Nmode モニタースピーカー
X-RM100

定価 2,036,571円(税込)

生産完了
販売終了しました。

既に相性良好のページで告知しておりましたのでご存知かもしれませんが、当店の新リファレンススピーカーが入荷してきましたのでX-RM100を御紹介します。

音質ですがここはやはり同社の1bitアンプ X-PM10で聴くのが順当でしょう。
上流はPerfectWaveトラポ+DACで聞き込んでみました。
 一聴して気がつくのは、低域のレスポンスの正確さで、40ヘルツが苦もなく楽に出てきます。
ダクトからの風切り音も鳴く、ダクト鳴きも感じさせない、非常に質の高い低域です。
 中低域から上も良い意味でしっかりとエネルギーを変換している感じです。
低域と同じく濁りを感じさせず、透明感を維持しながら楽々と鳴ります。
 滑らかな高音、艶のある音、弾む低域などの普通スピーカーに使う形容が当てはまらないスピーカーです。
 ストレスの無い音の出方で、艶のある中高音が聞こえるのなら、それはソースに入っているからですし、弾む低音が録音されているなら、どのスピーカーよりも正確に弾みます。
固有の付帯音の少なさは突出しています。

 2ウェイとは思えないレンジの広さ、つながりの滑らかさは、ネットワークもうまく出来ているのでしょう。レンジを取っている割には中音域の密度、情報量もしっかりして、ボーカルを聴いても非常に充実しています。
実は問い合わせてみたのだが、コイル一つとっても大型の缶詰程度の空芯を採用してるとの事で、ネットワークもかなり贅を尽くした作りになっています。

 何度も書いていますが、強靱なエンクロージャーは、意外に音を殺してしまうケースが多く、当店のお客様の中にも、過去に理想を夢見て8センチのフルレンジユニットを鉄箱に入れたり、励磁型の巨大なウーファーを庭に組んだ、コンクリートブロックの箱、200リッターで鳴らしたのを、見た事がありますが、失敗の連続でした。
 オーディオマシーナのCRMがアルミ合金の密閉箱に先鞭を付けた形ですが、X-RM100は大胆な底面のバスレフ型で、スタンドも固定されスピーカーの一部となっており、セッティングの際にあまり後方を意識しないでも、よい作りとなっているのもこのスピーカーのよく考えられたところでしょう。
精度の高い作りで、パッキンも使用せず、内部にダンプする素材は使わずに、よくもここまでまとめたと言う作りになっています。

 しかしコスト無視で、一体どのくらいのエンクロージャーがお釈迦になったのだろうか、ちょっと怖い(笑

あと細かいことですが、スパイクもスタンド部の底板上部から高さ、長さの調整をしながら設置できるし、スタンドの下にスパイク受けを置いてから、細かく調整出来るというところも親切なところ。

 一度も聴いた事のない音にもかかわらず、多分これが正しいのだろうなぁというのは、1bitアンプ、SM-SX100を初めてコンフィデンス5で聴いたときと同じ感覚です。
いつも新しい地平を求めるNmodeらしい製品だといます。


<ユニット>
ユニットはウーファー、ツィーターともドイツ Theil&Partner社の最新Accutonセラミックユニット。
ツィーターはAccutonユニットでは最近導入され始めた強力な磁力を誇るネオジウムマグネットを使用したモデル。
ユニット裏にNmodeの方で独自の制振改良がなされている
ウーファーの方も新型モデルらしいが、ネオジウム採用モデルでは無いそうだ。径は17cm。
振動板の黒い丸は共振を抑える為にAccutonでは最近この切れかきを付けているそうだ。

<キャビネット>
キャビネットは全てジュラルミンA7075製。
フロント、トップ、リア、ボトムのバッフル板は外から計ると10mm厚であるが、板が凸構造になってるそうで実際は20mm厚だそうだ。

ポートは底面に付いている。リアバスだと背面壁までの距離に気を使うが、底面にあるとそこまで神経質にならなくてよさそうなのはありがたい。お陰でスタンドは専用の物以外使用できないが・・・。
リアにはランドセルのようなバランサーを追加している、フロントに重いユニットが付いているので重量バランスを取る為だそうだ。

<ネットワーク>
コイル、抵抗、コンデンサーは全てドイツ ムンドルフ製。
ムンドルフの中でもハイグレードなモデルを使用しているらしい。

<ターミナル>
アンプX-PM10で使用されているもの。
高級感もあっってバナナ、Yラグも使えて使い勝手が良い。
当店のモノは、シングルワイヤー仕様だが、バイワイヤー仕様も作製してくれるそうだ。

<スタンド>
脚部はA7075の削り出し。底板は重心を下げる為に重い鋼材が使用されているとの事。
剛性が下がるのを嫌ってスピーカー部とスタンド部の分離は出来無い。商売柄、頻繁にスピーカーの入替をしなければならない我々からすると使い辛いが、音の為には仕方ないのだろう。