みの方もいると思いますが
最も重視する、空間の正確な再現性という点で Diretta 接続の方が優秀でした。

Diretta 接続
定位が明瞭で、にじみが少ないです。
高さ方向の空間も十分とれており、左右も広いです。

Roon Ready 接続
Diretta接続と比較すると、ごくわずかににじみがあります。
そのにじみが、ほどよい空気感を演出して気持ちよく感じもしますが、本来にじんではいない物がにじむのは
正確では無いと感じます。
高さ方向の表現がやや弱く、少し天井が低く感じます。

もっと明確な差異を感じるかと思っていたのですが、好みの範囲内でしょうか。
Diretta接続を諦めれば、SFORZATO にも汎用性が出ますので、最高を目指さずに汎用性を求めるのも
十分に許容範囲だと思います。

Diretta 接続で試聴する DSP-Columba はその価格に見合った良質な物です。
昔のような線の細さも無くなり、普遍的な良い音が出ます。


次に、LUMIN には出来ない、SFORZATO の特技である Amazon Music の再生を試してみました。


 

現時点で SFORZATO専用と言って良いアプリ「Taktina」を使用して再生します。
こちらは 48KHz 音源です。


次に Roon で再生して比較しました。
Roon での再生は44.1KHz 音源でしたが、情報量、解像度、エネルギー再現性、空間表現力、等、全ての面で
Roon 再生の方が優秀です。

ですが、Roon 再生のためには DSP-Columba 本体の他に Roon コア として、Roon サーバーや PC が必要です。
Amazon Music 再生はこの本体のみで完結することを考えると、この差は仕方ないと思います。

逆に、Amazon Music はもっと音が悪いと想像していたので、思ったより良かった事に驚いております。
恐らく、これが Amazon Music の最高音質では無いでしょうか。
これから先、Amazon Music に新規対応するメーカーが増えることは考えにくいので
(Silent Angel 事件により各社Amazon Music には怖くて手が出せないと思いますし、Qobuz正式サービス開始となれば
より高音質なQobuzにさえ対応すればよいので)
ここが頂点の可能性がございます。
Amazon Music の頂点を聞いてみたい方にはおすすめです。


検証すべき点も多く、大変な試聴でしたが SFORZATO さんの現時点での最高峰プレーヤー DSP-Columba を隅々まで
堪能しました。
メーカーというよりはガレージメーカーで、お一人で製造しているため製造数が限られるため、ご注文からお届けまで
お時間をいただく事が多々ございます。
早くて1ヶ月、下手すると3ヶ月以上かかりますので、時間に余裕を持ったご注文をお願いします。

吉田苑公式ショッピングサイト SFORZATO DSP-Columba

2024/02/12

2024/02/12 KKBOX Roon対応しました

台湾発祥の音楽配信業者 KKBOX がRoon に対応しました。
現在は、台湾、香港、シンガポール。マレーシア、日本、の5カ国で正式サービスを行っています。

Qobuz の正式サービス開始を待っていましたが、一向に始まる気配が無いところへ、突然の KKBOX の対応
発表で驚きました。
Roon に対応した唯一の日本正式サービス配信業者の登場です。

KKBOX

料金は、1ヶ月 980円(税込)で、1ヶ月間の無料期間が付いています。

残念ながら AAC での配信のため、非可逆圧縮です。
TIDALやQobuzのような可逆圧縮ではないので、音質では一歩劣りますが、日本正式サービスならではの
邦楽の充実に期待して、早速契約してみました。


上画像は Roon で Superfly を検索して表示されたアルバムの一部です。
ジャケット画像左下に表示されるマークが各配信業者に対応しています。
左のアルバムは KKBOX のみ対応で、右のアルバムは Qobuz、TIDAL、KKBOX、に対応(音源がある)という表示です。
さすが日本正式サービスだけあり、Qobuz や TIDAL には無い音源が多数表示されます。

これは、Qobuz サービス開始まで使えるのでは!
と、期待して再生ボタンを押したのですが、再生出来ません・・・


なぜ再生出来ないのか戸惑いつつ、他のアーティストも検索してみます。
Qobuz、TIDAL でほぼ全滅の中島みゆきを検索すると、大量のアルバムが表示され喜びました。
デビューアルバムから一通り揃っているようです。

ところが、再生ボタンを押しても再生出来ません・・・
ここに至り、分かってきました。
恐らく、権利の関係で日本では再生出来ないのだと思います。

表示されなければ、入ってないんだ・・・と諦めも付きますが
表示されて、あった!と喜んだ後の再生不能はダメージが大きいです。


これだけ表示されながら、全滅でした。
ぬか喜びでがっかりです。

これ以後も、邦楽アーティストを検索して試してみましたが、2割ほどが再生出来ません。

1ヶ月のお試し期間中に、好みのアーティストがどれくらい再生可能か試していただき
継続するかどうかの見極めが必要だと思います。

以上のように、再生可能音源が限られているとはいえ、それでも貴重な日本での正式サービス済みRoon 対応配信業者です。
次は、実際の運用に当たっての音質を検証しました。

Roon 上での Qobuz、TIDAL、KKBOX の比較試聴です。


同一音源での比較試聴です。
一番上が TIDAL 音源、その下がQobuz音源、さらにしたがKKBOX音源となります。

今気がつきましたがTIDAL音源が 44.1KHz 表示ですね。
実際の試聴は以下画像のように 48KHz で行っております。


まずは Qobuz 音源からです。
ご注意いただきたいのは、今回使用する Qobuzu はアメリカで契約している Qobuz である点です。
日本で正式サービス開始後も同様の結果が出るかどうかは未知数ですので、正式サービス開始後に再度
アメリカサーバーと日本サーバーの音質差はお知らせいたします。

Roon での再生であれば、現時点で最も高音質な配信業者です。

なめらかで、奥行きの深い、広い空間を再現します。
ナチュラルで、誇張感の無い自然な雰囲気を持ち、余韻をきれいに再現します。

Qobuz での再生を基準として 100点と仮定します。

 
 
次に TIDAL です。

Qobuz と比較すると、高さの表現力が落ち、高さ方向の表現が落ちます。
粒立ちがやや悪く、わずかにざらついたイメージとなります。
奥行き方向の表現力が落ち、空間がやや狭くなります。

85点 でしょうか。


最後が KKBOX です。

TIDAL と比較してもさらに、ざらつく感じが増します。
奥行き左右とも表現力が落ち、平面的な再生となります。
音数が減り、余韻の再現も落ちます。

75点 です。


Qobuz が良いため、相対的にグレードが落ちる感じですが、比較しなければ悪くはありません。
Qobuz 開始までのつなぎとしては使えるのでは無いでしょうか。

1ヶ月の無料期間中に Qobuz正式サービス開始 となれば万々歳ですね。

2024/02/03

2024/02/03 TiGLON D-REN Earth 定価 13,200円(税込)

オーディオは理屈通りに行かないことが多数ございます。
頭で考えると、音が良さそうな方法でも実際に試してみると良い結果が出ないということは普通に起こるのです。
ですので、最終的には実際に試してみて音を聴くしか答えは出せません。

その逆で、頭で考えると音が変わるようには思えないのですが、実際に試してみると音が変わることも
同様によく起こります。

今回は後者のケースです。
アクセサリーとしては大ヒットモデルと言って良いほど、良くお買い上げいただいております
KOJO の仮想アース Crystal-E シリーズですが、付属アース線で十分だと考えておりました。

アース線で音が変わる事が想像出来なかったのです。
電気的に接続されていれば、結果は同じだと考えていたのですが、たまたまTiGLONさんの
アース線を試聴する機会に恵まれたので、物は試しにと店頭リファレンスシステムで試聴してみました。


ただでさえ効果の高い、Crystal-E がさらに良くなります。
理屈は分かりませんが、効果的なアクセサリーです。
単純に Crystal-E を接続したときの効果がさらにそのまま向上します。

Crystal-E シリーズをお使いの方にはおすすめのアース線です。


アンプにも良く効きました。

製品には RCA 接続用はございませんので、RCA用ご希望の方は、メールにてお問い合わせください。
同価格で製作いたします。

吉田苑公式ショッピングサイト TiGLON D-REN Earth

2024/01/26

2024/01/26 JBL SA550 定価 253,000円(税込) CD350 定価 99,000円(税込) TT350 定価 143,000円(税込)

昔懐かしいシステムコンポです。
随分と久しぶりにこのようなシステムを触りました。
音質にダメージがある等野暮なことは考えずに、積み重ねて使いたくなるシステムです。


当時であれば、FMチューナーが入るべきところへネットワークプレーヤーが入っている事に、時代の変化を感じます。


レコードプレーヤだけサイズが大きいため、そのままでは乗せることが出来ませんので、丁度良いサイズの
オーディオボード TiGLON DRS-40 を挟み込んでいます。
このボードは薄いわりには強度があるため、今回のケースのような比較的軽量な機材の足場としても使用可能です。
ボードの音質レポートは後日の予定です。


いかがですか、オーディオ心をくすぐる積み重ねずにはいられないシステムです。


ネットワークプレーヤー単体のレビューは先日行いましたので、今回は残りの機材達のレビューです。

レコードプレーヤー TT350 定価 143,000円(税込)

世の中には高額なレコードプレーヤーが多数ありますが、この価格でもアナログの雰囲気を楽しむことは十分可能です。
と言うより、高額なモデルは限られた方達の機材となりますので、このクラスが一般的ではないでしょうか。
このクラスには強敵の オーディオテクニカ AT-LP7 がありますので、純粋な音質勝負では分が悪いです。
ですが、JBL ブランドと、このデザインを含めて考えると有りではないでしょうか。
普段は、音質とデザインの2択の場合、迷わず音質をとってきましたが、今回ばかりはデザイン優先となりました。

ユニバーサルアームで、カートリッジ交換も簡単で、電源はACアダプターでは無く、100Vが直接挿せます。
付属カートリッジでも十分楽しめますが、試しにカートリッジを交換すると敏感にその変化に反応する
懐の深さもございます。

 
プリメインアンプ SA550 定価 253,000円(税込)

現代アンプらしく、DAC内蔵でBluetoothにも対応しています。
入出力端子名に見覚えの無い単語が並んでいますが、普通のライン入力として使用可能です。

アンプ単体として見た場合は、価格なりの普通の音です。
ただ、現代アンプらしいストレートな音作りのため、デザインに見合った重厚で分厚い音を期待すると拍子抜けするかもしれません。

フォノ入力はMMのみ対応ですので、MC対応ご希望の場合は上位モデル SA750 定価 418,000円(税込)をご検討ください。

CDプレーヤー CD350 定価 99,000円(税込)

この価格帯には強敵 DENON DCD-900NE がありますので、レコードプレーヤー同様音質では負けます。
ですが、価格なりのきちんとした音が出ます。
音質の評価では価格なりとなりますが、その価格に見合う音質に到達できない機材が多数ある中での
価格なりとは、私の中では高評価なのです。わかりにくくて申し訳ございません。
普段は、価格以上の音質の機材を求めているために、価格なりの音質という、一見低評価に見える表現となってしまいます。

さらにこの機材には素敵なデザインがあり、積み重ねたくなる仲間達がいます。
ぜひ、セットで揃えて積み重ねてお楽しみください。

組み合わせるスピーカーはもちろん JBL がおすすめです。
特に JBL 4309 は現行JBLスピーカー群中、最も古い時代のJBLサウンドに近く
さらにサイズも組み合わせるのにぴったりでおすすめです。

吉田苑公式ショッピングサイト JBL SA550JBL CD350JBL TT350

2024/01/22

2024/01/22 JBL MP350 定価 110,000円(税込)

今年最初の更新は JBL のネットワークプレーヤーです。
なんと、あの JBL がネットワークプレーヤーを作りました。
しかも、なかなかリーズナブルです。
さらに、AmazonMusic 対応という魅力的なモデルです。
カタログには Roon Ready 対応と記載してありますが、認証が間に合わなかったようで
まだ、非対応です。

2/11 追記
Roon Ready 正式対応しました。



薄型、フルサイズ、サイドウッド付きのレトロデザインです。


JBL のロゴがオレンジ色に光ります。
レトロかっこいいです。


100V電源がそのまま挿せるのです!ACアダプターではありません。
この点だけでも素晴らしいです。

JBL ブランドでデザインも良く、電源も100V電源がそのまま挿せる。
これだけで、気分的には音を出す前から合格です。

まず、注意点からいきましょう。
バックパネルにUSBポートが付いていますが、ここへUSB/DACを接続しても認識しません。
これはUSBメモリ等のストレージ専用のようです。
デジタル出力を行う場合は、光か同軸のデジタル接続となります。

早速試聴です。
まず、Roon Ready接続して音を出そうとしたのですが
この機材はまだ認証されていません。
と表示され、音が出せませんでした。
仕方が無いので、次善の策として Air Play を使用して接続しました。
Roon は Air Play にも対応しているので、こういう時に便利です。
そこで、はたと気がつきました。
Roon は Chromecast にも対応しているので、Air Play(アップル)対 Chromecast(グーグル)の
比較試聴が出来るではないですか。
このような必要に迫られることがありませんでしたので、今まで考えたこともありませんでしたが
良い機会ですので、この両者の比較試聴も同時に行いました。


Roon の設定画面です。
Roon Ready の機材欄に JBL MP350 と表示されていますが 「非認証」 とも表示されています。
この 「非認証」が表示されている機材は、現在 Roon 側でテスト中です、ということですので
テストに無事合格すると正式認証されて、Roon Ready 対応機材に登録されます。
このテストに時間がかかり、最近は1年ほどかかっているように感じます。
JBLとしては発売日には認証しているつもりでカタログを作成したのでしょうが
実際には発売しても認証されておらず、カタログとの齟齬が発生しています。
Roon Ready 対応だと思って購入すると、非対応だった!となりますのでご注意ください。

そういうときは、正式認証されるまで Chromecast 接続でお使いください。

Air Play 接続より Chromecast 接続の方が、高音質でした。
情報量が多く、奥行き方向の表現力、解像度、に関して Chromecast の方が優秀でした。
将来のアップデートで、変化するかもしれませんが、現時点では
Chromecast の方が音が良いです。

というわけで、Roon のChromecast 接続での視聴となりました。

11万円のネットワークプレーヤーとして、ほぼ頂点ではないでしょうか。
そもそもこの価格帯のネットワークプレーヤーは多くはないのですが、それらの中では最も音が良いです。
デザイン通りのイメージの音がするのが面白く、ややナローレンジで、空間も少し狭くはありますが
しっかり表現できており、ハイレゾ音源を再生するときっちりハイレゾらしさを聞かせてくれます。

本領発揮は Roon Ready 正式対応後となるでしょうが、Chromecast 接続でもそれなりに楽しめます。

 

MP350操作用の専用アプリの出来は、お世辞にも良いとは言えません。
とりあえず作った感じですね。
特に検索方法がひどく、非実用的です。

検索するボタンをタップする
検索アイテムをタップする
検索アイテムを入力する
設定ボタンをタップする
検索ボタンをタップする

通常の検索システムより 2工程多いうえに、タップする場所がわかりにくく
どこを押せば良いか、画面を探し回ることになります。

このアプリは、現時点での Amazon Music 再生用アプリとして最低ランクです。
Amazon Music 再生時の音質は良いだけに残念です。
 
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