店長竹田の
「大後悔日誌」 |
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'05 諦めが肝心
'06 無駄な抵抗
'07 今日はこのへんで勘弁したる
'08 choSuchbe'chugh vaj bIHegh !
'09 性能の違いが、音質の決定的差でないということを教えてやる
'10 数を撃てばいいというものではない、よく狙え
'11 登頂をあきらめる勇気
'12 ベースキャンプで十分だ
'13 この音、おろそかには食わんぞ。
'14 どうして耳がほてるのかしら?これって本当?
'15 神は人間に一つの舌と二つの耳を賦与したるは、しゃべるよりも二倍多く聞くためなり
'16 やればわかる!! やらなければ、一生わからん!
'17 人生という試合で最も重要なのは、休憩時間の得点である。
'18 「できること」が増えるより、「楽しめること」が増えるのが、いい人生。
'19 年をとったから遊ばなくなるのではない。遊ばなくなるから年をとるのだ。
'20 速度を上げるばかりが、人生ではない。
'21 休息とは回復であり、何もしないことではない。
'22 目的を見つけよ。手段は後からついてくる。
'23 人生から返ってくるのは、いつかあなたが投げた球。
'24 人生を見つけるためには、人生を浪費しなければならない。
2024/10/05 Qobuz 正式サービス開始(予定)のご連絡です。 |
お待たせしました。 やっと Qobuz 正式サービス開始(予定)のご報告が出来ます。 去年の12月開始予定だったのですが、開始直前に延期されてしまい、今まで10ヶ月の間 やきもきさせられましたが、今度こそ大丈夫(だと思います)です。 音楽配信サービス Qobuz が 10月23日(水) プレオープンとなります。 グランドオープンまでは e-onkyo 会員限定サービスとなりますので e-onkyo の会員登録を行っていない方は 10月16日(水) 正午までに登録しておくと プレオープンから試用出来ます。 e-onkyo 会員登録はこちら ついにこの時が来ました。 ネットワークオーディオの過疎地日本が、ようやく世界と肩を並べることが出来るようになります。 本当に、待ち遠しかったです。 Qobuz 正式サービス開始となりましたら、導入方法や、おすすめシステム等 関連情報を発信していく予定ですので、今まで様子見していた方もぜひチャレンジしてみてください。 世界のオーディオの流れは、完全にネットワークオーディオが主流となりつつ有り 日本は一人取り残されていましたが、これで導入のハードルは大きく下がります。 本当に音が良いので、ぜひ新しい世界へ飛び込んでみてください。 ステレオサウンドさんのご協力により、私も YouTube デビューを果たしました。 Paradigm スピーカーの紹介ですが、合わせて色々しゃべっております。 お時間がありましたら覗いてみてください。 YouTube 吉田苑 |
ここから先は、おまけです。 お時間がある方はお付き合いください。 私が音楽をきちんと聴くようになったのは、中学生の時にラジカセを買ってもらってからでした。 当時は、一家に一台ステレオ装置がある時代で、父が揃えたシステムがあったことは記憶しておりますが 当時はあまり興味が無く、使用することはほとんどありませんでした。 ラジカセを買ってもらい、初めて自分の機材で音楽が聴けるようになったのが、一つのきっかけだったように思います。 それからは、カセットテープにエアチェックした音源を編集して入れて楽しんでおりました。 確か SONY のラジカセだったと思います。 高校生になり、もう少し良い物が欲しくなり、お年玉を貯めて ONKYO のシステムコンポを購入しました。 ラジカセと比較すると、低音がたくさん出るようになり大喜びした記憶がございます。 大学に入ると、さらに音楽方面の興味が強くなり、ステージの音響、照明を行うサークルに入りました。 これが、この道に入るきっかけだったと思います。 学園祭や、軽音楽部のステージ、地元の劇団の音響、照明を手がけました。 この時に身につけた、電気に関する知識が今の私を支えています。 体育館の分電盤から直接電気を引き出す知識や、発電機の知識等、一通りの電気工事士の知識を 得る事が出来ました。 さらに、学園祭シーズン以外は、地元のプロの音響会社(先輩が就職していました)でアルバイトをして プロの知識も学ばせていただきました。 松任谷由実 のライブを手伝った際に、ピンスポットを担当させてもらったのは、今でも鮮明に記憶に焼き付いています。 前日の会場設営から入り、リハーサル時に先輩から「ピンスポやってみるか?」と声をかけてもらったときは 舞い上がるほどうれしかったです。 今は、ボタン一つでモーター動作ですが、当時は、現在のようにパソコン任せでは無く、照明一つ一つを手動で操作していました。 この時期に得た知識は私の宝物です。 ライブ当日にケーブルが足りずに、大慌てで現地でハンダ付けを行い、ケーブルを作成したり イベントで電気が足りず、あわてて発電機を借りに行ったり等 夢中で駆け抜けた4年間でした。 この電気が足りないという事態は、普通に生活しているとイメージできないかもしれません。 当時のステージ用の照明機器は、一灯で 1000W 使用しました。 大きなイベントの場合、これを 100灯とか同時に点灯します。 1000W が 100灯 ですので、100,000W(ワット) です。 アンペアに直すと1000A(アンペア)ですね。 一般家庭の標準的なメインブレーカーは 60A でシャットダウンされます。 この 1000A という電力がどれほど巨大な物かお分かりいただけましたでしょうか。 この巨大な電力をまかなうため、イベント会場では発電機を使用してその電力を供給していました。 その際は、ピーク電力を計算して、その倍の容量を確保するのですが 予定通りに行かず、イベントが遅れたりすると、別の会場と同時進行となり 電気が足りないという事態がまれに起こるのです。 そして、アルバイト代を貯めて初めて本格的なオーディオ機器を購入したのもこの時期でした。 SONY TA-F333ESX というアンプと ONKYO Monitor 2000 というスピーカーの組合せに marantz CD-94LTD というCDプレーヤーでした。 今でもするすると機材名が出てきますね。初めて手に入れたオーディオ機器ということで強く印象に残っています。 アンプとスピーカーは比較的短期間で手放しましたが、CD-94LTD はCDトランスポートとしてかなり 長い間愛用しました。 知識が少ない時に、デザインだけで購入したプレーヤーですが、知らずに名機を入手していたのです。 使用されているメカは、今でも探している人がいるフィリップスの CDM-1 という超弩級メカで 当時だからこそ作られた、究極のピックアップです。 その製造コストは、現在製造されているピックアップの 100倍はかかっていると思います。 製造から数十年経過してしまい、初期性能を保っている個体は少なくなったと思いますが 状態の良いCDM-1搭載プレーヤーは、今でも一流のCDトランスポートとして使用可能です。 古いからこそ良い物もあるのです。 この CDM-1 メカが開発されたのは、CDプレーヤーが発売となった1980年台初頭で まだコストダウンという事を意識しない時期に設計されています。 CDを普及させるために、コスト度外視でただただ、良い物を作ろうとして開発されたパーツです。 ですので、ここから CDM-3 CDM-4 と新型ピックアップが開発されるに従い、大幅なコストカットが 行われていきます。 |
CDM 0 に始まり CDM 1 から CDM1 mk2 になった時点で、かなりコストダウンが進行しておりますが そこから先は、少し残念な感じですね。 ですが、CDM4 ですら、現代では名機です。良い音しますよ。 これら、フィリップスのCDM兄弟はCDピックアップ史上に燦然と輝く名機たちです。 見てください。 この頑丈そうな筐体を、アルミダイキャスト製の重量級で、手に持つとずっしりと重たいです。 高速回転する物を固定して、それを読み取るのですから、質量が正義だと思います。 さらにピックアップレンズは、収差が少なく温度特性に優れた、ドイツ、ローデンシュトック製のガラスレンズです! CDM 0 にいたっては、カールツァイス製ですよ!! さらにさらに、CD-94LTD搭載のCDM-1はチューナップモデルで、 ピックアップ制御用プリアンプを分離独立させ 回転計の振動から制御系を解放するとともに、回路そのものもより大規模な物に強化されていました。 メカの話になるとつい熱くなってしまいます。 話が尽きませんのでここでやめておきますね。 ちなみに、現在主流のピックアップはこれです。 数百万円のCDプレーヤーも分解すると、大抵これが入っています・・・ |
打ち抜き鉄板に、ピックアップレンズはプラスチックです。 高速回転するCDを受けるメカとしては、少し心許なく見えますね・・・ 話がそれてしまいましたが、そんな感じで音響関連を趣味として生きてきて、今に至ります。 趣味を仕事とする事の賛否はありますが、オーディオに限って言えば販売員がオーディオ好きであるということは 重要だと思います。 お客様より知識が無い、サラリーマン販売員よりはお客様に安心していただけるのではないでしょうか。 好きすぎて、尖ってしまう点は弊害なのかもしれませんが・・・ ですが、それが吉田苑の個性ですので、尖っている部分も含めてお付き合いいただけると幸いです。 |
2024/09/27 EDISCREATION SILENT SWITCH OCXO 2 JPSM 定価 330,000円(税込) EDISCREATION SILENT SWITCH OCXO 2 JPEM 定価 616,000円(税込) EDISCREATION FIBER BOX 3 JPSM 定価 330,000円(税込) EDISCREATION FIBER BOX 3 JPEM 定価 616,000円(税込) EDISCREATION CS CABLE 75cm 定価 33,000円(税込) 2024/09/28 SFPポート使用時の試聴を追記しました |
大人気モデルであるEDISCREATION のハブ SILENT SWITCH と光絶縁装置 FIBER BOX が モデルチェンジを行いました。 残念ながら、大幅な値上げとなってしまいました・・・ 10月10日(木) 発売となります。 発売前ですが、メーカー様より試聴機を貸していただきました。 大幅値上げで、モデルチェンジというより、新製品と言った方が良いと思います。 ですが、その値上げにふさわしい音質アップを伴っておりますので、ただ価格が上がっただけではありません。 本音を言うと、あまりに大きな値上げですので、旧モデルと併売して欲しかったところですが 小さな工房で製造されている関係上量産できませんので、無理も言えません。 その分、大量生産では出来ない、細やかなところまで気を配った拘りのモデルが製造されております。 |
左が SILENT SWITCH 右が FIBER BOX 3 です。 天板の放熱口が無くなり、FIBER BOX 3 が SILENT SWITCH と同サイズとなりました。 今までは FIBER BOX が小さかったため、オーディオラックに SILENT SWITCH と FIBER BOX を2台無理なく並べられたのですが 同サイズとなったことにより、2台並べると横幅 538mm ほどとなってしまい、ラックに並べることが難しくなった点は残念です。 |
上段2台が JPSM (JAPAN STANDARD MODEL)下段2台が JPEM(JAPAN EXCLUSIVE MODEL)です。 JPSM と JPEM の違いは、定価110,000円(税込)のインシュレーターを装備している点と赤銅製底板を装備している点、ACインレットに FURUTECH を採用しているのが外観上の違いです。 もちろん、内部の使用パーツも厳選されています。 SILENT SWITCH には SFPポートが新設されましたので、SFPモジュールを使用して光接続も可能です。 このSFPポートは独立した電源スイッチが配置されており、通常はオフにして運用可能と、いかにもオーディオマニアが設計しましたと 感じられる、うれしい機能がついています。 |
JPSM の脚も前モデルのゴム脚から強化され、金属製のスパイクタイプになっています。 前モデル SILENT SWITCH と FIBER BOX 2 からの変更点ですが、最も大きな部分は新技術「Synchronize Clock Bus Technology」 の採用です。 EDISCREATION の エディソン・ウォン が開発した世界初の技術で、専用ケーブルでリンクされた機材間のクロックを同期運転させます。 今までのクロック同期運転は、1台のマスタークロック信号を接続機器全てに送信して、そのマスタークロック信号により、各機器を制御 しておりました。その際内蔵クロックは使用しません。 この動作の場合、マスタークロックは動作する機材から遠方に設置され、クロック信号の経路が長くなる点が弱点でした。 今回の新技術は、それと違い動作そのものは各内蔵クロックにより行い、そのクロックの動作タイミングを同期させるという技術です。 クロック信号は、音質上有利な機材内部に配置されたクロックから発振され、そのクロック同士の同期のみを行うという原理のようです。 |
このように、専用ケーブルでハブと光絶縁装置を接続して同期運転を行います。 もちろん、各々独立して運用することも可能ですが、この効果を聞いてしまうとセット運用したくなると思います。 まずは、上位モデル JPEM セット から試聴しました。 内蔵クロックが安定するまで24時間の暖機運転後の試聴です。 これはクロックにOCXOを採用している全てのオーディオ機器に必要な処置ですので、通電直後の試聴は参考にならないとお考えください。 24時間経過後の音質は、電源投入直後と全く違います。 616,000円(税込)の2台セットに専用ケーブルですので、総額 1,265,000円(税込)という、とんでもない価格のハブと光絶縁です。 そう簡単には褒められないと、気合いを入れて試聴に挑んだのですが、一音目で降参してしまいました。 2台のクロック同期運転ですから、音が良くなるだろうと想像していたのですが想像以上でした。 「生」です。 恐らく、現時点で最も記録された音源を正確に再現可能なシステムではないでしょうか。 にじみが無いとか、位相特製が良好等というコメントでは伝えられません。 音楽を正確に伝送する能力に関しての最高峰だと思います。 ここまでは、セット運用 SILENT SWITCH 2 + FIBER BOX 3 + 専用ケーブル での試聴です。 今度は、ばらして各々の試聴を行いました。 60万円のクラスには、日本テレガートナー M12 SWITCH PREMIUM というライバルがいます。 日本テレガートナー と EDISCREATION のライバル関係により、ハブと光絶縁装置が大きく進化した様に感じます。 世にオーディオグレードハブという革命を起こしたのが 日本テレガートナーでした。 「ハブで音が変わるの?」という時代に、30万円という高額ハブを発売し、ハブの重要性を世に知らしめたのが 日本テレガートナーでした。 次に EDISCREATION が参入してきて、20万円という手に届く価格のハブを発売しました。 このように、つねに最先端のモデルを供給し、音質でも競い続けてきて今に至ります。 そして、ついに頂上決戦です。 甲乙付けがたいです。 EDISCREATION SILENT SWITCH JPEM の方が低域方向のグリップ力、解像度、レンジ共に優秀ですが 日本テレガートナー M12 SWITCH PREMIUM のなめらかさも魅力です。 光絶縁装置に関しては、日本テレガートナー OPT BRIDGE が 35万円ほどですので 60万円のEDISCREATION FIBER BOX 3 には適いませんでした。 高価であれば良い訳ではありませんが、この勝負に関しては、低域の明瞭さ、レンジで差を感じます。 次に、まだ現実的な価格の JPSM セット 合計 693,000円(税込)での試聴です。 ほっとしました。 十分に良い音がします。 JPEMセットのとんでも価格から考えると、まだ現実的(ハブの価格と考えると十分に高価ですが・・・)なセットで 上位モデルと比較さえしなければ、トップクラスのクオリティを持っています。 もちろんばらして単体で使用しても、その価格に見合うだけの能力を持っています。 十分にハイエンドな再生が可能ですので、一般的にはこちらのセットをおすすめします。 困りました。 値頃感のある価格帯に、ハブも光絶縁装置もなくなってしましました。 おすすめハブと光絶縁装置の一覧です。 ハブ Silent Angel N8 59,400円(税込) EDISCREATION SILENT SWITCH OCXO JPSM 330,000円(税込) 日本テレガートナー M12 SWITCH IE GOLD 423,500円(税込) EDISCREATION SILENT SWITCH OCXO JPEM 616,000円(税込) 日本テレガートナー M12 SWITCH PREMIUM 668,000円(税込) 光絶縁装置 EDISCREATION FIBER BOX 3 330,000円(税込) 日本テレガートナー OPT BRIDGE 349,800円(税込) EDISCREATION FIBER BOX 3 616,000円(税込) ハブは Silent Angel N8 がありますが、光絶縁装置が30万円からになってしまいました。 現実的に購入可能な価格帯である20万円程のモデルが皆無です。 各メーカー様、この価格帯は狙い目だと思います。ぜひ新製品の投入をご検討ください。 |
2024/09/28 追記 お客様より 「SILENT SWITCH にSFPポートが増設されたのならば、LUMIN とSFPポート経由で光接続出来るのでは?」 とのご助言をいただきました。 A様、貴重な助言をありがとうございます。 LUMIN にSFPポートがある事をすっかり失念しておりましたので、早速試してみました。 今までの接続は以下のようになっておりました。 ルーター---光絶縁装置---SILENT SWITCH 2---光絶縁装置---LUMIN 光絶縁装置を2台も使用する贅沢な構成です。 この、ハブとLUMIN間の光絶縁装置を、SFPポートによる光接続へ交換することが出来れば、大幅なコストダウンが可能となります。 ちなみに、今回比較試聴した光絶縁装置は 光絶縁装置 日本テレガートナー OPT BRIDGE 349,800円(税込) LANケーブル 日本テレガートナー MFP8 IE GOLD 83,490円(税込) が 2本 定価合計 516,780円(税込) 対する、SFPモジュールは 光SFPモジュール 10,000円(税込)ほどが2個 光ケーブル 20m 2,000円(税込) ほど 合計 22,000円 SFPポート接続の方が音が良ければ、51万円が2万円までコストダウン可能です。 さて、実際に比較試聴してみました。 SFPポート接続の方が音が良いです! 同等の音質でもコストダウンできる分お得になる、と思っていたのですが なんと、音質アップまで可能です。 ただし、使用するSFPモジュールと光ケーブルで音は大きく変化します。 良質な物を使用しないと、簡単に逆転すると思いますので、ご注意ください。 LUMIN のSFPポート付きプレーヤーは U2 等の上位モデルからです。 残念ながら、入門モデルの U2 MINI 等には付いていません。 LUMIN U2 は 825,000円(税込)です。 LUMIN U2 MINI は 385,000円(税込)です。 その差額は 440,000円 となります。 光絶縁装置が1台減らせることによるコストダウン分で買えてしまいますね。 これは極端な例ですが、大きなコストダウンが可能となりますので、LUMIN U2 等のSFPポート付き ネットワークプレーヤーをお使いの方には大変有効な方法だと思います。 既に光絶縁装置 2台導入済みで、今回ご紹介した接続方法を行う際は、Roonコアとハブの間へ光絶縁装置を ご使用ください。 相乗効果でさらに一段上の再生が狙えますので、無駄にはなりませんのでご安心ください。 誤解を与える可能性がありますので、注意点です。 SFP接続が必ずしも音が良くなる訳ではありません。 SFPポート側(ネットワークプレーヤーやハブ等)の設計や、使用するSFPモジュール、光ケーブルで 驚くほど音質は変化します。 特にSFPポート周辺の設計が音質に与える影響は大きく、同じSFPモジュールと光ケーブルを使用しても LANケーブル接続に劣る機材も普通に存在します。 LANケーブル接続よりSFP接続の方が音が良いとは、単純にいえませんのでご注意ください。 今回の検証により、LUMIN と EDISCREATION の設計したSFPポートは良質である事が分かりましたので この2メーカーに関しては SFPポート使用推奨です。 |
SILENT SWITCH OCXO 2 JPSM (スタンダードモデル) SILENT SWITCH OCXO 2 JPEM (エクスクルーシブモデル) FIBER BOX 3 JPSM (スタンダードモデル) FIBER BOX 3 JPEM (エクスクルーシブモデル) |
2024/09/23 ストリーミング(音楽配信)サービスについて |
凄く重要な情報なのですが、今まできちんとお知らせしていなかったことに気がつきました。 音楽配信サービスについてです。 音楽配信サービスについては、同様の意味を持つ言葉が複数あり、混乱の元となっています。 ストリーミング サービス 音楽配信 サービス サブスク サービス(サービスでは無く仕組みの事ですが便宜上サービスとします) これらは、全て同じ物を指します。 (厳密には違いますが、オーディオの世界ではこのように認識して問題無いと思います。) 全て、音楽を配信するインターネット上のシステムとお考えください。 ここからは、音楽配信サービスと統一してお話しさせていただきます。 音楽配信サービスを行っている会社は有名なところだけでも10社以上ございます。 今回は、オーディオ用途で使用する頻度の高いサービス会社を中心に、各社の特徴をご説明します。 オーディオで音楽配信サービスを利用する場合、重要なポイントは以下となります。 音質 対応している再生ソフトウェア 対応しているネットワークプレーヤー 各サービスは音質も違えば、使用可能な再生ソフトウェア、使用可能なネットワークプレーヤー も違います。 この時点で頭の中にクエスチョンマークが浮かんでいる方もいると思います。 つまり、音楽配信サービスを選択すると、その時点で使用可能なネットワークプレーヤーが限定されるということです。 オーディオの世界で最も使用率の高い Amazon Music UNLIMITED を例にしますと 対応した、ネットワークプレーヤーメーカーは、比較的少数で DENON/marantz/SFORZATO等となります。 つまり、LUMIN 等の非対応プレーヤーでは再生出来ません。 同様に再生ソフトウェアでも、使用可能音楽配信サービスが限定されます。 おすすめしております再生ソフトウェア Roon の場合、対応音楽配信サービスは 3社のみで TIDAL/Qobuz/KKBOX となります。 そのため、システム構築の際には使用する再生ソフトや、利用する音楽配信サービスに合わせる必要がございます。 有名音楽配信サービスの軽い特徴です。 Apple Music(Apple Music Classical) 月額 1,080円(税込) 大変利用者の多い、有名なサービスですがオーディオ用途には向きません。 対応ネットワークプレーヤーがほぼ存在しないためです。 Apple お得意の囲い込み戦略の一環で、オーディオ機器に対応機材がほぼ存在しません。 ごく一部の Android OS 採用モデルで対応可能ですが、音質を考えると他の選択を選ぶ方が良いと思います。 Amazon Music UNLIMITED 月額 1,080円(税込) オーディオ用途として最も利用率の高いサービスです。 ハイレゾ対応で音質も良く、少数派とはいえネットワークプレーヤーにも対応しているため 気軽に音楽配信を試すのに向いています。 YouTube Music 月額 980円(税込) YouTube Premium 月額 1,180円(税込) YouTube を広告無しで視聴出来るようになるため、こちら推奨です 圧縮音源のため、音質はやや劣ります。 致命的弱点として、対応ネットワークプレーヤーがほぼありません。 PCやテレビからDACへ接続しての再生となります。 ですが、ボーカロイド系の音源はほぼここでしか聞けません。 アイドル、アニソン、ボーカロイド、に関しては他では聞けない音源が多数ありますので、それらに興味がある方におすすめです。 Spotify 月額 980円(税込) 圧縮音源のため音質は微妙です。 対応ネットワークプレーヤーが多いため便利ですが、音質の面からおすすめできません。 TIDAL 月額 70円~2,600円 契約する国により値段に大きな差が出ます。 再生ソフト Roon に対応していることが特徴です。 ハイレゾ対応で音質も良好です。 現時点で、日本から契約可能かつRoon対応かつハイレゾ対応の唯一の音楽配信サービスとなっており Roon 使用時には必然的に TIDAL と契約することとなります。 Qobuz 月額 1,280円(税込) この価格は日本での正式サービスが始まった場合の年間一括払時の月額です。 こちらも Roon 対応です。 ハイレゾ対応です。 残念ながら、現時点で日本から契約することは困難です。 去年の12月に日本正式サービス開始予定でしたが、10ヶ月経過したにもかかわらずいまだに始まっておりません。 Roon で使用した場合 TIDAL より音が良いため、サービス開始となれば最もおすめのサービスとなると予想しております。 Qobuz JAPNA はまだ諦めていないようですので、期待して待ちましょう。 KKBOX 月額 980円(税込) Roon 対応で唯一の日本正式サービス中です。 圧縮音源ですので、音質はやや劣ります。 日本で正式サービスを行っているため、邦楽も充実しており、Qobuz のサービス開始までのつなぎとしておすすめしております。 ただ、Roon 上に表示されても再生出来ない楽曲が、複数確認されており 「あった!」 からの再生不能コンボは、上げた後に落とされるためショックが大きいです。 現実的に考えると AmazonMusic か TIDAL の2択となるかと思いますが、ご自身の環境に合わせてお選びください。 |
2024/09/22 AUDIOVECTOR QR 3 SE 定価 550,000円(ペア/税込) |
デンマークのスピーカーメーカー AUDIOVECTOR QR 3 SE のご紹介です。 |
自社製のハイルドライバーをベースとしたツィーターを搭載しているのが特徴です。 |
ハイルドライバー とは、オスカー・ハイル博士が発明した、蛇腹状に折りたたまれた薄いシート状フィルムを、横方向に伸縮 させることにより、隣り合ったプリーツ同士が吸引および反発を行い、その谷間の空気を放出または吸引するという動作原理となります。 この原理のメリットは、通常の前後に振動するユニットより、立ち上がり、立ち下がり速度が短縮されることにあります。 簡単に言うと、ハイスピードユニットですね。 ただ、ツィーターの速度が上がると、それと組み合わせるウーハーユニットにも同様の応答特性が期待されるため スピーカーとしての設計は困難となります。 |
キャビネットは最近あまり見かけなくなった、天然突き板仕上げです。 木が無くなってからこのタイプの仕上げは難しくなってきましたが、少量生産ならではのメリットで このメーカーでは、まだ生産出来るようです。 このあたりの拘りに、デンマーク魂を感じますね。 |
スパイクはローレット加工が施されており、高級感があります。 試聴は Nmode X-PM9 と組み合わせて行いました。 低音が多いです。 普段おすすめしている Paradigm 製スピーカーと比較しても 2割ほど低音の量が多く感じます。 ただ、緩くだぶついた低音では無く、制御された質の高い低音がたくさん出てきますので クオリティに悪影響を与えているようには感じません。 ハイルドライバーという特徴を全面に出して、高域寄りの帯域バランスのスピーカーではないかと想像していただけに 意外な試聴結果となりました。 ハイルドライバーは原理上、音がまっすぐ飛びます。 左右方向にはある程度広いリスニングエリアが確保できますが、上下方向にはかなり狭いです。 ですので、ツィーターの方向(特に高さ方向)をきっちり耳に向ける必要がございます。 スパイクで上下方向の角度はある程度調整可能ですので、ご試聴時はツィーターの向きを調整するようお気をつけください。 低音がお好きな方におすすめのスピーカーです。 |
2024/09/14 DENON / marantz 続々 Roon Ready 対応中 |
先日 DENON DNP-2000NE が Roon Ready に対応しましたとお知らせしましたが 現在、 DENON / marantz 製品が続々と Roon Ready に対応しております。 |
吉田苑に展示している機材達にも対応モデルが出てきており、随時ファームウェアアップデートを行い 対応させております。 上記画像のモデルは 中央上 marantz M1 / 中央下 DENON HOME AMP / 左右 DENON Home 150NV となり、全て今回新たに Roon Ready 対応となりました。 DENON Home 150NV はご紹介しておりませんでした。 ネットワーク機能内蔵パワードスピーカーという、スピーカーだけで完結する アンプと、ネットワークプレーヤーを内蔵したスピーカーで、ペア 55,500円ほどという サブシステム用システムです。 今までは、おすすめできる音質では無かったのでご紹介しておりませんでしたが 今回 Roon Ready対応となり、ご紹介できるようになりました。 全部入って 55,500円ほどですので、多くは求めないでください。 ですが、その割り切った心で聞くと、なかなかの物です。 上手にセッティングしてあげると、発音源が小さいメリットから、大きな空間を再現出来ます。 定位は曖昧な点がありますが、価格を考えると十分以上の音だと思います。 marantz M1 と DENON HOME AMP をRoon Ready接続で試聴してみましたが良い感じです。 Roon Ready ならではの、透明感が高く、なめらかでエネルギッシュな再生で、高価な Roon を導入する価値を 十分に感じられる、グレードアップとなります。 今回の試聴は、無線親機からWi-Fi で飛ばして、機材で直接受信しておりますので、特別な機材は全く使用しておりません。 実使用状況に合わせた視聴となっております。 DENON / marantz 製品が Roon Ready 対応となりましたので、Roon の導入がかなり身近になりました。 お手元の PC へ Roon をインストールするだけで、Roon の高音質再生を楽しめるようになります。 最低限、必要な機材はPC( Windows でも mac でも可)だけです。 お手持ちのPCへRoonをインストールし、操作や設定作業もそのPCで行います。 全て日本語で操作できますので、以下リンク先をご参考の上ぜひお試しください。 https://yoshidaen.com/pcnyuumon/pcnyuumon04.html もう一つ必要な物がございます。 Roon は再生ソフトですので、音源が必要です。 その音源は KKBOX をお試しください。 こちらも全て日本語で契約可能です。 KKBOX |
試聴風景です。 marantz M1 にスピーカー DYNAUDIO Confidennce5 を接続するという、かなりチャレンジャーな接続です。 DYNAUDIO Confidennce5 は、私も自宅で愛用しているスピーカーで、発売後30年近く経過しております。 DYANUDIO 初期の傑作で、今聞いても良い音がします。 そして、DYNAUDIO は鳴らしにくいとういう伝説を作ったスピーカーでもあります。 密閉型で インピーダンス 4Ω 能率 83dB という、当時としてはあり得ない低インピーダンス、低能率スピーカーで 生半可なアンプでは全く駆動できませんでした。 当時は、ゴールドムンドかFM じゃなきゃ鳴らせないとまで言われた、難物でもあります。 その手強いスピーカー筆頭の Confidennce5 を、現在の技術でどこまで鳴らせるか、興味があり、あえてこのアンバランスな 構成としてみました。 驚きました。 あのかたくなに動作する事を拒む、ウーハーがきっちり動作しています。 当時 「FM411 では鳴らないから FM711 を持ってきなさい。」 とまで言われたスピーカーが、定価 154,000円(税込)の ネットワークアンプで駆動できています。 もちろん、FMで鳴らしたときのような魅力的な響きは望めませんが、少なくともウーハーをきちんと動かすことが出来ています。 皆様、オーディオはきちんと進化ししておりますよ。 なお、このスピーカー Confidennce5 は中古で販売中です。 興味がある方はお問い合わせください。 まだ、木が豊富にあった時代に生産された、今では入手困難な美しいローズウッド突き板仕上げと ただでさえ珍しい Confidennce5 の中でも希少色です。 色も含めて、私とおそろいです。おすすめですよ。 2024/09/22 追記 Confidennce5 は無事嫁ぎ先が決まりました。ありがとうございます。 |
2024/09/07 KOJO DA-6 定価 539,000円(税込) Aray Mk2 定価 530,200円(税込) と東京試聴会のお知らせです |
吉田苑は福岡にございます。 ほどよく都会で、ほどよく田舎という住むには丁度良い環境です。 ですので、福岡市内でも電源環境は比較的良好です。 そんな環境にお店があるものですから、つい電源の重要性を失念してしまうことがあり、大失敗をする事がございます。 その大失敗が、去年行った東京(横浜)試聴会です。 必要機材を全て会場に送ったつもりだったのですが、実際に設置して音出しした瞬間に 電源装置が必要な環境である事に気がつきました。 驚くほどS/N比が悪いのです。 ネットワークシステムは、システム構築においてS/N比の改善に大きな労力を割きます。 光絶縁装置、ハブ、Roon専用PC等、その全てがS/N比を改善するための装置と言っても過言ではありません。 システム構築において、電源の環境を整える事は大変重要だったのです。 ですが、普段あまり気にしなくても良い環境におかれていたものですから、大都市圏の電源汚染の件を 失念しておりました。 去年は、仕方が無いのでそのまま試聴会を行いました。 ですが、今年は違います。 試聴会用の電源装置(もちろん店頭でも常設展示を行います)選択を兼ねて、様々な電源装置を試聴して 持ち込む機材を選びました。 今まで店頭で使用していた電源装置は ニチコン のバッテリー電源です。 ESS-P1S1 というモデルで、一般家電だったのですが偶然オーディオ用途に適した音質を持っていました。 そのままでは使えませんでしたが、足回りを強化してあげると大化けして、吉田苑リファレンス電源として6年ほど 君臨しておりました。 残念ながら製造完了となってしまい、後継機も良い物が見つかりませんので、バッテリータイプでの 後継機探しは断念しました。 リチウムイオン電池は大変音質が良く、オーディオ用途にも十分使用可能です。 ですが、一般販売されるモデルは、火災が発生しないように厳重な安全装置が組み込まれおり それが、音質を大幅に劣化させます。 実は、吉田苑でもリチウムイオン電池を採用したバッテリー電源を発売する計画があり 試作機を製作しました。 バッテリーでも音が違うため、比較試聴を行い、これだという電池を見つけました。 良い音がしたのです! これは良い物を見つけたと思い、販売できる形とするために(バッテリー電源には、安全装置の装着が義務づけられています) 安全装置を取り付けました。 すると、音が死ぬのです。 大げさで無く、本当に酷い音となってしまい、何とか出来ないかと複数の安全装置で試したのですが 結局、改善することが出来ずにバッテリー電源の発売は頓挫しました。 この開発経験から、吉田苑で使用している ニチコン ESS-P1S1 は奇跡的に生まれた、希有な存在なのだと 認識しました。 実際、他モデル(ニチコン含め、複数のモデルを試しました)は、オーディオ用途に使えるモデルは 見つかりませんでした。 少し話しがそれましたが、吉田苑店頭で使用する次期モデル選定のために、各メーカーよりデモ機を借りて 試聴を続けた結果、やはりというか定番モデルに決定しました。 |
上段が Aray Mk2 下段が DA-6 です。 昔から、おすすめ電源装置は何ですかと、お問い合わせいただくと ニチコン かKOJO をおすすめしておりました 今回は、もっと良い物が開発されていないかと思い、主だったところを一通り試聴したのですが、KOJO さんを超える製品は 見つかりませんでした。 高額モデルにはもっと良い物がありましたが、価格が現実的では無かったため採用は見送りました。 KOJO さんは昔 DENKEN ブランドで電源装置を製造しており、オーディオ用電源メーカーとしては老舗です。 そして、吉田苑では DENKEN 時代からおすすめ電源としてご紹介しておりました。 あらためて、導入に当たって試聴を行いました。 KOJO さんはほぼ50万円という、同価格帯に2モデルを展開しています。 通常、同じ価格帯に同じ機能を持つ製品は販売しませんが、あえて2種類販売する点に KOJO さんの拘りを感じます。 |
Aray Mk2 は 6口 で出力 1000VA DA-6 は 4口 で出力 600VA となっており、口数が多く、出力の高い Aray Mk2 が人気です。 商売的な観点だけで見ると、人気製品の Aray Mk2 だけ販売しておけば良いのですが そこが KOJO さんです。 口数が少なく、出力も小さな DA-6 の方が音が良いのです。 接続機器数が多い場合や、大出力が必要な場合は Aray Mk2 を 純粋に質を追求する場合は DA-6 を、といった具合に選択出来るようになっています。 Aray Mk2 も50万円の電源装置としては十分高音質です。 S/N比の向上、力感の向上、解像度の上昇、等、電源装置を入れることによるメリットは十分に感じられます。 ですが、DA-6 はさらに高い S/N比を持ち、より広い空間を表現可能です。 接続する機材に合わせて選択していただいて大丈夫ですが、吉田苑店頭には DA-6 を導入することとしました。 アンプ用とネットワークシステム用で2台導入予定です。 実際に導入する場合ですが、まずはネットワークシステム用から導入する事をおすすめします。 アンプへ導入した場合以上の大きな効果が得られます。 電源環境の比較的良い、福岡市内であれば アンプの 電源装置は無くても許容できます。 ですが、S/N比改善が音質に大きく影響するネットワークシステムの場合、電源装置の有る無しは再生空間に大きく影響します。 お知らせです。 東京(横浜)試聴会を開催いたします。 日時は 11月16日(土) 11月17日(日) の二日間です。 会場は去年と同じく、PDN さんの試聴室をお借りします。 会場が変更となり、去年使用した会場の隣のビルとなりますので、お間違えのないようご注意ください。 〒240-0005 神奈川県横浜市保土ケ谷区神戸町134番地 横浜ビジネスパーク ノーススクエア Ⅱ- 5階 入り口はオートロックで施錠されていますので、会場前にてお電話いただき 解錠するという入場方法となります。 その、お電話番号をお伝えする必要上、ご予約式とさせていただきます。 急用等で来場できなくなった際の、キャンセル連絡は不要ですので 都合が付くかどうか分からない場合でも、ご予約のみお願いいたします。 ご予約は後日行いますので、しばらくお待ちください。 |
KOJO DA-6
KOJO Aray MK2
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2024/09/05 fidata AD10 特価品のご案内です。 |
fidata さんの高級CDドライブ AD10 定価 495,000円(税込) のアウトレット品(メーカー保証付き)が入荷しました。 大特価となっておりますので、価格がネックとなっていた方にはおすすめです。 |
CDリッピングマシンとしては、私が知る限り最高峰です。 また、soundgenic もしくは fidata のNAS と組み合わせると、CDトランスポートとしても使用可能です。 お手持ちのUSB/DACと組み合わせて使用すると、下手なCDプレーヤー顔負けの再生が可能です。 CDリッピングを高精度に行いたい方にはおすすめですので、ご検討ください。 |
fidata AD10「アウトレット品」
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2024/09/01 DENON DNP-2000NE Roon ready 対応のお知らせです |
やっと、本当にやっと DENON 製品が Roon Ready対応 となりました。 第一弾として DNP-2000NE が 対応しました。 去年の9月頃に「DENON製品がRoon Ready 認証作業に入りました。」 と、聞いてからこの日を心待ちにしておりました。 ほぼ1年がかりでの認証です。本当に時間がかかりますね。 |
表示部に「Roon Ready」 の文字が! 今までは、DNP-2000NE を大変優秀な USB/DAC もしくは Amazon Music 専用プレーヤーと紹介してきましたが ようやく、ネットワークプレーヤーとしておすすめできるようになりました。 オーナー様はファームウェアアップデートを行って「Roon」の世界をお楽しみください。 一歩先の高音質再生が可能です。 Roon の弱点である邦楽の弱さですが KKBOX をお試しください。 DNP-2000NE で HEOS + Amazon Music と Roon + KKBOX で比較試聴しましたが、S/N比、解像度、情報量で KKBOX が優秀です。 Amazon Music 程の邦楽の強さはありませんが、それでも主だったところは網羅されていますので 邦楽メインの方は KKBOX の導入とセットでご検討ください。 |
プレミアムシルバー DNP-2000NE-SP
グラファイトシルバー DNP-2000NE-GS
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2024/08/24 Monitor Audio Studio 89 定価 385,000円(税込) |
間が空いてしまい申し訳ございません。 久しぶりの更新、しかもネットワーク機器では無くスピーカーです。 40日以上更新が止まってしまいましたが、遊んでいたわけではございません。 (ライブには行きましたが・・・) 新製品や、気になる製品の試聴は随時行っているのですが、なかなかご紹介しようと思える製品に出会うことが 出来ずに、ここまで間が空いてしまいました。 今回は久しぶりにスピーカーです。 30万クラスですと、おすすめしている Paradigm Founder40B がありますが、今までこのクラスは Founder40B の独壇場でした。 そこにようやく、比較すべきクオリティを備えたスピーカーの誕生です。 |
ツィーターをウーハー2発で挟み込む、バーチカルツイン形式です。 PIONEER さんが好んで採用していた形状で、ツィーターを同口径、同一性能のウーハーで挟み込むことにより ツィーターから低域が出ているように聞こえる効果を狙った、仮想同軸方式の亜種ですね。 |
正面から見ると、その独特のユニット配置が分かりやすいです。 ウーハー経 108mm と小口径ユニットの利点を最大限に活かした、狭いフロントバッフルが特徴です。 フロントバッフル面積を小さくするほど、空間表現力には有利に働きますので、仮想同軸配置と相まって 広い空間表現力と、明確な定位を目指した設計と思われます。 8の字型に見えるフロントバッフル部は厚さ18mmのアルミニウム製で、全てのユニットはこのアルミバッフルに固定されています。 |
ほぼ CDジャケットサイズの横幅です。 |
幅が狭いため、キャビネット容積を稼ぐために必然的に奥行きが深くなります。 |
スピーカーターミナルはシングル接続専用で、質感の高い良質なパーツを採用しています。 上下にスリット型のポートがあります。 小口径ユニット採用のため、背面の壁との距離で低域の量をコントロールして、少し低域をブーストするくらいでバランスが 取れる設計のように感じました。 良いスピーカーです。 狭いフロントバッフルならではの高い空間表現力を持ち、特に奥行き方向の表現力に優れます。 左右の柔らかな空間の表現力に関してはライバルの Founder40B の方が優秀ですが、よりダイレクトでまっすぐ飛んでくる エネルギー再現性は、ややうるさくも感じる瞬間もありますが楽しいです。 仮想同軸配置のメリットで、定位が良好で、高い空間表現力と相まって、空間にピタリと定位する立体的な空間再現力が魅力です。 S/N比も良好で、ピアノのペダルを踏む音等、ノイズに埋もれて聞こえにくい音まで拾い出してくれます。 小径ユニットのため低域方向のレンジはそれほど広くないため、背面の壁で低域の量感を稼ぐ必要がありますが ブーミーな低音は出ませんので、引き締まった低域を楽しむ事が可能です。 声の再現性が高く、ヴォーカルものをつい聴いてしまうスピーカーです。 奥行きのあるステージに、ヴォーカルがピタリと定位し、曖昧さの無いボディ感を持って再現されます。 Founder40B が左右方向に広い空間を表現するのに対して、奥行き方向へ広がる空間と定位を楽しむ スピーカーでしょうか。 30万クラスに Founder40B の良きライバルとして登場したおすすめスピーカーです。 |
Monitor Audio STUDIO89
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2024/07/11 DENON HOME AMP 定価 121,000円(税込) |
marantz さんに続いて DENON さんからも、ネットワークプレーヤー内蔵アンプの発売です。 |
横幅 217mm 奥行き 242mm 高さ 86mm とコンパクトです。 marantz さんと同じく天板はメッシュとなっています。 marantz MODELM1 は約 15万円でしたから、こちらは 3万円ほど安いです。 そのコストダウン分は、リモコンの有無と外装でしょうか。 2台並べると、明らかにこちらの方が見劣りします。 リモコンはネットワークプレーヤーとして使用する場合、タブレット(スマホ)で操作しますから 無くても困らないのでは無いでしょうか。 2024/07/12 訂正です。 MODEL M1 にもリモコンは付属しません。 となると、単純に外装だけの違いですね。 外装でコストダウンを図り、中身はほぼ同等ではないでしょうか。 そう考えると、コストパフォーマンスはこちらの方が高いですね。 |
リアパネルの端子配置も MODELM1 とほぼ同じですので、パーツ類の共有化でコストダウンを図っているようです。 ですが、音は見事なほど違います。 MODELM1 は耳当たりよく、柔らかな音色で刺激的な音を出さずに。ゆりかごに乗っているような心地よいサウンドです。 対して、この HOME AMP は直球勝負で、ダイレクトに音が飛んできます。 曖昧さを排し、うるさい音でもごまかさずにそのまま出してきます。 見事なほどに両極端な音作りですので、お好みで選択することとなると思います。 試聴は、Wi-Fi 接続で高価なハブや絶縁装置を使用せずに行いました。 音源は Amazon Music です。 |
使用したスピーカーは Paradigm Founder40B ですが、駆動力には相当余裕を感じましたので もっと大型スピーカーでも軽く鳴らせそうです。この駆動力の高さはデジタルアンプならではのメリットですね。 私には、やや高域がキツく、低域が物足りなく感じたので、アプリ上でトーンコントロールを行い補正しました。 トーンコントロールに関しては、使用スピーカーや部屋の特性によって大きく状況がかわりますので、適宜使用してください。 このトーンコントロールは良質です。 アナログ回路を使用したトーンコントロールは、S/N比の劣化や、エネルギーの消失等、失う物が多く よほどのことが無い限り使用しませんが、デジタル上で行うトーンコントロールはデメリットが小さく 積極的に活用すべきと思います。 今回は 低音 +3 高音 -2 で試聴を行いました。 明快で、ダイレクトな音作りです。 やや高域寄りのエネルギーバランスで、高域に意識的な誇張感を感じます。 中域に薄く色気を乗せているようにも感じます。 レンジは欲張らず、上下共にほどよく丸めてあります。 空間表現力も高く、スピーカーの左右外側まで空間が広がります。 反面、奥行き表現力は甘く、やや平面的なところが気になりました。 楽器の音色を正確に再現する能力を持ちますが、同様にいやな部分もごまかさずに再現します。 この部分が評価の分かれる点でしょうが、ソースに忠実という見方をすると、優秀なシステムだと思います。 |
DENON DENON-HOME-AMP
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2024/07/08 ARCAM SOLO UNO 特価品のお知らせです。 |
世の中には早すぎた製品が時々現れます。 発売されたのが、もう数年遅かったらヒットしていただろう、と想像できる製品達です。 オーディオ機器で言うと、 ONKYO さんがインテルと協業して(あのインテルですよ!驚きですね) オーディオ専用PCを発売したのが 2007年でした。 あと13年ほど遅く発売すればヒットしたと思うのですが、あまりに時代を先取りしすぎましたね。 このように、早すぎたために名機になり損ねた機材という物が存在します。 今回ご紹介する ARCAM SOLO UNO もそんな1台では無いでしょうか。 実は、この SOLO UNO はこの日誌で 2021年にご紹介しています。 |
内容は Roon Ready 対応ネットワークプレーヤー内蔵アンプです。 最近、同様コンセプトの製品が複数発売され、ようやく時代が追いついてきた感じです。 発売されてから3年経過してしまい、新製品達の陰に隠れて目立ちませんが、今でも十分に良い音のする おすすめ機材です。 使用方法としては、既にRoon運用を行っている方のサブシステムでしょうか。 もちろん最初の一歩として導入しても良いのですが、アンプ内蔵ですので、既にアンプをお持ちの方が 多いのでは無いでしょうか。 そうなると、アンプが無駄になりますので、基本的にはサブシステム用途となると思います。 余っているスピーカーさえあれば、別の部屋で気軽に Roon システムの構築が可能です。 Roon はマルチルーム対応ですので、Roon コアが1台あれば、あとは Roon Ready対応機の数だけ 増設が可能です。 ですので、このSOLO UNO をオーディオルーム以外に設置すれば Wi-Fi 接続(有線も可能です)で 手軽にサブシステムの構築が可能です。 現在、特価販売中ですのでサブシステム用に1台いかがでしょうか。 価格以上の高音質システムが構築可能です。 |
ARCAM SOLO UNO 【特価品】
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2024/06/21 aurender N150 定価 594,000円(税込) |
先日ご紹介した aurender ACS100 と同価格のネットワークトランスポート N150 のご紹介です。 ACS100 は光学ドライブが搭載されており、1台でリッピングまで可能な多機能モデルでした。 今回ご紹介する N150 は ACS100 から光学ドライブを取り外し、電源を強化したモデルです。 aurender の特徴である ストレージ追加機能はそのまま搭載されていますので、必要に応じて ご自身でストレージ(SSD/HDD)の追加が可能です。 この機能は他社には無い機能で、データを手元に残したい場合に魅力的な機能です。 |
横幅 215mmと前面投影面積は狭いですが、奥行きは355mmとかなり深いです。 |
aurender は北米のオーディオフェアーでの採用率が高く、多数のブースで採用されています。 その理由の一つが、1台でデータベースも兼用できるという利便性でしょうか。 もちろん音質が良いのは大前提ですが、イベントの設営から撤去までを考えると、機材点数を減らすことが可能かつ 動作安定性に優れるという点は何よりも有利に働くのだと思います。 このN150にもストレージベイが背面にあり、SSDかHDDの追加が可能です。 別途 NASを用意する必要が無いため、データベース兼用ネットワークプレーヤーとして重宝されているようです。 さらに、DACを内蔵していないため、自社DACのデモンストレーションに最適との捉え方もあるのではないでしょうか。 色々考察しましたが、音が悪ければ本末転倒で意味がありません。 試聴は Roon Ready 接続で行い、次にストレージへ保存した同一音源との比較試聴を行いました。 Roon Ready 接続での音質は、十分に良い音がします。 さすが、イベントでの採用率が高いだけのことはあると感じました。 ほんのわずかに、奥行き方向と高さ方向の再現性に物足りなさを感じますが、60万円クラスのネットワークトランスポート としては標準以上です。 次に、Roon + Qobuz で試聴した音源と同一音源を N150 の内蔵ストレージへ保存して Roon + N150ストレージ からの再生での比較試聴です。 Roon + Qobuz を 100点とすると Roon + N150ストレージ は120点でしょうか。 低域のグリップ力が上がり、空間再現性が上がります。 かなり良質な外部NASを接続した際と同様の音質向上が得られました。 予想以上の結果です。 内蔵ストレージからの音質がここまで向上するとは予想しておりませんでしたので驚きです。 良質なNASは 40万円以上する上に入手困難ですので、NASとの同時運用を考えている場合 60万円という価格は安いですね。 イベントでの採用率が高い理由に心底納得しました。 同メーカー、同価格のACS100 と比較しても大幅な音質向上ですので、どうしても光学ドライブまで一体化させたい という理由が無い限り N150 をおすすめします。 aurender としては最も安価なモデルでこの音質ですので、上位モデルも気になりますがこの上は 220万円と 一気に価格が上がります。 光学ドライブ搭載モデルに110万円のモデルがありますが、今回の結果を踏まえると、音質は N150 と同等と予想します。 現実的な選択肢となるのはこの N150 だけでしょうか。 上位モデルに興味がある場合はご連絡ください。 あらためて試聴してご報告させていただきます。 |
シルバー ARD-N150-S
ブラック ARD-N150-B
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2024/06/17 オーディオと音楽について |
私は音楽に関しては雑食で、幅広く様々なジャンルの曲を楽しんでいます。 特に、音楽配信が始まってからは新しい音楽に出会う事が手軽になり、日々新しい刺激を受けています。 この仕事をしていると、音楽が好きな方とお話をする機会が大変多いのですが ご自宅で良く聞く音楽は、最も多感な時期(10代~20代)に聴いた曲を中心にされている方が多いように感じます。 「最近の曲はよく分からない、やはり昔の曲の方が良かった」 というお声は良く聞きますし、お気持ちは良く理解できます。 ですが、せっかく立派なオーディオ機器で楽しむのですから新しい音楽も楽しんでみてはいかがでしょうか。 昔は、新しい音楽との出会いというとラジオがほとんどでした。 ラジオにかじりつき、好きな曲がかかるタイミングでエアチェックをしていた方も多いのではないでしょうか。 この「エアチェック」という言葉も、今となっては死語に近く、ほとんど耳にすることも無くなりました。 時代が進みラジオがCDへと代わり、好きな音楽を手元に置いて、良い音でいつでも聴ける時代の始まりです。 ですがその弊害として、同じ曲を繰り返し聞く事が増え、新しい音楽との出会いが減っていったように感じます。 そしてさらに時代が進み、現在はネット配信の時代になりました。 原点回帰ではありませんがネット配信はラジオ時代のように、新しい音楽と出会うことが簡単になりました。 朝起きて、ネット配信のスタートボタンを押すと、夜までずっと音楽が自動で流れてきます。 それも、今聴いている曲に近い雰囲気の曲がかかりますので、自然と好みに近い曲が流れてきます。 私が普段おすすめしているネット配信システムは複雑怪奇で、なかなか始めることが困難なのかもしれません。 音質を追求すると、複雑なシステムとなってしまい、結果として敷居が上がってしまったことが反省点です。 せっかく昔のように、気軽に新しい音楽と出会える事が可能となっていますので、これを楽しまないのは もったいないです。 これからは音質追求だけでは無く、単純化してシンプルに楽しむことが可能なシステムもご紹介していこうと思いますので 入り口で足踏みしている方もぜひチャレンジしてみてください。 一度踏み込んでみると、外から眺めている時より簡単な事にお気づきいただけると思います。 オーディオも楽しいですが、ライブも楽しいですよ。 コロナにより自粛していた期間が長かった影響もあり、最近は様々なライブ、イベントが活発に行われており 生の音楽とふれあう楽しさを感じています。 今年は1月のミュージカル ベートーヴェン に始まり JAZZ 、クラシックを中心に楽しんで来ました。 後半も充実しており、楽しみです。 完全な個人の予定表となり申し訳ございませんが、これからの予定の一部をお知らせします。 |
7月は「鼓童」です。 太鼓は良いですよ。 オーディオ的には低域再現性の基準となりますし、何より太古の息吹を感じるエネルギッシュな舞台は 体に感じるエネルギーと共に、血潮がたぎる興奮を感じます。 太鼓ですと、他に「鬼太鼓座」もおすすめです。 2024/09/08 追記 良いライブでした。 30年以上ライブ活動を行ってきただけあり、退屈する暇のない見事なステージでした。 やはり太鼓は良いですね。 あの皮の震える感じは、低域再現性の良い基準となります。 ただ、低音が出るだけのシステムでは再現出来ませんので、音の立ち上がりが早く、かつ無駄な付帯音のない システムが要求されます。 ライブとしても楽しめますが、オーディオ再生の基準点としても参考となりますので、機会を見つけて 見に行くことをおすすめします。 |
8月は「初音ミク」です。 え?と引かれるかもしれませんが、音楽好きとしてこのライブも外せません。 「初音ミク」の元となっているのは、ヤマハの開発した音声合成技術「VOCALOID」です。 「VOCALOID」とはサンプリングした人の声と、PC上で入力された歌詞とメロディを合成する技術です。 この技術によって生み出された「初音ミク」を使用して、ニコニコ動画やyoutubeを中心として、クリエイーター達による オリジナル曲が多数発表され続けています。 ある意味、新しい音楽の最先端を走っているとも言えると思います。 プロのアーティストでは無く、素人の鼻歌レベルの音楽でも発表できるこのシステムにより 新しいメロディや、人間には歌えない息継ぎの一切無い曲等、今まで聴いたことの無い音楽が日々生まれています。 コネ等では無く、実力のみでデビューできる場であり、 米津玄師 や YOASOBI 等の一流ミュージシャンを 生み出す場となっています。 ライブは生バンド形式で、オーディオ的な聞き所はギターでしょうか。 ロックフェスのような迫力あるギターはかっこいいです。 2024/09/08 追記 凄いライブでした。 今までで経験したライブ中、最も客席の一体感が高い体験型ライブでした。 観客の年齢層が予想以上に広く、下は5歳くらいから70代くらいまで 幅広い年齢層に受け入れられているようです。 男女比も予想以上に女性層が多く、男性 6 対 女性 4 くらいの比率で 良い意味で予想を裏切られました。 気になったので調べたのですが、初音ミク の持ち歌は 10万曲を超えているそうです。 単一アーティストの持ち歌数としてはもちろん、断トツで世界一です。 さらに、年に 数千曲ずつ増えていっています。 その膨大な持ち歌から、厳選された20曲ほどが歌われるのです。 10万曲から厳選された 20曲ですよ。良い曲しかありません。 全曲、普通のアーティストのアンコールクラスの曲となり、1曲目からオールスタンディングで ジェットコースターのように突き進みます。 会場の熱狂は尋常では無く、一体感が凄いです。 あっという間の2時間でした。 ライブで声がかれることは何度も経験しましたが、ペンライトの振りすぎで筋肉痛になるという、初めての経験もしました。 少しでも興味がある方は、ぜひ体験してみてください。 その際は恥ずかしがらずに、会場と一体になってみましょう。 新しい扉が開くかもしれませんよ。 ただ、チケットを取るのは本当に大変です。 大きな困難が立ちはだかるとお考えいただいた方が良いかもしれません。 今回私は 先行予約含めて合計 72枚のチケットを申し込みましたが、1枚しか当選しませんでした。 初の福岡開催で、会場も2000人クラスと狭かったため、世界中(日本だけで無く、ヨーロッパやアメリカからもやってきます) からチケット申込みが殺到して、狭き門となったようです。 東京、大阪会場もチケットが取れないらしいですが、今回の福岡ほど酷くないかもしれません。 ただ、その狭き門をくぐり抜けた勇者揃いの会場の一体感は、経験したことのないもので また行きたいと思わせる説得力を持つ、壮絶なライブ体験でした。 |
9月は「blast」です。 アメリカ発のドラムとマーチングバンドをショーアップした、音楽エンタテインメントです。 ショービジネスが活発なアメリカらしい派手でダンサンブルなステージで、魅せる音楽が楽しいです。 2024/09/15 追記 まさにプロのステージでした。 出演者全員のプロ意識が大変高く、全員がお客様を楽しませる事に全力をかけていることが感じられる 気迫あふれるステージでした。 ショーとして高い完成度を誇り、最後までノリノリで楽しめます。 ブラスバンドをベースとして、ビッグバンドジャズから賛美歌まで、幅広いジャンルの音楽を楽しめます。 特に面白かったのは、YOASOBI の 「アイドル」 をフルに演奏してくれた事です。 ラップ部分はブラスバンドで再現することは難しいので、飛ばしてくるかと思ったのですが 途中のラップ部分まで完全再現されており感動しました。 音楽とダンス、光を多用した演出等、隙の無い見事なステージでした。 アメリカの香りを感じる、計算され尽くした、完成されたショーをみてみたい方におすすめです。 |
10月はスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」です。 日本の伝統芸能であり重要無形文化財に指定されているため、身近に感じないかもしれませんが 大元は大衆演劇です。 江戸時代にはアイドルであり、ファッションリーダーでもあったんですよ。 時代と共に変化を続ける音楽でもあり、伝統を重んじる昔ながらの正統派歌舞伎もあれば この「ヤマトタケル」のような進化した歌舞伎「スーパー歌舞伎」もございます。 正統派歌舞伎は難解なところもあり、万人におすすめ出来ませんがスーパー歌舞伎は エンタテインメントとして進化しており、どなたでも楽しむ事が出来るようになっています。 大ヒットしたスーパー歌舞伎「ワンピース」をご覧になった方も多いのでは無いでしょうか。 現在も進化を続けており挑戦的な作品として 「風の谷のナウシカ」も上演されました。 劇場版ですら原作2巻までしか映像化されなかったナウシカ、全7巻すべてを 昼夜通し、全7幕36場 6時間公演 という超大作でした。 これからも歌舞伎は進化を続けていくのでしょう。 歌舞伎のオーディオ的な楽しみ方は多彩で、三味線のような通常の楽器もありますが、歌舞伎ならではの楽器?として 「ツケ」があります。 ツケ板という四角の板をツケ木で叩き音を出すのですが、俳優の演技に合わせて多用されるので 歌舞伎の「音」としてのイメージで最も強いものではないでしょうか。 木の板を木の棒で叩くだけなのですが、シンプルなだけに奥が深く様々な表情を見せてくれます。 この微細な変化をオーディオで表現しようとすると、かなり高度なシステムが必要になると思います。 このように、ウィーンミュージカルからブロードウェイ音楽エンタテインメント、歌舞伎からボーカロイドまで 音楽にも様々なジャンル、楽しみ方がありますので、食わず嫌いをせずに色々試してみてはいかがでしょうか。 私のオーディオシステム構築の軸となるべき「音」はこれらのライブ経験が元となっており さらに日々更新されております。 最近では歌舞伎の「ツケ」でしょうか。 あの、木同士が打ち鳴らす音は、オーディオ心をくすぐりました。 あるときは繊細に、そして激しく同じ音でも表情を変える様は、これをスピーカーで正確に再現すすためには どうすすれば良いかと、わくわくしました。 様々なジャンル、メロディー、楽器の音を聴くことはそれだけで財産となると思います。 ライブでの経験を元に、オーディオを構築するとご自身の中に明確な「音」のイメージが確立しますので ブレないシステム構築が可能となると思います。 |
2024/06/15 LUXMAN NT-07 定価 594,000円(税込) |
LUXMAN のネットワークトランスポート NT-07 のご紹介です。 発売は去年の7月ですので、なぜいまさらと思われると思いますが、ようやく Roon Ready に対応いたしましたので やっとご紹介できるようになりました。 私は、ネットワークプレーヤーは Roon Ready に対応して一人前と思っているので、未対応のままではご紹介できませんでした。 Roon Ready 認証作業は大変時間がかかっており、このモデルも1年以上かかりました。 他にも認証待ちの機材が多数あるようで、このあたりをスピーディに対応していただけると良いのですが・・・・ |
横幅 44cm のフルサイズとなっており、存在感があります。 |
トランスポートですので、アナログ出力はありません。 基本的にはUSB接続でDACへ接続して使用します。 HDMI(ARC)接続可能な点がうれしいですね。 基幹パーツに LUMIN を採用しており、操作アプリは永い年月をかけて練り込まれた、高い完成度を誇る LUMIN アプリを使用可能と なっております。 制御系も全て LUMIN 製ですので、動作安定性は完璧です。 ネットワーク制御に関しては、今から開発を始めても10年以上の実績があるLUMINには追いつけないと思います。 ですので、LUMIN から制御系を供給してもらい、アナログ回路(今回の場合は電源回路ですね)で個性を付ける という考え方は正解だと思います。 そして、LUMIN 最大のメリットである Roon Only モードにも対応しています。 LUXMAN の取扱説明書やアップデート案内には、一切記載がありませんので裏技的な使い方かもしれませんが Roon を運用する上では、音質上の大きなメリットですので Roon Only モードでのご使用をおすすめします。 |
Roon Only モードへの入り方は以下となります。 専用アプリの設定画面内 「オプション」 へ入り「名前」の欄を「#ROONONLY」と書き換えます。 書き換えると同時に Roon Only モードへと移行し、以後 Roon 以外からの一切の操作を受け付けなくなりますので Roon Onry モードへ入る前に、設定変更は全て行っておいてください。 おすすめは ファームウェア更新 ネットワークLED オフ ボリューム調整 オフ となります。 Roon Only モードから元の状態へ戻す場合は、本体のリセット操作が必要です。 電源オフの状態で、背面のリセットボタンを押し続けながら電源を入れます。 画面に LUXMAN の表示が出ましたらボタンを離してください。 Roon Only モードでの試聴です。 音質はほぼ LUMIN となっていますが、電源回路は LUXMAN 製ですので、電源の違いによる音質の違いが面白いです。 LUMIN 純正と比較して、低域のグリップ感が強く厚みがあります。 LUMIN のフラット感に物足りなさを感じる場合は、オーディオ的にわずかに脚色されたこの音作りは楽しいと思います。 Roon 用 ネットワークトランスポートとして、この価格帯でトップクラスの音質です。 ライバルは LUMIN U2 MINI 定価 385,000円(税込) もしくは LUMIN U2 定価 825,000円(税込) でしょうか。 クオリティでお話しすると、U2 MINI より上質で U2 に劣ります。 今回も価格なりの結果となってしまうのが残念ですが、約 40万円と80万円の間に 選択肢が出来たと考えると良いのかもしれません。 |
LUXMAN NT-07
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2024/06/07 marantz MODEL M1 定価 154,000円(税込) |
marantz さんより 6月中旬に発売となる新型ワイヤレス・ストリーミング・アンプ MODEL M1のご紹介です。 ついに、この時代になりました。 CDプレーヤーが付いていないコンポの発売です。 海外メーカーから同様のコンセプトの製品がいくつか発売されていましたが 日本を代表するオーディオメーカーである marantz さんから、このモデルが発売されたことに 時代を感じます。 ネット上に1億曲以上の音源が存在する今、物理メディアであるCDをソースとする再生方法は 若い方には受け入れられなくなってきたように感じます。 オーディオの世界では、まだまだ CDで音楽を楽しむ事が主流ですが、スマホ世代の方にとっては 物理メディアを購入すること自体に違和感を感じる時代になってきたようです。 先日、若いお客様とお話ししている際の一言 「CDって3,000円もするのに10曲くらいしか入っていないですよね。Amazon Music は月額 1,000円 で1億曲ですよ。」 「CD邪魔だし。」 この言葉は衝撃でした。 CDが邪魔という発想が、我々のような往年のオーディオマニアにはない発想ですね。 この概念の善し悪しはともかく、メーカーとしてはニーズがあれば対応します。 そして、ついに発売になった CDプレーヤー無しのコンポとなります。 構成としては ネットワークプレーヤー内蔵アンプとなります。 |
横幅 217mm 奥行き 239mm 高さ 84mm とやや大きめなお弁当箱サイズです。 独特の天板は、なんとステンレス製のメッシュとなっており驚きました。 開放的な音を目指す場合、天板無しが理想なのですが、感電やほこりの点から現実的では無く 設計者の腕の見せ所でした。 メッシュタイプは以前より解決策の一つとして、皆が一度は考える方法だと思いますが (私も、機材改造の際に何度も頭をよぎった方法です) ほこりの点を考えると、どうしても採用できなかった部分です。 それを、あえて採用したmarantz設計陣(そしてそれを許した上司さん)には、よくぞここに踏み込んだと 惜しみない賞賛をお送りさせていただきます。 お客様のクレーム(ほこりが取れない等)を考えると、普通は怖くて出来ないと思いますが 音質のためにあえてリスクを取ったのではないでしょうか。 |
HDMI(ARC)入力がありますので、テレビとの接続も簡単です。 有線LAN接続も可能ですが、実使用状態を想定して Wi-Fi 接続で試聴しました。 見事な marantz サウンドです。 刺激的な音を出さずに、バランス良くまとめる音作りは見事です。 レンジは欲張らずにほどほどでまとめてあり、ハイファイというよりは穏やかに音楽に浸る事が出来るサウンドです。 モデルごとに音が違うバラエティに富んだメーカーもありますが marantz さんは一貫した音作りがされており グレードによるクオリティ差はあれども、一貫した音作りがされており安心です。 |
marantz Model M1
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2024/05/31 Eversolo DMP-A8 定価 330,000円(税込) |
Eversolo さんの多機能ネットワークプレーヤーのご紹介です。 普通のネットワークプレーヤーは単機能を追求しており、特定の作業のみしか出来ない代わりに その少ない仕事を完璧(高音質)にこなすことを目的としております。 今回ご紹介する Eversolo DMP-A8 はその逆で、Android OS を採用しており、スマホのような使用感で 使える便利モデルです。 通常のネットワークプレーヤーには出来ないことが出来るので、使いこなせると面白い機材です。 |
対応している音楽ストリーミングは Tidal / Qobuz / AmazonMusic / Apple Music / Apple Music Classical / Spotify 等、メジャー所は網羅してあります。 普通は対応していない Apple 系に対応している汎用性の高さは Android OS ならではですね。 Qobuz は日本正式サービスが始まっていないので、アカウントを持っていても使えませんのでご注意ください。 ログイン画面で日本からは使えませんとはじかれます。 この部分は Android OS の弊害ですね。 良い点もあれば、悪い点もあるようです。 Roon Ready対応に関しては少し不思議です。 Roon ホームページ上では Roon Ready対応 と明記されているのですが、Roon 上で Roon Ready 欄に表示されません。 恐らく、本体側のファームウェア対応が出来ていないのではないでしょうか。 本体側では準備できているのに Roon 側が対応出来ていないというケースは大量にありますが このような逆のケースは初めてです。 大変もったいない部分です。 2024/06/01 追記 メーカーより連絡があり、早ければ今日中に、遅くとも来週早々にファームウェアアップデートを行い Roon Ready 対応するそうです。 Roon Ready対応次第、再度 Roon での試聴記をアップ予定です。 |
HDMI ARC 入力があるのがうれしいですね。テレビと簡単に接続可能です。 アナログ入力もありますので、プリアンプとしての使用も可能です。 専用アプリで Amazon Music を試聴しましたが、明確な個性を持つ音色です。 高い解像度とエネルギー再現性を持ちますが、ほどよく色気が乗せてあり、雰囲気良く聞かせてくれます。 その分空間表現力はやや落ちますが、雰囲気良く聴けるのであまり気にならないと思います。 Roon Ready対応後に本領発揮となるとは思いますが、現時点でもそれなりに楽しめます。 2024/06/07 追記 Roon Ready対応 しました。 メーカーへ問い合わせると、迅速に対応してくれました。 ファームウェアアップデートで Roon Ready対応 しました。 早速 Roon Ready 接続で試聴しました。 あれ?思ったほど良くなりません。 今までであれば、通常接続を 100点とすると Roon Ready 接続すると最低でも 150点にはなったのですが 今回は 110点ほどでしょうか・・・ Roon Ready 接続のメリットがあまり感じられません。 ざらざらした感じが無くなる点や、透明度が少し上がる等、多少の向上は感じますが Roon導入経費を考えると、経費ほどの向上効果は感じられません。 このモデルは、通常接続で使用するのがコストパフォーマンス的に良いように感じます。 追記ここまでです。 そして Android OS ならではの楽しみ方が You Tube 再生可能という点です。 本来想定された使用方法では無いようで、裏技的な使い方となりますが ブラウザをインストールすると You Tube 再生が出来るようになります。 |
ブラウザの Fire fox をインストールしてから youtube を検索すると、普通に youtube を再生出来てしまいます。 本体画面でも再生可能ですが、現実的な使用方法ではありませんので、専用アプリ上で再生するのがおすすめです。 専用アプリには「同画面」という本体画面と同じ画面を表示する機能がありますので、同画面モードとすると 上記画像のようにタブレット上で映像を見ながら、オーディオ装置から音を出すことが可能です。 |
これは、普通のネットワークプレーヤーには出来ない芸当ですね。 |
EVERSOLO DMP-A8
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2024/05/30 aurender ACS100 定価 594,000円(税込) |
限られた空間を有効に活用する場合、複数の機能を併せ持つ機材は有効な選択肢となり得ます。 ですが、ピュアオーディオ的視点で見た場合、複数の機能を持つ機材と、単機能追求型とでは 明らかなクオリティの差が出る場合が多いです。 今回ご紹介する aurender ACS100 は ネットワークトランスポート + 外付けデータベース + リッピング用ドライブ を一つの筐体へ入れた多機能モデルです。 今までにも、他社さんから同様の機能を持つ機材が何種類か発売されましたが、便利な反面 クオリティ的に納得できない場合が多かったです。 ですが、この ACS100 は利便性とデザイン、音質のバランスが絶妙で、60万円の機材と考えると コストパフォーマンスはやや悪くはなりますが、3種類の機能を持つ一体型と考えると 許容範囲内だと思います。 今までに開発されたデータベース兼用ネットワークプレーヤー中では、最高音質ではないでしょうか。 aurender の上位モデルはもっと高音質ですが、価格を考えると ACS100 が現時点では最もおすすめです。 スペースファクターを重視される場合、有効な選択肢となり得ます。 |
まず、注意点からです。 ASC100 はこの機材単体で完結した設計となっており DLNA/UPnP 対応のNASとしては使用出来ません。 専用アプリを使用して、PC上からのデータ管理は可能ですが、通常の NAS と同様の使用は出来ませんのでご注意ください。 ですので、専用アプリを使用したリッピング可能なデータベース兼、Roon Ready対応ネットワークトランスポートとなります。 Roon 上では問題無くデータベースとして認識しますので、ACS100 のデータベースを Roon のデータベースとして使用可能です。 |
他社製品の場合、SSD/HDD の追加はオプション設定で、かなり高価ですが Aurender 製品はご自身で追加できるようになっており ACS100 の場合背面に 2.5インチの追加スロットがございますので、ご自身でドライブの増設が可能です。 右下にACアダプター給電口が見えますが、このモデルはACアダプター動作となっております。 これは音質上あまり好ましくありませんので、ここへ良質な外部電源を追加すると音質向上が可能です。 ですが、19V / 3.4A という動作仕様に対応可能な外部電源は HAYSOS (定価 21万円ほど)しかございませんので 現実的ではありません。 ACS100 はこの単体で完結した機材と考えた方が良いと思います。 試聴は付属ACアダプターを使用して行いました。 まずは、Roon を使用せずに専用アプリを使用しての再生です。 アプリの出来は良く、ストレス無く快適に操作可能です。 20万円クラスのネットワークトランスポートを使用したときと、同等のクオリティでしょうか。 ACアダプター駆動としては、頑張っていると思いますが、質感の再現性、エッジの立ち方、解像度、S/N比にやや難がある感じです。 次に Roon Ready 接続で試聴しました。 大幅なクオリティアップです。 S/N比が向上し透明度がアップします。質感も向上し生々しさが出てきました。 丸かったエッジにしっかりと角が出て、解像度も上がります。 30万円クラスのRoon Ready対応機クラスのクオリティまでは向上しました。 データベースとリッピング機能が 30万円と考えると、納得のクオリティでしょうか。 やはり、ACアダプター動作というのが足をひっぱている様に感じますので、同価格でAC100V動作 リッピング機能無しの aurender N150 に俄然興味が沸いてきました。 残念ながらこちらは、まだ Roon Ready 非対応ですので、対応後に試聴してみます。 100V動作で、かつリッピング用のドライブが非搭載ですので、大きな音質向上が期待出来ます。 |
ブラック ARD-ACS100-B
シルバー ARD-ACS100-S
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2024/04/25 日本テレガートナー OPT BRIDGE Fast 吉田苑専用モデル 定価 349,800円(税込) EDISCREATION LPS 定価 148,500円(税込) |
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データ再生における重要なアクセサリーである光絶縁装置 日本テレガートナー OPT BRIDGE 1000M ですが 底部にスイッチが付いており、通信速度を変更することが可能です。 通常は オート に設定されており、最速で通信するようになっています。 理論値で 1000Mbps まで対応しており、特に指定しない限り 1000Mbps で通信を行います。 これを 10Mbps や 100MBps に変更すると、遅いほど音が良くなります。 さすがに 10MBps にすると、192KHz のハイレゾ音源で音飛びが発生しますので、通常は 100MBps に 設定して使用することをおすすめしておりました。 先日、日本テレガートナーの開発担当者の方とお話をする機会があり、そのことを伝えると 「1000Mbps まで使用出来る機材に制限をかけて 100MBps にするくらいなら 最初から 100MBps までしか出せない機材を作れますよ。」 とのご提案をいただき、早速試作機を作っていただきました。 完成した試作機を試聴したところ、元から良い音がしていた OPT BRIDGE がさらに良くなりました。 これ以上静かにはならないだろうと感じていたのですが、さらにS/N比が向上しリアリティが上がります。 オーディオ用光絶縁装置の到達点ではないでしょうか。 確かに、1000まで出せるように設計された機材に制限をかけて 100で動作させるより フルパワーで 100 の機材の方が良いと思います。 設計上でも、1000Mbps 用と 100Mbps 用では回路が大幅にシンプルになるとのことですので 音質に有利です。 試作機で大変良い結果が出せましたので、吉田苑専用モデルとして発売する事としました。 販売価格はオリジナルモデルと同価格で、オリジナルモデル(1000Mbpsモデル)も継続販売です。 |
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画像上段が OPT BRIDGE Fast (吉田苑モデル)となります。 見た目はオリジナルと変わりません。 1000Mbps モデルと 吉田苑モデルの両方を展示しておりますので、両モデルの比較試聴も可能です。 下段は、OPT BRIDGE におすすめのDC電源 EDISCREATION LPS です。 OPT BRIDGE はACアダプター動作なのですが、内部は完全に2台に分かれており ACアダプター も2台使用します。 ACアダプター動作でも十分良い音がするのですが、良質な外部電源を接続すると、本領を発揮します。 特にこの LPS は12V 出力が 2系統あり、OPT BRIDGE 用に開発されたのではないかと思うほど 相性抜群です。 |
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12Vの出力端子はネジで固定可能なタイプで、パーツの選定を耳で行っていることが伝わってきます。 |
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専用DCケーブルも、見た目ではなく音で作ったことが分かる構造となっており、EDISCREATION の音質に対する 拘りが感じられます。 DC電源は人気の Ferrum Audio HYPSOS がありますが、こちらは大変高価ですのでコストパフォーマンスの良い EDISCREATION LPS と組み合わせるのがおすすめです。 というわけで、電源とのセットを組んでみました。 |
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光絶縁装置を導入すると、必ず LANケーブルが1本追加で必要となります。 そのLANケーブルに吉田苑リファレンスの 日本テレガートナー MFP8 IE GOLD 2m を追加して 日本テレガートナー OPT BRIDGE Fast 定価 349,800円(税込) EDISCREATION LSP 定価 148,500円(税込) 日本テレガートナー MFP8 IE GOLD 2m 定価 83,490円(税込) 定価合計 581,790円(税込) のところを 3点セット価格 498,000円(税込) と頑張りました。 もちろん、OPT BRIDGE Fast 単体でのお買い上げも可能です。 |
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使いこなしのポイントです。 ケーブルは接合部分が不安定だとそれが見事に音に影響します。 OPT BRIDGE はLANケーブルを固定する金具が付属しますので、上記画像のようにしっかりと固定してご使用ください。 固定するだけで、音が良くなります。 |
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2024/03/16 WiiM Pro 定価 19,900円(税込) Pro Plus 定価 35,950円(税込) |
格安ネットワークプレーヤー WiiM Pro と Pro Plus を展示導入しました。 Pro Plus にはリモコンが付属します。 |
見た目は全く同じですが、右が Pro で 左が Pro Plus です。 サイズはCDジャケットサイズでコンパクトです。 Pro が 330グラム、Pro Plus が 400グラム です。 重ければ良いとはいいませんが、このクラスの製品は重い方が良い場合が多いです。 |
背面レイアウトも同じです。 重さが70グラムも違うので、シャーシの違いがあるはずですが、メーカーホームページにはそのことについて言及がありません。 ハード上での最も重要な違いは、DACチップの違いでしょうか。 パーツ配置や基板レイアウトも見直されています。 機能上の特徴は、Amazon Music / Spotify / Tunin / TIDAL / Qobuz 等の主要ストリーミング会社をほぼ全て網羅している点です。 そして、吉田苑として何よりも見逃せないのが Roon Ready 対応という点です。 Roon Ready 対応ネットワークプレーヤーとしての最安値ではないでしょうか。 2万円で Roon Ready 対応機が購入できる時代になりました。 アプリの出来も良く専用アプリでストレスなく AmazonMusic の再生も可能です。 まずは 2万円の Pro から試聴しました。 このクラスを試聴するのに数十万円の光絶縁装置やハブを使用するのは実使用状況を考えるとあり得ませんので Wi-Fi 接続で試聴しました。 普通の無線ルーターから飛ばして、本体で直接受信します。 専用アプリで Amazon Music を再生し、RCA出力からアンプへ直接出力するという、この機材の最もベーシックな使用方法を 想定しての試聴です。 良いです。 音数が少ないのが残念ですが、価格を考えると仕方ないでしょう。 ややハイ上がりの高域寄りのエネルギーバランスですが、位相特性が良好できっちり空間を描き出します。 スピーカーの真ん中に小さめにまとまる傾向はありますが、それでも十分にオーディオとして楽しめます。 次に Roon Ready 接続を行い Roon で再生しました。 Roonを動作させるPCは一般的なノートPCを使用しました。 音数が増えますが、それでも少な目です。 S/N比が上がり、エネルギー再現性も上がります。 PCを用意しなくてはなりませんし、Roon の運用費用もかかりますが、高音質再生を目指す場合は 有効な手段です。 まずは、本体のみ入手して Amazon Music をお楽しみいただき、ネットワーク再生の楽しさ、利便性、音質の良さを 感じていただいたのちに Roon へのステップアップを目指す事も可能です。 音質、操作性、共に大きな改善が得られます。 同様の手順で Pro Plus の試聴です。 36,000円ほどしますので、イメージ的にはかなり大きな価格差と感じます。 まずは専用アプリ + AmazonMusic での試聴です。 一聴してクオリティが違います。 Pro では物足りなかった音数(情報量)が大幅に増えて、スカスカ感がなくなります。 これだけで 16,000円の価格差分の音質差があると思います。 断然 Pro Plus がおすすめです。 次は Roon Ready 接続です。 素晴らしいです。 音離れが良くなり、スピーカーがきれいに消えます。 空間がしっかりと再現されるようになります。 断然 Roon Ready 接続でのご使用をおすすめします。 音数がさらに増え、空間が広がります。 S/N比が向上し、低域方向のエネルギー密度が上がり、帯域バランスも改善されます。 下手なCDプレーヤーより音が良くなります。 皆様はイメージとして、データ再生はノイズまみれでS/N比が悪いとお考えの方が多いと思います。 ですが、良質なデータ再生は CDやアナログ再生と比較してS/N比が大変優秀です。 私は、この高いS/N比をベースとした透明度の高い、広い空間再現力が データ再生の最大の魅力だと考えています。 良質なデータ再生は、本当に静かです。 そのためノイズに埋もれて聞こえなかった音が聞こえるようになります。 その片鱗を、Pro Plus の Roon Ready 再生は感じることが可能です。 見た目、価格に惑わされることなく、音質だけを見極めていくと WiiM Pro Plus は 高い可能性を秘めたハイコストパフォーマンスモデルだと思います。 流れとしては以下のイメージでしょうか。 Pro(Pro Plus)を導入して Amazon Music を楽しむ。 この時点で、満足する場合もあると思いますが、さらに先を目指す場合は お手持ちの PC に Roon をインストールして Roon Ready 接続へと進化させる。 Roon の可能性を感じていただいてから、ハブや光絶縁装置の導入へと進むと 無駄な出費を減らして、段階的な音質アップが狙えると思います。 36,000円で新しい世界を覗くことが可能です。 勇気を出して飛び込んでみてはいかがでしょうか。 おまけです。 Pro Plus の有線LAN接続 を試してみました。 さらにS/N比が上がり、エネルギー密度が向上します。 可能であれば、有線LAN接続でのご使用をおすすめします。 |
WiiM Pro
WiiM Pro Plus
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2024/03/08 Qobuz アメリカ契約方法 |
Qobuz の日本正式サービス開始が待ちきれない!という方が増えて参りました。 何とか出来ないかと試行錯誤したところ、昨日新しい方法が判明しました。 大々的に発表する方法ではありませんので、こっそり更新です。 TIDALもそうですが、定期的に契約可能方法を変更してきますので、この方法もいつまで可能か分かりません。 Qobuz アメリカを契約する上で問題となるのは、住所と支払い方法です。 特に支払い方法が突破できずに日本からの契約は難しいですとお答えしていたのですが 昨日試したところあっさりと Pay Pal 決済が通りました。 いつまでPay Pal が使用できるか分かりませんので、お早めにお試しください。 上から順番に行ってください。 まず Pay Pal アカウントを作成します。 次に、契約用のメールアドレスを作成します。 メインアドレスを使用すると、日本正式サービス開始時に契約移行が困難になる可能性が ありますので、Gmail の使用をおすすめします。 次に Qobuz のアカウントを取得するのですが、日本からは取得できません。 VPN(熊)を使用して契約するのですが、アカウント取得の際に住所(郵便番号)の記入が必要となります。 まずアメリカの住所を 「Shipito」で取得します。 住所が取得出来ましたら VPN (こちらもアカウント作成が必要です)を使用してアメリカ経由で Qobuz ホームページへ接続しアカウントを取得します。 郵便番号は取得した住所内後半にある5桁の数字です。日本と違い5桁ですのでご注意ください。 支払い方法は Pay Pal を選択してください。 昨日の時点では、この方法で契約できました。 日本正式サービス開始が待てない!という方はお試しください。 |
2024/03/02 LUMIN D3 定価 418,000円(税込) |
LUMIN 新型ネットワークプレーヤー D3 を展示導入しました。 |
サイズが分かりやすいように、JBL MP350 の上に置いてみました。 かなりコンパクトです。 小さくても音は一流ですのでご安心ください。 |
出力は XLRバランス出力もあり、隙がありません。 まずは、専用アプリを使用してQobuzを試聴しました。 LUMINの専用アプリは TEAC さんや LUXMAN さんが採用するほど完成度が高く、使いやすいです。 一般的な同価格帯ネットワークプレーヤーと比較しても空間表現力が高く、特に奥行き方向の再現性が優秀です。 この時点で十分な価値のある優秀なプレーヤーです。 次にLUMIN 最大の特徴である Roon Only モードで Roon 再生を試聴しました。 大幅な音質向上です。 やはり LUMIN は Roon を再生してこそ、その本領を発揮します。 S/N比が向上し、左右奥行き全ての方向に空間が広がります。 情報量も増え、エネルギー密度が向上し、なめらかさが向上します。 Roon 再生という土俵では圧倒的なパフォーマンスを誇ります。 高額なプレーヤーですが、NEO Stream 等からのランクアップを目指す場合の目標としておすすめです。 10万円の JBL MP350 20万円の iFi NEO Stream 40万円の LUMIN D3 と、入門クラスからミドルクラスまでが充実してきましたので、以前ほどスタート価格が高くなくなってきました。 CDプレーヤーの買い替えをご検討中の方は、データ再生も視野に入れてみてはいかがでしょうか。 |
LUMIN D3
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2024/02/22 JBL MP350 Roon Ready 対応のお知らせです。 |
先日ご紹介した JBL MP350 は、ご紹介時には Roon Ready に対応できておりませんでした。 ですが、先日 無事認証がおりて Roon Ready 対応となりました。 Roon Ready 対応記念に展示導入いたしました。店頭でご視聴可能です。 実売 10万円を切る Roon Ready 対応ネットワークプレーヤーです。 ACアダプター方式では無く、100V 電源が直接接続出来、薄型フルサイズでデザインも良いです。 そして何より音が良いです。 Amazon Music 再生でもその素性の良さは感じることが出来ましたが Roon Ready 対応でその 真価を発揮しました。 レンジは欲張らず、上下共にほどほどの所でまとめていますが、中域の密度感や実在感、空間表現力 等、10万円で購入できる機材とは思えません。 Windows / mac に限らずPCをお持ちであれば、ぜひ MP350 を導入して Roon の世界へ飛び込んでください。 もうCDには戻れないと思います。 Qobuz正式サービスさえ始まっていれば MP350 と 組み合わせておすすめ出来たのですが残念です。 とりあえず KKBOX でも問題ありませんので、お持ちのPC + MP350 + KKBOX で初めてみてはいかがでしょうか。 JBL MP350 10万円ほど お手持ちのPC これで始めることが可能です。 そして、余裕が出来たら以下の機材を買い足してください。 Silent Angel N8 49,437円(税込) オーディオグレードハブ です iFi iSilencer 15,950円(税込) LANケーブル用ノイズフィルターです。 ここまですれば、CDプレーヤーより良い音で鳴るようになると思います。 MP350 導入時の注意点です。 新品のMP350を初めて接続して、電源投入すると勝手にファームウェアアップデートが始まります。 その間、一切の操作ができませんし。表示にはアップデート中との表示もありません。 操作できないからと言って、電源を切ると故障します。 絶対に、操作可能となるまで電源を切らないようご注意ください。 操作可能となるまで 5分ほどかかります。これは忍耐の時間です。不安になると思いますが 耐えてください。 我慢できずに電源を切ったり、コンセントを抜くと故障すると思います。 専用アプリの出来の悪さといい、ファームウェアアップデートの不親切さといい 昨今の親切設計に慣れた身には厳しい機材です。 ファームウェアアップデートは最初の1回だけですから、最初だけ注意すれば良いと思いますが 専用アプリでの Amazon Music 再生はストレスがたまります。 専用アプリを使用しなくて良い Roon での運用をおすすめいたします。 |
JBL MP350
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2024/02/18 SFORZATO DSP-Columba 定価 1,650,000円(税込) |
SFORZATO さんの新型ネットワークプレーヤー DSP-Columba を展示導入しました。 ZERO LINK 対応となった新シリーズの最上位ネットワークプレーヤーとなります。 |
上段がネットワークトランスポート部、下段がDAC部とセパレート構造となっています。 |
上段、トランスポートはLANポートとしてSFPポートが付いています。 SFORZATO製品は入門クラス以外は全てこのSFPポート仕様となっておりますので、別途SFPモジュールを購入しないと ネットワークへ接続出来ませんのでご注意ください。 USB入力も付いていますので、贅沢なUSB/DACとしての使用も可能です。 下段のDAC部は ZERO LINK 専用ですので、こちらには他の機材は接続出来ません。 SFORZATO 製品との初めての出会いは10年以上前だったと思います。 DST-01 という電源別筐体のトランスポートでした。 恥ずかしながら、当時はネットワーク知識が無く、接続方法や操作方法が分からず苦労した記憶があります。 当時の苦労を思い出すと、データ再生に二の足を踏む方の気持ちが良く理解できます。 お気持ちは大変よく理解できますが、それでもこのデータ再生の可能性を考えると 思い切り背中を押させていただきたい思います。 可能な限りフォローさせていただきますので データ再生という新しい世界へぜひ飛び込んでみてください。 ネットワークプレーヤー黎明期より精力的に活動している 2社 である SFORZATO さんと LUMIN さんは 独自の進化を遂げており、それぞれ違うアプローチで高音質を目指しています。 SFORZATO さんの特徴は、独自通信プロトコルである「Diretta」対応という点と、これまた独自技術である デジタル通信規格 ZERO LINK 対応です。 LUMIN さんは Roon の再生に特化した「Roon Onlyモード」の搭載です。 どちらも大変優秀なネットワークプレーヤーを開発していますが、最高音質を発揮させるためには SFORZATO は 汎用性という点で LUMIN に劣ります。 「Diretta」接続を行う場合、Direttaに対応した送出し機が必要です。 そのため、データの出発点がDirettaに対応している必要があり、限定された環境でのみ、その真価を発揮します。 具体的には fidata の NAS か Windows PC からの再生が必要です。 Roon での再生で考えると Windows PC 必須となります。 LUMIN は自己完結しており、データの送出し機は何でも良いです。 そういう意味では、SFORZATO は周到な準備と機材選択が必要な玄人向け。 LUMIN はお手軽に何でも接続出来るという棲み分けが出来ています。 DSP-Columba はSFPポートがありますので、ネットワーク接続方法がRJ45 と 光接続の2つの接続方法から選べます。 今回は、この両者のどちらを選択すべきかを確認するため、3つの接続方法を試しました。 使用する SFPモジュールと光ケーブルは試聴を重ね、ベストと考えられる物を使用しました。 RJ45(通常のLAN端子)モジュールを使い、ハブから直接RJ45 LANケーブルで接続する。 これを 100点と仮定します。 RJ45モジュールを使い、ハブとの間に EDISCREATION FIBER BOX2 光絶縁装置を挟む。 にじみが取れ、エネルギー密度が向上します。 情報量が増えS/N比も大きく向上します。 140点でしょうか。 光モジュールを使い、ハブとの間に光メディアコンバーター SFORZATO MC-M12X を挟む。 にじみが取れ、エネルギー密度がやや向上します。 情報量が増えS/N比も向上します。 130点ほどです。 以上の結果を踏まえ、以後の試聴は RJ45モジュール使用で FIBER BOX2 を接続して行いました。 試聴はRoonにて行いました。 DSP-Columba は Roon Ready にも対応していますので、ようやく数年前からの懸案であった Roon Ready と Diretta の比較試聴が出来ました。 まさか、この検証にこれほどの時間を要するとは・・・ 結論から申しますと、SFORZATO は Diretta 接続で使用するべきと感じました。 Roon Ready も悪くは無いですし、こちらの方が好みの方もいると思いますが 最も重視する、空間の正確な再現性という点で Diretta 接続の方が優秀でした。 Diretta 接続 定位が明瞭で、にじみが少ないです。 高さ方向の空間も十分とれており、左右も広いです。 Roon Ready 接続 Diretta接続と比較すると、ごくわずかににじみがあります。 そのにじみが、ほどよい空気感を演出して気持ちよく感じもしますが、本来にじんではいない物がにじむのは 正確では無いと感じます。 高さ方向の表現がやや弱く、少し天井が低く感じます。 もっと明確な差異を感じるかと思っていたのですが、好みの範囲内でしょうか。 Diretta接続を諦めれば、SFORZATO にも汎用性が出ますので、最高を目指さずに汎用性を求めるのも 十分に許容範囲だと思います。 Diretta 接続で試聴する DSP-Columba はその価格に見合った良質な物です。 昔のような線の細さも無くなり、普遍的な良い音が出ます。 次に、LUMIN には出来ない、SFORZATO の特技である Amazon Music の再生を試してみました。 |
現時点で SFORZATO専用と言って良いアプリ「Taktina」を使用して再生します。 こちらは 48KHz 音源です。 |
次に Roon で再生して比較しました。 Roon での再生は44.1KHz 音源でしたが、情報量、解像度、エネルギー再現性、空間表現力、等、全ての面で Roon 再生の方が優秀です。 ですが、Roon 再生のためには DSP-Columba 本体の他に Roon コア として、Roon サーバーや PC が必要です。 Amazon Music 再生はこの本体のみで完結することを考えると、この差は仕方ないと思います。 逆に、Amazon Music はもっと音が悪いと想像していたので、思ったより良かった事に驚いております。 恐らく、これが Amazon Music の最高音質では無いでしょうか。 これから先、Amazon Music に新規対応するメーカーが増えることは考えにくいので (Silent Angel 事件により各社Amazon Music には怖くて手が出せないと思いますし、Qobuz正式サービス開始となれば より高音質なQobuzにさえ対応すればよいので) ここが頂点の可能性がございます。 Amazon Music の頂点を聞いてみたい方にはおすすめです。 検証すべき点も多く、大変な試聴でしたが SFORZATO さんの現時点での最高峰プレーヤー DSP-Columba を隅々まで 堪能しました。 メーカーというよりはガレージメーカーで、お一人で製造しているため製造数が限られるため、ご注文からお届けまで お時間をいただく事が多々ございます。 早くて1ヶ月、下手すると3ヶ月以上かかりますので、時間に余裕を持ったご注文をお願いします。 |
SFORZATO DSP-Columba
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2024/02/12 KKBOX Roon対応しました |
台湾発祥の音楽配信業者 KKBOX がRoon に対応しました。 現在は、台湾、香港、シンガポール。マレーシア、日本、の5カ国で正式サービスを行っています。 Qobuz の正式サービス開始を待っていましたが、一向に始まる気配が無いところへ、突然の KKBOX の対応 発表で驚きました。 Roon に対応した唯一の日本正式サービス配信業者の登場です。 KKBOX 料金は、1ヶ月 980円(税込)で、1ヶ月間の無料期間が付いています。 残念ながら AAC での配信のため、非可逆圧縮です。 TIDALやQobuzのような可逆圧縮ではないので、音質では一歩劣りますが、日本正式サービスならではの 邦楽の充実に期待して、早速契約してみました。 |
上画像は Roon で Superfly を検索して表示されたアルバムの一部です。 ジャケット画像左下に表示されるマークが各配信業者に対応しています。 左のアルバムは KKBOX のみ対応で、右のアルバムは Qobuz、TIDAL、KKBOX、に対応(音源がある)という表示です。 さすが日本正式サービスだけあり、Qobuz や TIDAL には無い音源が多数表示されます。 これは、Qobuz サービス開始まで使えるのでは! と、期待して再生ボタンを押したのですが、再生出来ません・・・ |
なぜ再生出来ないのか戸惑いつつ、他のアーティストも検索してみます。 Qobuz、TIDAL でほぼ全滅の中島みゆきを検索すると、大量のアルバムが表示され喜びました。 デビューアルバムから一通り揃っているようです。 ところが、再生ボタンを押しても再生出来ません・・・ ここに至り、分かってきました。 恐らく、権利の関係で日本では再生出来ないのだと思います。 表示されなければ、入ってないんだ・・・と諦めも付きますが 表示されて、あった!と喜んだ後の再生不能はダメージが大きいです。 |
これだけ表示されながら、全滅でした。 ぬか喜びでがっかりです。 これ以後も、邦楽アーティストを検索して試してみましたが、2割ほどが再生出来ません。 1ヶ月のお試し期間中に、好みのアーティストがどれくらい再生可能か試していただき 継続するかどうかの見極めが必要だと思います。 以上のように、再生可能音源が限られているとはいえ、それでも貴重な日本での正式サービス済みRoon 対応配信業者です。 次は、実際の運用に当たっての音質を検証しました。 Roon 上での Qobuz、TIDAL、KKBOX の比較試聴です。 |
同一音源での比較試聴です。 一番上が TIDAL 音源、その下がQobuz音源、さらにしたがKKBOX音源となります。 今気がつきましたがTIDAL音源が 44.1KHz 表示ですね。 実際の試聴は以下画像のように 48KHz で行っております。 |
まずは Qobuz 音源からです。 ご注意いただきたいのは、今回使用する Qobuzu はアメリカで契約している Qobuz である点です。 日本で正式サービス開始後も同様の結果が出るかどうかは未知数ですので、正式サービス開始後に再度 アメリカサーバーと日本サーバーの音質差はお知らせいたします。 Roon での再生であれば、現時点で最も高音質な配信業者です。 なめらかで、奥行きの深い、広い空間を再現します。 ナチュラルで、誇張感の無い自然な雰囲気を持ち、余韻をきれいに再現します。 Qobuz での再生を基準として 100点と仮定します。 |
次に TIDAL です。 Qobuz と比較すると、高さの表現力が落ち、高さ方向の表現が落ちます。 粒立ちがやや悪く、わずかにざらついたイメージとなります。 奥行き方向の表現力が落ち、空間がやや狭くなります。 85点 でしょうか。 |
最後が KKBOX です。 TIDAL と比較してもさらに、ざらつく感じが増します。 奥行き左右とも表現力が落ち、平面的な再生となります。 音数が減り、余韻の再現も落ちます。 75点 です。 Qobuz が良いため、相対的にグレードが落ちる感じですが、比較しなければ悪くはありません。 Qobuz 開始までのつなぎとしては使えるのでは無いでしょうか。 1ヶ月の無料期間中に Qobuz正式サービス開始 となれば万々歳ですね。 |
2024/02/03 TiGLON D-REN Earth 定価 13,200円(税込) |
オーディオは理屈通りに行かないことが多数ございます。 頭で考えると、音が良さそうな方法でも実際に試してみると良い結果が出ないということは普通に起こるのです。 ですので、最終的には実際に試してみて音を聴くしか答えは出せません。 その逆で、頭で考えると音が変わるようには思えないのですが、実際に試してみると音が変わることも 同様によく起こります。 今回は後者のケースです。 アクセサリーとしては大ヒットモデルと言って良いほど、良くお買い上げいただいております KOJO の仮想アース Crystal-E シリーズですが、付属アース線で十分だと考えておりました。 アース線で音が変わる事が想像出来なかったのです。 電気的に接続されていれば、結果は同じだと考えていたのですが、たまたまTiGLONさんの アース線を試聴する機会に恵まれたので、物は試しにと店頭リファレンスシステムで試聴してみました。 |
ただでさえ効果の高い、Crystal-E がさらに良くなります。 理屈は分かりませんが、効果的なアクセサリーです。 単純に Crystal-E を接続したときの効果がさらにそのまま向上します。 Crystal-E シリーズをお使いの方にはおすすめのアース線です。 |
アンプにも良く効きました。 製品には RCA 接続用はございませんので、RCA用ご希望の方は、メールにてお問い合わせください。 同価格で製作いたします。 |
TiGLON D-REN Earth
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2024/01/26 JBL SA550 定価 253,000円(税込) CD350 定価 99,000円(税込) TT350 定価 143,000円(税込) |
昔懐かしいシステムコンポです。 随分と久しぶりにこのようなシステムを触りました。 音質にダメージがある等野暮なことは考えずに、積み重ねて使いたくなるシステムです。 |
当時であれば、FMチューナーが入るべきところへネットワークプレーヤーが入っている事に、時代の変化を感じます。 |
レコードプレーヤだけサイズが大きいため、そのままでは乗せることが出来ませんので、丁度良いサイズの オーディオボード TiGLON DRS-40 を挟み込んでいます。 このボードは薄いわりには強度があるため、今回のケースのような比較的軽量な機材の足場としても使用可能です。 ボードの音質レポートは後日の予定です。 |
いかがですか、オーディオ心をくすぐる積み重ねずにはいられないシステムです。 |
ネットワークプレーヤー単体のレビューは先日行いましたので、今回は残りの機材達のレビューです。 レコードプレーヤー TT350 定価 143,000円(税込) 世の中には高額なレコードプレーヤーが多数ありますが、この価格でもアナログの雰囲気を楽しむことは十分可能です。 と言うより、高額なモデルは限られた方達の機材となりますので、このクラスが一般的ではないでしょうか。 このクラスには強敵の オーディオテクニカ AT-LP7 がありますので、純粋な音質勝負では分が悪いです。 ですが、JBL ブランドと、このデザインを含めて考えると有りではないでしょうか。 普段は、音質とデザインの2択の場合、迷わず音質をとってきましたが、今回ばかりはデザイン優先となりました。 ユニバーサルアームで、カートリッジ交換も簡単で、電源はACアダプターでは無く、100Vが直接挿せます。 付属カートリッジでも十分楽しめますが、試しにカートリッジを交換すると敏感にその変化に反応する 懐の深さもございます。 |
プリメインアンプ SA550 定価 253,000円(税込) 現代アンプらしく、DAC内蔵でBluetoothにも対応しています。 入出力端子名に見覚えの無い単語が並んでいますが、普通のライン入力として使用可能です。 アンプ単体として見た場合は、価格なりの普通の音です。 ただ、現代アンプらしいストレートな音作りのため、デザインに見合った重厚で分厚い音を期待すると拍子抜けするかもしれません。 フォノ入力はMMのみ対応ですので、MC対応ご希望の場合は上位モデル SA750 定価 418,000円(税込)をご検討ください。 CDプレーヤー CD350 定価 99,000円(税込) この価格帯には強敵 DENON DCD-900NE がありますので、レコードプレーヤー同様音質では負けます。 ですが、価格なりのきちんとした音が出ます。 音質の評価では価格なりとなりますが、その価格に見合う音質に到達できない機材が多数ある中での 価格なりとは、私の中では高評価なのです。わかりにくくて申し訳ございません。 普段は、価格以上の音質の機材を求めているために、価格なりの音質という、一見低評価に見える表現となってしまいます。 さらにこの機材には素敵なデザインがあり、積み重ねたくなる仲間達がいます。 ぜひ、セットで揃えて積み重ねてお楽しみください。 組み合わせるスピーカーはもちろん JBL がおすすめです。 特に JBL 4309 は現行JBLスピーカー群中、最も古い時代のJBLサウンドに近く さらにサイズも組み合わせるのにぴったりでおすすめです。 |
JBL SA550
JBL CD350
JBL TT350
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2024/01/22 JBL MP350 定価 110,000円(税込) |
今年最初の更新は JBL のネットワークプレーヤーです。 なんと、あの JBL がネットワークプレーヤーを作りました。 しかも、なかなかリーズナブルです。 さらに、AmazonMusic 対応という魅力的なモデルです。 カタログには Roon Ready 対応と記載してありますが、認証が間に合わなかったようで まだ、非対応です。 2/11 追記 Roon Ready 正式対応しました。 |
薄型、フルサイズ、サイドウッド付きのレトロデザインです。 |
JBL のロゴがオレンジ色に光ります。 レトロかっこいいです。 |
100V電源がそのまま挿せるのです!ACアダプターではありません。 この点だけでも素晴らしいです。 JBL ブランドでデザインも良く、電源も100V電源がそのまま挿せる。 これだけで、気分的には音を出す前から合格です。 まず、注意点からいきましょう。 バックパネルにUSBポートが付いていますが、ここへUSB/DACを接続しても認識しません。 これはUSBメモリ等のストレージ専用のようです。 デジタル出力を行う場合は、光か同軸のデジタル接続となります。 早速試聴です。 まず、Roon Ready接続して音を出そうとしたのですが この機材はまだ認証されていません。 と表示され、音が出せませんでした。 仕方が無いので、次善の策として Air Play を使用して接続しました。 Roon は Air Play にも対応しているので、こういう時に便利です。 そこで、はたと気がつきました。 Roon は Chromecast にも対応しているので、Air Play(アップル)対 Chromecast(グーグル)の 比較試聴が出来るではないですか。 このような必要に迫られることがありませんでしたので、今まで考えたこともありませんでしたが 良い機会ですので、この両者の比較試聴も同時に行いました。 |
Roon の設定画面です。 Roon Ready の機材欄に JBL MP350 と表示されていますが 「非認証」 とも表示されています。 この 「非認証」が表示されている機材は、現在 Roon 側でテスト中です、ということですので テストに無事合格すると正式認証されて、Roon Ready 対応機材に登録されます。 このテストに時間がかかり、最近は1年ほどかかっているように感じます。 JBLとしては発売日には認証しているつもりでカタログを作成したのでしょうが 実際には発売しても認証されておらず、カタログとの齟齬が発生しています。 Roon Ready 対応だと思って購入すると、非対応だった!となりますのでご注意ください。 そういうときは、正式認証されるまで Chromecast 接続でお使いください。 Air Play 接続より Chromecast 接続の方が、高音質でした。 情報量が多く、奥行き方向の表現力、解像度、に関して Chromecast の方が優秀でした。 将来のアップデートで、変化するかもしれませんが、現時点では Chromecast の方が音が良いです。 というわけで、Roon のChromecast 接続での視聴となりました。 11万円のネットワークプレーヤーとして、ほぼ頂点ではないでしょうか。 そもそもこの価格帯のネットワークプレーヤーは多くはないのですが、それらの中では最も音が良いです。 デザイン通りのイメージの音がするのが面白く、ややナローレンジで、空間も少し狭くはありますが しっかり表現できており、ハイレゾ音源を再生するときっちりハイレゾらしさを聞かせてくれます。 本領発揮は Roon Ready 正式対応後となるでしょうが、Chromecast 接続でもそれなりに楽しめます。 |
MP350操作用の専用アプリの出来は、お世辞にも良いとは言えません。 とりあえず作った感じですね。 特に検索方法がひどく、非実用的です。 検索するボタンをタップする 検索アイテムをタップする 検索アイテムを入力する 設定ボタンをタップする 検索ボタンをタップする 通常の検索システムより 2工程多いうえに、タップする場所がわかりにくく どこを押せば良いか、画面を探し回ることになります。 このアプリは、現時点での Amazon Music 再生用アプリとして最低ランクです。 Amazon Music 再生時の音質は良いだけに残念です。 |
JBL MP350 Classic |