初心者向け(アンプ編)

Q1
種類がやたらあるのですが、どれを買っていいか迷う!?

スピーカーさえ決まってしまえば、アンプなんて似たような物です(オイオイ)
鈍重で迫力ある●●社、鮮やかでキレてる●●社、良い仕事の割におもしろくない●●社、なにがなんだか分からない●●社等、スピーカーに合わせて選択しましょう。

冗談はともかく、まずは予算を決めて試聴してみてください。
ご自身が気に入ったスピーカーの良さを引き出す事が出来るアンプが理想ですから
スピーカーに似た傾向の物を探すのが良いと思います。


Q2
プリメインアンプ、プリアンプ、パワーアンプってなに?

話が長くなっても良いなら解説しましょう、嫌なら以下 18行カット

少し歴史をさかのぼると、ラヂオという機械がありました。
これを受信してイヤフォンで聴いていたのですが、やはりスピーカーに繋ごうと言う事
になりパワーアンプが必要になりました。そうすると、せっかくパワーアンプを作ったんだし
「レコードも鳴らせないかなぁ。」
と誰もが思い始めました。
ではラヂオとレコードのセレクターを作ろう。
その頃レコードは、大変性能の良いLP(LONG PLAY)になって、圧縮技術RIAAが
使用されていました。
必然的にセレクターにはRIAAのデコーダーであるPHONOEQUOLIZERが装備されました。
これがプリアンプと呼ばれました。
さらにしばらくするとパワーアンプとプリアンプが別々だと邪魔だし不便だと
思うようになり、その2つを組み合わせてプリ-メイン-アンプリファイアの出現です。
インテグレーテッドアンプリファイアとも言います。

その後、IC等の登場により、かなりサイズを小さくする事が出来るようになりました、
しかし19世紀の呪いのように、単品アンプは435ミリ(スタジオラック19インチ)
にこだわりました。だから今でもあんなにアンプが大きいのです。
さて歴史的考察が終わりました、機能的には、ラヂオやCD、レコード、ヴィデオの
音等を切り替え、音量の調整をして、独特のフォーマットを持っている音源を整理して
パワーアンプに送り出すまでがプリアンプ(コントロールアンプ)の役割。
その信号を、永久磁石に囚われたコイル(スピーカーの事ですね)を大きく動かすことの出来る電力に変えるのがパワーアンプ(メインアンプです。)


Q3
真空管アンプ、トランジスタアンプ、デジタルアンプがあるけど、どれがいいの?

真空管アンプ
出力は今一だけど、電気代のほとんどを発熱と発光に使う
ロマンチックなアンプ。
「音が柔らかい。」が定説。そこで終わる人は真空管の型番を気にしない。
KT88の華やかさ2A3の質実剛健まで言う人はトランス、回路の話まで行かない。
見た目のイメージで柔らかい音というイメージが先行しているが、作り方によっては
堅い音も可能。

トランジスタアンプ
真空管の増幅をトランジスタに交換しただけ。
素子によってもかなり可能性、特質が変わる。しかし、電源、回路での音の作りは
設計によっては変幻自在(最近知った(笑)
ここいらでは、A級、AB級などとロマンチックに語る人もいる。
大昔エトーンというメーカーに真空管、A級、300wなどという化け物があったがロマンチックな人が買ったという噂は聞かない。環境問題に逆らう物がロマンチックなのだろう。

デジタルアンプ
振幅を一度データにしてエネルギーの高い転移情報にし、最後は商用電源から
転移情報に応じて出力をはき出す方式。(書いてる本人が分かっていない可能性42%)
とにかく発熱と消費電力が少ないのは助かる。
今のところデジタルにロマンを感じている人が少なく、冷たい、機械的、とよく言われるが
熱いアンプも実在するし単なる、増幅の機械に過ぎない。

このようなアンプの形式で、〜だからどうだ!と言いたがる人が多いが何ら根拠はない。
まだ、メーカーで音を云々行っている方が近い、決して当てにはならないが。


Q4
カタログスペックのどこを見たら、高音質であるとわかる?

19世紀末以来、カタログと音質の相関関係は研究されているが(されてない、されてない)
今のところ発見されていない。
200Wを超える力感のないアンプもあれば、歪感のあるA級アンプ(現存はしていない
が)等もありました。
一昔前の特性が悪かった時代は機器情報(カタログスペック)が性能を図る上での
貴重な情報になりましたが、現在の機器の音質を語る上では当時と同じようなデータ
はほとんど意味がありません。
結論、参考になりません。

http://yoshidaen.com/huyou.html

を参考にしてください。


Q5
今時、リモコンが無いアンプがあるけど、なんで無いの?

アンプのキモの一つは、ボリュームです。しかも物理的な機構です。
接触抵抗、物理抵抗のノウハウが固まっています。
音にこだわったアンプ制作者は,リモートコントロールボリュームはいやがるでしょう。
でも売っている側の営業サイドは付けたがるでしょう、制作側が強いか営業サイドが
強いかでリモコンのある無しが決まります。


Q6
アンプで音変わるの?アンプはスピーカーを動作させる機械なんだからなんでもいいでしょ?

聴いてみるしかありません、スピーカーほど音の印象は変わらないと思います。
しかし、良くできたスピーカーと録音の良いCDがあれば困った事になります。
スタジオ、あるいはホールの空気が変わる、ウッドベースの弦の質感が変わる。
実はそんな経験が人をオーディオに走らせます。
良いアンプに巡り会ってください。


Q7
パワーがあれば音がいいの?

19世紀末(もういい?(笑)何度も書いたのですが、例えば我が家のポンコツスピーカーは能率が89dBと決して高くはありません。これにA級50Wのアンプを繋いでおりました。

こいつには精密なピークメーターが付いてまして、我が家ではこれ以上要らないという大音音量で15Wでした。、普通に聴く音量は500mW(0.5W!)。そんな物です。

車で例えるなら、日本の公道を走るなら軽自動車で十分なのだけど、5000ccの高級車ならば静寂性、加速性能、乗り心地に優れているのと同じくアンプも、昔は、大パワーで余裕を持たせれば、音の密度や安定性が高いと言われていました。

では、再び車の話に少し戻りますが、軽自動車の660ccでノイズ、振動が少なく、パワーは64馬力しかなくても、欲しい時に直ぐ64馬力引き出せるエンジンがあったらどうでしょう?
法定速度を守らない走りをする方なら別ですが、大多数の方は概ね満足出来ると思います。

もっとも内燃機関ではこれは難しいと思いますが、電気製品のアンプならばあながち不可能ではないかもしれません。
最大出力2W、3Wではさすがにきつい(出力より電源回路がしょぼそうという理由で)ですがちゃんとした電源さえしっかりとしたアンプであれば10wもあれば実用上十分というあるメーカーの作品を思い出します。


Q8
試聴に行きましたが、アンプが違う事による音の違いが良くわかりません。

19世紀末(しつこい?(笑) 吉田苑に行きましょう。(笑)

さておき、個人差もありますが初心者の方はどれも似たように聴こえるかもしれません。
スピーカーによってはアンプを変えてもほとんど音質が変化しない物もありますし
聞くポイントによっては変化が分かり辛い場合もあります。
なるべくたくさん視聴して聞き方のポイントを勉強するのが良いと思います。