「初心者向けオーディオの基本」  by AUDIO SHOP 吉田苑

オーディオって敷居が高そう…とか、なんだか難しそう…とか、
そんなイメージを持たれていると思いますが、そんなことないですよ~!

ということで、初心者向けQ&Aコーナーを以前にも作っておりましたが、
よりシンプルで簡単なものを作ってみました。

細部にはこだわらず、原則的なことのみ、ざっくりと書いていきます。
例外的なことは端折っておりますので、あらかじめご了承ください。

1.ステレオとは
 ステレオとは、ステレオフォニックの略語で、
 左右2つのスピーカーで音声を再生する方式のこと。

 音源にもよりますが、機器選び、セッティングにこだわると、
 スピーカーの存在が完全に消えて、眼前に演奏風景が広がっている…、
 そんな臨場感を体験することができます。

 左右のスピーカーから音が出ているという感覚ではなく、
 スピーカーの間や、外側などからも音が聴こえます。

 例えば、ヴォーカルが中央、ギターとベースが左右、中央奥にはドラムが、
 といったように、左右、上下、前後に立体的な音の空間が展開され、
 臨場感あふれる音楽が楽しめるのが「ステレオ」です。

 そんなステレオを楽しむためのオーディオ(機器/セッティング)について、
 シンプルにご紹介していきたいと思います。

2.とりあえず必要なものは? 
①スピーカー/ヘッドフォン
     
 音の出口です。これがないと音が聴けません。
 スピーカーを使用した場合、眼前に音が展開します。
 ヘッドフォンを使用した場合、頭の中に音が展開します。

②アンプ
 
 音を増幅(大きく)する機器で、ボリューム調整もここでします。
 何種類かのプレーヤーをつないで切替できるものが、一般的に多いです。
 下記③、④を内蔵した機器もあります。

③DAコンバーター(DAC) ※デジタル音源の場合
 
 CD、ハイレゾなどデジタル音源の再生にあたっては、
 アナログ信号に変換する必要があり、そのための機器です。
 正式名称「Digital to Analog Converter」の略称。
 アンプ、またはプレーヤーに内蔵されている場合もあります。

④フォノイコライザー ※アナログレコードの場合
  
 ㋐アナログレコードは、高音は大きく低音は小さく刻まれています。
 ㋑また、CDなどに比べて、出力信号が微弱です。
 ㋐⇒適性値に変換、㋑⇒増幅する必要があり、そのための機器です。
 アンプ、またはプレーヤーに内蔵されている場合もあります。

⑤プレーヤー
   
  
 音の入口。音源の信号を読みとり、送り出す機器です。
 CDプレーヤー(CDトランスポート)、パソコン、ネットワークプレーヤー、
 レコードプレーヤーなど。
 お手持ちのスマートフォン、iPhoneも使えますよね。
 機器によっては、上記③、④内蔵のものもあります。

※上記の②、③、⑤に加えて、ネット接続機能なども一体になった、
 ネットワークCDレシーバー等もあります。
  
 一体型タイプなので、スピーカーをつなぐだけで聴ける機器です。
 コンパクトな機器であれば、場所をとらずにお楽しみいただけますよね。

⑥ケーブル
   
 上記の機器をつなぐ電線=ケーブルは、別売の場合が多いです。 

3.スピーカーの数について(2ch/5.1ch) 
 音楽を聴く場合、基本的には2つのスピーカーを使って、ステレオ再生をします。
 2ch(2チャンネル)再生ともいわれますね。

 一方、ホームシアターでは、一般的に音声はAV用のアンプを使って、
 5つ以上のスピーカーと1つのサブウーファーによる再生をされることが多いです。
 いわゆる、5.1ch、7.1chとかいわれる再生です。

 これは、音楽ソフト(CD、レコード、ハイレゾ音源等)が、基本的に、
 2つのスピーカーでの再生を前提としたステレオ録音であるのに対し、
 Blu-ray、DVD等の映像用音源が、より多くのスピーカーを使って再生する、
 サラウンド方式を採用しているからです。

 ステレオ録音された音源については、ステレオ(2ch)再生する方が、
 臨場感は格段に上になります。

 5.1chシステムでも、切替により前の2chのみ音を出すことも可能ですが、
 2ch再生に特化した音楽用のステレオアンプには、音ではまったく敵いません。
 これは、高価なAVアンプと安価なステレオアンプを比較しても、明らかです。

 音楽を聴きたいのか、映画を見たいのかで、システムを選択してください。 

4.カタログスペックについて 
 入力、出力端子などから、他の機器と接続できるかを確認する等には有効です。
 しかし、音質については、カタログの数値からは、まず判断できません。

 実際に聴き比べてみると、カタログの数値で劣っている機器の方が、
 よりリアルに聴こえるということは、よくあることです。
 実際に試聴するのが、一番てっとり早いです。 

5.価格について
 経験上、本当によいものを選ぶと高価な場合が多いです。
 しかし、高価なものが必ずよいかというと、そうとは限りません。

 コストパフォーマンスが高いものも多くありますので、
 ご予算を検討のうえ、ご相談ください。

6.音質について 
 当店では、「眼前で演奏されているような臨場感」にどこまで近づけるか、
 という観点から、音質の判断、機器のセレクトをしています。

 ※当店の「いい音基準」 ⇒ 詳しくはこちらからどうぞ

 しかし、音のお好み、感じ方は人それぞれですので、実際に試聴されて、
 ご自分の直感や判断を大切になさることをおすすめします。 

以上、オーディオの基本で思いつくことを書いてみました。
ここに書いていないことでも、お気軽にお問い合わせください!

今よりいい音で聴きたいな、今からオーディオ始めようかな…、
そんなことを思っていらっしゃる方に参考になれば幸いです。

(追伸)
ビギナーの方からよくある質問については、「②ビギナー向けQ&A」を、
超初心者の方で、ウンチクはいいから、とりあえずおすすめが知りたい…
という方は、「③超ビギナー向けおすすめセット」のページもどうぞ。