10.デンマーク最後の

デンマーク最後の地下資源
 

トゥイーターが1.000ワットの入力で、ダイナミック・コンプレッションを示した場合には、これはたちまちくず扱いにする
と、チーフ・テスターのニールセンは、デンマークのある曇った冬の朝に明言した。そして1.000ワットのドライバー試験
装置を開発したのだ。

ニールセンは、測定器を取り、重量わずか0.5グラムのドームに1.000ワットの信号を通した。

これが、ボイスコイルを台無しにすることなく発生する力(数千グラムの加速度、最大5キログラムの空気抵抗荷重)に
耐えた時、冷静なニールセンも胸が熱くなった。

デンマーク人であることに、あらためて誇りを感じたのだ。




試験の用具は工具ではなく人間の感覚だ

ドーム・トゥイーターの完成のために最も重要なことは、管理の完璧を期すことだ。

このために気を配る。スカンデルボルクでは、これ以外にどういう仕事があるのだろうか。

機械に依存する管理は決してしない。そうではなく繊細な人間の感覚を利用するのだ。

とりわけ、女性の指を使う。

具体的には、ドームの固さやコイルの品質を敏感に検査するのだ。デンマークの女性の鋭い目は、冷静だが休むこと
なく調べ続けるのだ。

特に、ドームの形状の欠陥やファブリックの好ましくない延びを点検する。

だが、デンマーク外のメーカーに比べれば、当社では欠陥は遙かに少ないのだ。




奇跡のハンダ付け

すべてが完了すると、奇跡が起こる。

アルミニウム(コイル・ワイヤ)と銅(コネクディング・ワイヤ)とをハンダ付けするのだ。どうしてこれができるかは、当社の
生産技術上の秘密だ。


だが、当社のスピーカーに何が起こるかについては、以下のページでお分かりいただけるだろう。







デンマーク人は嘘をつかない。
 

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