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 07/12/22 愛されて育てられましたな、サファイア姫  発砲 岡島
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 不幸を背負い込む、それを解決する多大な努力の結果。美しい音楽が再生される。
これこそがオーディオのロマン。コンフィデンスに代表される悩み多きスピーカー
ディノウディオの正しい楽しみ方でした。音楽再生機器を提供するよりは、ユーザーの
ドラマを販売してたような気さえします。
SHARPの一ビットアンプが発表された時100万円もするアンプを安い!と言い切れた理由は、
このコンフィデンス5を鳴らすのに数百万円を費やしても結果が出ない故の叫びだったでしょう。
 今回の30周年記念モデル「サファイア」は、名前からして今までと違います。
「証拠」「工作」「輪郭」「誘惑」「焦点」「信用」「特製25」
ね、その後が青い宝石の名前だとは思いもつかない。手塚治虫氏の「リボンの騎士」のお姫様
の名前だと知ったかぶりをしたら、世代の違いを痛感させられてしまいました。
 音のたたずまいも違います。上質なアンプに普通に繋いだら、もう魅力的な響きが目の前に広がります。
なんの工夫も無く常識的に内振りをかましてしっかりした床に置けば、目を見張る美しい音が飛び出し
てきます。乱暴な話ですがエージングもいりません。
25周年モデルが「スペシャル25」非凡なブックシェルフスピーカー、あのときのべた褒めを読み返し
ましたが、まさかあれより凄いスピーカーが出るなんて思ってもいなかったので全開でほめてます。
そのSP25を比較に音の印象を述べてみましょう。
第一印象、豊かな低音とそれに埋まらない中域の情報量。箱を開けて最初から名機なんです。ここに
ロマンはありません。SP25がやや筋肉質な部分を見せる中高域も気持ちよくさらっと出してきます。
どこにも頑張ってません、全ての帯域に無理をせず朗々と奏でます。しかもこのユニット数でスピードが
速い、泣き所になるはずと予想していたスコーカーが、どこにも破綻を見せず、ツィーターとウーファー
の間にまさにジャストフィット、SP25を聴くとここが弱みに見えるほど。ユニット間に耳を近づけて
クロスオーバー付近のかぶりを確認。相当滑らかにつながっています。
うーーーん覚悟がいりません(笑 
 ただ、ドライブする空気量は見た目より大きめのようです。小さな部屋では低音部のエネルギーの
制御に気をつけたいところ、ケーブルやセッティングで十分対応可能とは思いますが。
アンプは1ビットアンプが最もその魅力を出してくれるでしょう。
嬉しいことにいままで相性がいまいちだったSoulnoteのda1.0やma1.0でも瞬発力豊かなサファイアで
歌ってくれます。200万円のスピーカーこれは、安いのではなかろうか。。
 デザインですが、3次元的に大変面白い格好をしています。近づくと何だかパースペクティブの狂い
を感じます。仕上げは、Dynaudio初の、バーズアイ木目の透明艶仕上げ、日本の市場を読んできたな(笑
もんのすごい高級感です。所有欲倍増です。不恰好なスタンドも要らないし、少し動かすだけだったら
手袋をすれば一人で動かせる重量。ユーザビリティがかなり高いです。

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  07/10/14 高級機にしては珍しい素直さ   発砲 岡島
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 最近、注目されるラックスの新製品である。ステレオアンプメーカーとしては
老舗に数えられる名門ブランドながら、今一歩印象が弱いのは、どうしてなんだろう。
世の中のメーカーには、いいかげんな製品を出していてもそれなりにファンがついているのにと
首をかしげてしまう。
同社も同じ思いなのだろうか今回も800に続いて得意の純A級である。
同社のA級アンプの歴史も長く、名機といえる作品も少なくない。
30WはA級としては十分のパワー、2Ωでの120wというパワーリニアリティ、広大な周波数レンジ、
微細なところまで追い込まれた歪率。
さすがに純A級。カタログ値も豪華である。

 プリのデザインは80周年モデルのフラグシップ1000シリーズや愛らしい菅球のSQと
同じブラスターホワイトの非常に明るい白にシンプルなつまみと液晶のパネル。
液晶の見易さとコントロールは、大変使いやすく整理されている。
パワーに至ってはパワースイッチ以外はちっちゃなぽっちが
(入力切替とパワーメータディスプレイ)二つとシンプルの一語。
中央のパネル周りの黄色いインジケーターが出力レベルに合わせ、
(あたかもろうそくの炎のようにエモーショナルに音楽を表現し、フロントフェイスを
魅力的に照らし出します。(カタログより))と凝った演出。

 セットの音だが、意外なほどすっきりしている。非常に端整で嫌味や癖が無い。
スピーカーの個性をきっちりと聞かせてくれるよくできたセパレートアンプである。
よく言えば色濃く、ゴージャスな商品が多い中、真っ当な音質で素直に評価して良いの
ではないだろうか。小音量でも粒立ちが良く、音楽の印象が崩れない、伸び伸びとした中
にも素性の良さが溢れる。あっさりと多少大人しい傾向ではあるが、良い意味で日本的な
緻密な音も聞ける。向かい合って聴く傾向のアンプではないので、吉田苑的には物足りない
部分もあるのだが、無理に陰影を付けることなく癒される音である。

この価格クラスは、ついつい開発側の個性が濃厚ににじみ出てしまうのだがそれが無いのは
ありがたい。スピーカーの形式や個性を選ばないオールマイティで信頼できる作りである。
ただ、やはり馬鹿でかいアナログレベルメーターが付けた方が良かったのかなぁ
今の音のまま頑張って欲しい、今の音だったらお勧めできるアンプである。
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    カタログマニアへのアドバイス        発砲    岡島
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 若さゆえの過ち編
 高校生の頃、ステレオを買おうと思っていた。
アンプは、SONYのTA-1150 なんせオールトランジスタ、メインボリウムが
スライド式、いやぁカッコ良かった。その頃我が家にはダンボール4箱半の
カタログが有った。全部熟読した。FMfanという雑誌も定期購読、「ステレオ」
とかいう雑誌で批評もよく読んだ。実物を見に行ったのは、それまで無かった。
市内で一番大きい電気屋さんにわくわくしながら本物を見に行ったのは随分と
後の話である。
有った、憧れのTA-1150。近づくにつれて、なんだこりゃ?でけぇ!
こんなに大きいのかぁ?驚いた。もちろん43センチ幅はカタログで知っていた
でも本物を見たら、文字通り驚くほど大きかった。
こんなものである。サイズの実感も無く、ましてや音なんか知りもしないで
買おうと選んでいたのである。選んでいた?何を基準に?
数字である。アンプの場合は出力から始まって、歪率、周波数特性。
機能としては、トーンコントロール、例えばパイオニアはトレブル、バス以外に
ミッドバス、ミッドトレブルの4つのつまみがついていたし。ビクターでは
5つのグラフィックイコライザがついていた。スピーカー出力切り替え端子は
A,B、A+B、OFFの4段切り替えが主流で、中にはCの文字があるものまであった。
そうすると機能的にはつまみの数が多いほうが良いに決まってて(オイ!)
価格÷つまみ=コストパフォーマンスという考え方に傾いてくる。
私のオーディオの道、第一歩は誤解と偏見と無知で固まっていた。
吉田が、「今と変わらないじゃないか」と言っているが、確かに程度の差かも
知れない。

 奢り昂ぶり知ったかぶり編
 いつの間にか、知らないうちにステレオを売るほうに回っていた。
元々が知ったかぶりである、そんな奴にステレオの販売なんかさせると
碌なこたぁないのである。初心者のお客様を捕まえて講釈たれるあの手
の販売員である。つまり他人に誤解と偏見と無知を伝染することになる。
このころやっと、大きい店に配属されてお客様に本物がいらっしゃる
確率が上がってくる。つまりそのようなお客様の前で説明すると、
全て恥に繋がるみっともない状態が続く。売り場で説教垂れられる販売員
最悪である。涼しい店内で汗びっしょりの自分を発見した。
どうなるオレ、このままつぶされるのか?

 誤解でも悟れば仏、知らぬが仏編
 結局、数字を、カタログを見ないことにした。音だけ聴けばわかるはずだ。
講釈も垂れないように、、(でも基本は知ったかぶりである。期待しないで欲しい)
そしてカタログの見方をもう一度見直そうということで落書きをあっぷします。
半分、冗談としてお受け取ください。オーディオマニアになろう2


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    SQ復活        発砲    岡島
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 SX-300改にdc1.0をピットレーサーに挟んで、SP25をがっちりした
置き台で鳴らせば、結論がでてしまう。現在の吉田苑の結論である。
 これは吉田苑が目指す方向性のひとつであり、十人十色、
それぞれ音楽に好き嫌いがあるように、再生音にも個性はあって
しかるべきなのかも知れない。
それなりのユーザーのアレンジがHiFiセットの飼いならし方であるし、
音楽ファンのあり方だと、日頃から思っている。
 ただ吉田苑としては自社の基準をクリアーしたものを紹介したいし、
今回のラックスさんの新製品は、そんな意味でちょっと面白い。
真空管プリメインアンプアンプSQ-N100である。懐かしくも
待ちくたびれたSQシリーズの復活である。手軽に真空管の音をプ
リメインアンプで楽しむ。それがSQシリーズだった。今回はEL-84
を出力段に使い、直線的なイメージを持つアルミシルバーヘアラ
イントランスカバー。全体的に端正なイメージは近頃のラックス
デザインが好むヨーロッパ風デザイン、多分長く付き合っても飽
きないだろう。
この端正なデザインから発生する12Wの出力は、音楽を聴くには
過不足ないエネルギーをSP25に供給する。印象的な深いところから
湧き出るような低域は彫りが深く、高域はやや艶っぽいが、スピー
ド感は十分に満足できる。つまり、十分に個性を設定されながらも
間違いなく吉田苑がお勧めできる質を保持しているプリメインアン
プである。
ジャンプボタンはあるもののトーンコントロールをいじる楽しみも
よく保持されている。なんとボリウムがリモートコントロールでき
るのも大きい付加価値として、音楽fanには歓迎されるだろう。
ロールオーバーが中域よりに設定してあるのか、独特な回路なのか
よく効いてコントロール幅が大きい、といって雑味が増えたような
感じがしない。嬉しいことにフォノイコライザーも装備、MMだけで
十分だろう。消費電力も実用100w位と思われるし、なにより低板
がA4サイズというサイズは本当に小さい。真空管では非常に珍しい
といっていい。実物をご覧いただければ「可愛い」と言葉が出る
ほどである。価格的にも20万を割り、まさにあのSQの思想が復活し
てお勧めできるアンプである。

これに対応するCDプレーヤD-N100。やはり筐体サイズA4、更にコン
パクトな印象である、CDトレイが大きく見えるほどである。これと
言った技術的特長は無く、メカニックを天板に取り付け吊り下げ構造
といったところだろうか、音の印象は、プリメインアンプを意識して
ほんの少しナロウに構えている。、かっちりと構築された音場が行儀
良く焦点を結ぶのは、あまり音つくりをしていない証拠である。
素性の良さが際立つ描写性、聞きやすさは優等生的ともいえる。
ロウボードにこの二つを並べて見て欲しい。A42枚分の面積はこれまでの
オーディオ事情を考えると本当に使いやすい大きさだ。
ちょっと余裕のある音楽fan、真空管を使ってみたい方にもお勧めしやすい
完成度の高いセンターユニットだろう。

SQ-N100 189.000円   D-N100 126.000円

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   6月4日(月)       発砲 吉田
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今回yoshidaen.jpの方でも砲台を実験的に書いて行くことにしました。
JPの言いたい砲台は2段構えになる予定です。


・FOSTEX スピーカー G-1300 31,5000円(税込、ペア)

赤っぽく目を引く木目が印象的なスピーカー、発売当社よりユニットには非常に興味があり、
聞きたかったスピーカーのひとつ、第一印象はぬるく、解像度も今ひとつしっかりしない。
高域はマグネシウムツィーター聞いていてこれといって特徴藻無く面白くない。
これほどハイテクなユニットここまで第一印象が大人しいスピーカーも珍く、
逆に何がそうしてるのかを知りたくなってしまった。
まずスタンドの交換、minibaseを使用、あつらえたように天板のサイズと合う。
この時点でぬるく膨らんだ感じが少し取れてる。
次にジャンパー線の交換(カプトン線)、元付いていたケーブルがかなり悪さをしていたのか、
これはかなり効果的で、これだけで非常にすっきりした。
解像度も上がり中音域のもやもやもし、アンプの違いも良く出るようになってきた。
ウーファーはやや動かすのにパワーが必要なようで、小音量で聞くにしてもアンプの能力は問い
そうなスピーカーである。
低域は欲張らずこのクラスとしては標準的な出方、小型2ウェイではDYNAUDIOのSP25のような
見てくれ以上に低域の出るスピーカーもあるが、こちらは標準的な出方なので6畳、8畳くらいの
場所では使いやすいのではないかと思う。
全体の線は太くも無く細くも無く、標準的。高域もピーク感が無く非常にフラット
である、刺激が無いので物足りなく感じる部分もあるが、本質的にはハイスピードで分解能も高い。
ボーカルや楽器の倍音は綺麗で良く伸びる。
優等生的なスピーカーでアンプの違いや差し替えた部分の変化は良く出るが、標準的な音量では
大人しめのスピーカー。
激しい曲には物足りないが、静かに聴きたい人には扱いやすい。
ただパワーを入れるとそれなりに元気にも鳴ってくれるので、気分を変えての使いこなしもできる。


・Soul Note スピーカー sm2.0 189,000円(税込)

先のFOSTEX G-1300とはまったく逆を行くスピーカー。
ともかく元気ハツラツ。
最近鳴らし方のコツも覚えていい感じに仕上がってこのスピーカーの本領を発揮。
ともかく速いし、音切れの良さは抜群。反応のよさが心情で、相変わらず鈴木氏のつくるスピーカーは
ギターや生楽器の音は良く出る。クラシックを聞くには低域の切れが一般的にクラシック向きと呼ばれる
スピーカーとは違うせいか、好き嫌いを言えば嫌いな人の方が多いかも知れない。
前作のNM01に比べて歪感が減り、スピード感はアップ、位相も良く揃っている。
箱やバッフル面も含め振動のコントロール、鳴きのコントロールも前作より更によくなり、スピーカーとして
の完成度は上がった。
元気さはやや後退したが、それでも普通よりは十分元気で他にはなかなか存在が無いタイプのスピーカーといえる。
曲調としてはジャズ、ロックを中心に厚い音を聞かせるのが得意だろう。
それから専用のスタンドst1.0は必須で、仰角調整を含めスタンドの鳴きのコントロールも計算の中に入った
作りになっている。
セッティングにはシビアである。


・SONY スピーカー SS-AR1 1,785,000円(税込、ペア)

久しぶりの大手SONYの高級スピーカー、どこかで見たようなミッドレンジを搭載してる。音域はフラット、
下も良く伸びているし、帯域バランスはサイズ的な物に見合ったものでフラットで優等生。
インピーダンス4Ω、能率88dBとこのサイズのスピーカでは鳴らし易そうだが、実際にはそれなりにパワー
のあるアンプが必要。
位相も悪くないし、がんばれば結構行きそうな気もするのだ、立ち上がりが標準的で、音像がデカイ。
どのくらいの部屋を想定して作ったのか、その辺りがこのスピーカーを鳴らすポイントになりそうで、
10畳くらいまでだと鳴らなくてきついだろう。


・ニューフォース アンプ IA-7E 220,500円(税込)

薄く形の良いデジタルプリメインアンプである。
あわせるスピーカーとしてはアメリカ系の低域に量感のあるタイプが合いそうで、ヨーロッパ系の帯域を
欲張らないタイプのスピーカーにはちょっと不向きかも知れない。
全体的に帯域バランスは高域方向よりで、帯域バランスの取り方が他社デジタルアンプとはまったく違うし、
聴きようによっては繊細な雰囲気にも聞こえるので、うまくはまる組み合わせができれば面白いのだろうが、
ちょっと合わせるスピーカーは良く考えないといけないようである。
まだ鳴らし始めて2週間程度なのでもう少し色々いじって様子を見てみるつもりである。



・Soul Note アンプ da1.0 252,000円(税込)

さすがに導入からかなり経ち、鳴らし込みがかなり効いてきたのか音に安定感が
出てきた。相変わらずDACのdc1.0とのコンビで聴くと元気ハツラツで他を寄せ付けない鳴りっぷりなのであるが、
一般的な組み合わせも想定した試聴も行なってみた。意外だったのが、入力の質がかなり出てくるのである。
押し出し感やリアリティも入力の質によっての変化が良く出てくる。
dc1.0との組み合わせで聴くとPA02のBTLと同じくらいの駆動力を感じるが、47研究所の信楽やマランツのSA11S1
等ではナチュラルでエッジがそれほど立たなくなり、正面切って聴く音というよりは、少し柔らかな方向に変化。
思っていたよりはアンプとしての素性は素直で、入力の違いも良く描き出す。
ただ電源ケーブルに関しては前作同様、替えてもバランスがうまくはまらない。
dc1.0、da1.0のコンビはさすがに鈴木サウンド爆発と言った感じだが、単体の素性は案外個性的では無いので、
純粋な組み合わせできついと思われる方は、プレーヤーの選択をうまくするとクールでは無いが適度な明るさを
持った扱い易いバランスの組み合わせも可能だと思う。

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    弾切れ中です2   発砲    岡島
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 この頃、忙しくて電話応対が私にまで回ってくることがある。
もちろん御相談いただけるのは嬉しいものだし親身に相談に乗ろうと思うのだが、
難しい場合もある。
1、音が気に入ってる場合、
 答え、買うな。 以上
のはずである。
でも更に良い音をお求めのようで、回る欲望の風車なのである。もちろんお客様の所有
していらっしゃる物より、お好みのステレオはあるだろうし、アドバイスを差し上げる側とし
ては提案できるべきなのかもしれない。しかし、今の音に不満が無いことがいかに素晴
らしいことか考えていただきたい。
 最初は、砂糖のたっぷり入った卵の厚焼きがうまいと思うかもしれない。私もあれは
好きだ。しかし、だしとみりんで作るだし巻きの魅力は分かりつらい。
年齢や性格で好みも変わる。今現在不満の無いハイファイセットがあるのは決して
恥ではなく奇跡的な幸福なのだろう。これを揶揄する資格のある人はいないはずである。
大丈夫、少し場数を踏んでいくと短い周期の無間地獄がすぐそこに口を開いて待っている。

2、不満点がはっきりしていない場合。
 答え 買うな なんだか「買うな」としか言っていない気がするが、
この時期が一番精神的にも弱っているので、電気屋にだまされやすくなっている。自分
のシステムの問題点を整理して言えるようになるまで修行していただければ、被害金額
は少しですむ、なによりここで、セッティングでどのように変わったのか、その音が好
みに近いのか遠いのか教えてもらうと、アドバイスするほうはかなり正確さを持つこと
が出来る。

システムをお伺いすると、私どもが訊いても「あぁうまくまとまってるなぁ」
と思えるようなシステム所有者の質問は鋭い、それなりに使いこなしもチャレンジして
あるようで、こちらの質問にもよどみが無い、実際ここまで辿り着くと、アドバイスが
必要と言うより確認のために冗談を交えて笑い話ですむ。

何が言いたいかというと、この組み合わせだったらこれが間違いはない、んなこた無い
のである。
これをこうすれば必ず良くなる、もちろんんなこた絶対無いのである。
意外なほどに語られないのが、セッティングの「腕」である。

音が悪くなるケーブルといえば誰も使いたくないだろう。でもリジッドに攻めたハイ
ファイセットをお聴きになると耳が痛いと仰るお客様もいるようで(面と向かってお
会いしたことは無いのだが)そんなときに低域に癖のあるものとか、高域ににじみが
出るものは大変うまくいくときがある。必ずしも正しい音があると考えずに自分の好
みに近づけるノウハウこそが「腕」なのではないだろうか?

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    弾切れ中です   発砲    岡島
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 火薬も足りないことも一因ですがほったらかしの言いたい砲台です。
本当に忙しい日々が続いています。私以外ですが(笑
吉田苑の近況報告でもしてお茶を濁しておこうかと思います。
 まずはCR-D1SEの反響で、音楽ファンの意外な多さに気づきました。
やはりマニアの市場を追いかけすぎた反省もしきりです。
オーディオ初心者講座の充実を図りながら、安価に音を良くしていく
ノウハウ(一般常識程度ですが)も発表していきたいなと一所懸命
作りこんでいます。近いうちにどこかで発表できると思います。あいかわらず
悪ふざけをするつもりですが、読み物としての楽しみを失いたくないので
ご容赦ください。 
逆に、SoulNoteのフォノイコライザPH1.0と四十七研究所のコマ#4724
 ツルベ#4725での再生能力に驚き、アナログは一度見直したいなぁという
心境になりました。
店頭にて試聴もできますので、是非ご確認を。
まぁ、かなり高額ですので一部のマニアのためと言うことですから
長ーーーーーーーーい目で見守っていてください。
 そしてDC1.0です。「CDにここまで音がエネルギーとして入っている」
情報では既にアナログディスクを上回ることは分かっていました。
しかし、上のようなアナログだとやはり沈黙してしまう一面もありました。
エネルギーが足りないなあと。。。
トランスポートを選ばないと言う設計者鈴木氏の言葉は一部真実ですが
一部真っ赤な嘘です(笑 確かにどんなトランスポートでもエネルギーの
大きな底上げを可能にしてしまいますから、どんなトランスポートでも
良くなります。がぁ!やはりトランスポートの能力もきっちりと聞いている側に
報告してくれます。その報告をまじめに考え始めると、きりが無いことになります。
店頭の標準機として収まった感のあるDC1.0は、ついに店員の評価能力さえ
ぐらつかせています。当社のHT01V2からDC1.0を経由した音は普通のアンプを
良質なアンプに良質なアンプを名器に変えてしまいます。具体的に言えば
SX-300ノーマルです。
以前はシステムとしてSX300改を入れなければ、体感できなかった音がノーマルの
300でもあっさりと出てきてしまいます。
SM-SX10SEUにやや感じられたエネルギー不足をまったく不満の無いものに変えてしまいます。
デジタル反対、CDは音が悪い、と思ってらっしゃる人にこそ聞いていただきたい。
CDに満足してらっしゃる方には、大仰ではなく全ての所有のCDを聴きなおす
ことになるめんどくさい状況に陥ります。
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    アンタッチャブルdc1.0   発砲    吉田
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昨年暮れに出た新ブランド、鈴木氏率いるSOLE NOTE第一弾の商品dc1.0

はおかげさまで好調な滑り出しで、好評をはくしております。

鈴木グループさすがの完成度で、こちらで何とか付加価値をつけて販売したく

色々やっておりますが苦戦しております。

あいにくあきらめの悪い性格ですので、いまだにクロックの装着はもとより、

配線材の吟味やアイデアが出る度にしつこくあーでもないこーでもないと

テストをしておりますが、今のところ何をやってもバランスを崩してしまいます。

今日も今日とて、当社各モデルで使用している、抜群の安定感とスピードを誇る

配線材、通称SE線でハーネス部分からすべて作り直し、電源関係の配線の殆どを

入れ替えて試聴しておりましたが、手間と時間の割には全く戦果が上がりません。

さてさてどうしたものか、このまま売っていくのか、いやいや隙を見つけてとも

思っていますが、現時点では鈴木グループのdc1.0に完敗です。

本年はこういった当社を困らせてくれる商品が沢山出る事を期待しております。