2019.1.27　NEW! Nmode 　D/Aコンバーター X-DU3 メーカー希望小売価格　168,000円（税別）/184,800円（税込）

シンプルな外観の中に、高性能な機能を詰め込み、Bulk Pet、JPLAYにも対応。
アップサンプリング機能、外部クロック入力装備と上級モデルX-DP7と同じ出力回路搭載の高音質機。

　NmodeのDACとしては、X-DP1、X-DU1、X-DP10、X-DP7と続き、5台目のDACになる。
最初のモデル、ハーフサイズのX-DP1から、X-DU1、フルサイズで本格的なX-DP10と音質的には大きく飛躍して、X-DP7では更にブラッシュアップされて得意な空間表現に、しっかりした躍動感もついた。
　飛躍を遂げたX-DP10は、1bitのヘッドホンアンプを内蔵し、プリ機能も搭載した複合機で、その後のX-DP7はヘッドホンアンプを外し、プリ機能（アナログ出力）をブラッシュアップしたモデルだが、今回のX-DU3は、X-DP7のDAC機能のみを抽出したモデルになっている。

　コンパクトに纏められていて、同社ハーフサイズの新型1bitプリメインアンプ　X-PM3とサイズ、デザインの揃う設計となっている。
デジタル、アナログ回路ともにX-DP7と同じ回路設計になっている。ボリューム機能。アナログ信号の入力は無いく、純粋にDACとしての機能を追求し、個体サイズの制約から音質に影響が無いように、使用部品は、X-DP7同等以上に高音質部品が投入されている。
　電源はACアダプターだが、電源の入力部に手巻きのフィルターを装備し、影響を最低限押さえている。
将来的には、X-PM3等のハーフシリーズに共用出来る、専用の別売り電源も用意される。
更に同一デザインの外部クロックも準備中で、この外部クロックは一台でX-DU3へのマスタークロックの信号供給、1bitアンプ　X-PM3へのスーパークロック信号の供給も同時に可能になる。
　一台のマスタークロックから、複数台の同社モデルにクロック信号の供給が可能なので、信号同期のタイミングも含め統一感のある音質になると期待が持てる。

　音質は、X-DP7に近く、この価格帯ではクオリティは高い。
力感と実体感がよく出ていて、ストレートで躍動感のある音質はX-DP7譲り。情報量も多くS/Nも良好。
楽器の音もそれらしく細かく再現されるので音を判断しながら聴いてもOKなのだが、X-PM3同様、体感的に楽しい音になっているので、音楽ファンに聴いて欲しいDACになっている。X-PM3とセットで聴くと、より軽快に楽しく音楽が聴ける。

　BulkPetも対応していて、USB入力でBulkPetのポジションによる音の変化もしっかり出る。
通常ドライバに比べて、いずれのポジションでもS/Nは良好なので、JPLAYを使わない場合はBulkPetはお勧め。
アップサンプリング機能も搭載。
X-DP7と同じくPCM　32bit 705.6Mhzもしくは768kHzとDSD11.2Mhzにアップサンプリング可能だが、アップサンプリングしてもスピードが落ちない。PCMのアップサンプリングは、力強く、DSD11.2Mhzでは、より滑らかな感じでアップサンプリングされる。
曲によってアップサンプリング無し、PCM、DSDへのアップサンプリングと切り替えると面白い。
特にDSDへのアップサンプリングは、ストレートな中に艶っぽさも乗って聴き心地の良い音になる。

　外部クロックもかなり有効なアイテムで、内蔵クロックそのままでも十分だが、使用する外部クロックによる音質変化も楽しめる。
手持ちのアンテロープのOCX　HD、SoundWarriorのSWD-CL10OCXと同じOCX搭載クロックでも音の傾向が違い、どことは言わないが他にも外部マスタークロックを繋いでみたが、外部マスタークロックと言えどもクオリティに違いがある。概ね良い方向には変化するが、物によっては内臓の方が良かったりするので、外部マスタークロックを導入する際には、試聴する事をお勧めする。
Nmodeの専用クロックも、夏前には発売になるので待つのもいいし、手頃なところでは、SoundWarriorのSWD-CL10OCXが間違いはない。