TIDAL Piano シリーズ


ピアノフィニッシュ


アフリカン・ピラミッド・マホガニー
(ハイグロスウッドフィニッシュ)


エボニーマッカーサー
(ハイグロスウッドフィニッシュ)
Piano Diacera ピアノブラックフィニッシュ
(ダイアモンドツィーター・セラミックウーファー)
 定価 5,724,000円 (税込/ペア)

Piano Diacera ハイグロスウッドフィニッシュ
(ダイアモンドツィーター・セラミックウーファー)
 販売完了しました。
 Thiel&Partner製Accutonユニット搭載機の3ユニットダブルウーファーのスピーカーです。
以前、吉田苑は、これと丁度、同じ構成のスピーカーで、Consensus AudioのLightning SEをお薦めしていましたが、
大変、悲しい事にConsensus Audioのオーナーがお亡くなりになり販売が不可能になってしまいました。
(修理・メンテナンスは引き続き輸入代理店のLUXMANが行いますので、ご安心ください。)
当店としてはLightning SEの変わりとなるべくスピーカーを探していましたが、ドイツのTIDALのスピーカーの輸入が
開始されました。
試聴してみましたが、Accutonユニットの魅力を楽しめる大変良いスピーカーでしたので今回ご紹介します。

 TIDAL Pianoシリーズは大きく分けて2つありまして、ユニットが、ツィーターとウーファーともにセラミック振動板のCera
(セラミックのセラ)と、ツィーターがダイヤモンド、ウーファーがセラミックのDiacera(ダイヤモンドとセラミックのディアセラ)
があります。
仕上げはピアノ色と木目がありますが、木目は約70万高くなります。
音質はピアノ色、木目ともほぼ同じですので、ピアノ色の方がかなりお安くお得ですが、天然ツキ板を何層もコーティング
した木目も大変美しく、捨てがたいものはあります。

 キャビネットの材質はMDFの強化版のHP-MDF(高圧中密度ファイバーボード)を使用しています。
その板厚は30〜100mmという分厚さで、これによって高い剛性を獲得、キャビネットの箱鳴りを抑え変なクセがありません。 
すべてのドライバーユニットは、別々のしきりのなかに収納して、個々のドライバー同士とクロスオーバー・
ネットワーク間の干渉を抑える工夫がなされています。
Pianoはリアに2つのバスレフポートが配されています、各ウーファーユニットのポートです。

 ユニットはThiel&Partner製Accutonユニットの特注品を使用しています。
Thiel&Partner社も同じドイツのケルンのメーカーですので、ブラックユニットの色だけでなく、かなり細かいパラメーターの
要求を出している様です。
ネットワークもムンドルフのハイグレードパーツを始めコスト度外視の高級パーツが多用されています。

 さて音質ですが、一聴して、深く速い低音が印象的です。
スパっと空気を切り裂く鋭いキレ味と重いのに、しつこくなくワザとらしさがありません。
この跳ねるような弾力のある低音はAccutonユニットでしか味わえない世界かもしれません。
Consensus Audio Lightning SEはポート制御が難しくセッティングにやや神経質になりましたが、TIDAL Pianoは
比較的、ルーズなセッティングでも低域がボワ付く事がなく使いやすいスピーカーになっています。
高域ついては、セラミックユニットのCeraは、キンつかずキツさを感じさせない綺麗な伸び上がりと、
低音の速さに負けない中域、伸びのあるストレートな高域と位相が揃った音を奏でます。気持ちよさは流石です。

 ダイヤモンドツィター搭載モデルのDiaceraは、更にユニット単体のレンジが広くほぼMidに近い周波数帯と、
セラミックツィーター以上の高い周波数を受け持ちます。
高域の広さは流石ですが、CeraとDiaceraの価格差は約180万もありますから悩みどころです。
ご予算が許せば、ダイヤモンドモデルをお薦めしたいですが、セラミックツィーターモデルでも十分以上にこのスピーカーの
良さをお楽しみ頂けると思います。

TIDALのスピーカーはもうひとつ面白い機能が
ありまして、低音の調整をジャンパーで行えます。
ターミナルの下に3つターミナルがありますが、
●=● ●という感じでジャンプさせるとリッチ(2.5Way)
● ●=●だとタイトになります。(2Way)

タイトだと、狭い部屋でも十分鳴らせる低音量です。
リッチでも過度に膨らむ事はなく、適度にゴージャス
なハイエンドなサウンドを楽しめます。
どちらも、魅力的な音なので、好みで選んで下さい。
用途や気分で付け替えてみるのも面白いでしょう。
脚部は、スパイクではなく、インシュレーターが
付属します。
このインシュレーターもよく考えてあり、
鉄球をサンドイッチする構造で、スパイクと同じく
点支持を実現しながら、床を傷つけないなど
使い勝手の良さまで気遣って制作されています。

Piano Cera スペック

出力音圧レベル : 85dB/2.83V 1m
インピーダンス:4.2〜6.8Ω
サイズ:117cm x 24cm x 36cm(H xW x D)

 日本に輸出されるモデルではこのpiano Cera(284万)のスピーカーが最安値となりますが、TIDAL社は、
『当社の製品は高価ですが、利益の追求で、高価な値付けにしたわけではなく、音質と品質を妥協しなかったから
この価格になった』と公言してるようです。
確かに作りをみても音を聴いてもケチの付け所がありません。素直に脱帽です。間違いなく良いスピーカーでしょう。


 TIDAL製品は全てハンドメイドのため、
受注状況によってはかなりの時間を要す場合がございます。
まずは、ご相談ください。