ヘッドホンアンプ
Nmode X-HA1


定価 89,800円(税込)


3月上旬発売予定

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既に言いたい砲台など紹介しましたが、Nmodeの今年第一弾はヘッドホンアンプです。
本機は、同社のD/AコンバーターX-DP1に搭載されていた1bitデジタルヘッドホンアンプを基本ベースにバランス対応にされています。

<バランスヘッドホンとは?>

ヘッドホンでバランスというのは初耳という方も居らっしゃると思いますので少し説明させてもらいますと
通常のヘッドホン端子は以下のフォーンプラグを使用しますが

フォーンプラグは写真を見て頂ければ分かる通り3極です。
3極の内訳は左から(左ch+/右ch+/-[マイナス]は左右共有)になります。

バランスヘッドホンアンプ下記写真の様にヘッドホン端子がXLR端子になっています。(X-HA1は通常のフォーンプラグ[シングルエンド]も使用可能です)


普通スピーカーですと各チャンネル +と−の2極ずつ必要ですからステレオだと4極必要なのですが、我々の様に普段スピーカーを使ってる者からすると3極でステレオは変!?に感じます。
実はスピーカー用のアンプでも内部ではマイナスはアースに落とすだけのアンプもあります。こういったものがアンバランスアンプと呼ばれます。

通常ヘッドホンは3極ですので、シングルエンド用ヘッドホンアンプはアンバランスアンプです。
(アンバランスだから音もアンバランスとか音が悪いという訳ではありませんが・・・)
バランスアンプの利点は回路的に利得が倍取れるので音に余裕が生まれる点とノイズ混入に強いと言うことでしょう。
そこで、アメリカが最初だと思いますが、その点に気づいてバランス端子を用いた改良型ヘッドホンとヘッドホンアンプが販売されはじめたのが始まりの様です。

XLR端子はご存知の通り3極(HOT/COLD/GND)ありますが、ほとんどのバランスヘッドホンはGNDは使用していないようです。ですので、4〜5極XLR端子を使用して左右1プラグというものもあるようですが、X-HA1は3極端子仕様で左右2プラグのものをご使用して頂く事になります。


<X-DP1からの進化>

シングルエンドのヘッドホンで比較しましたが
X-DP1のヘッドホンアンプが基本ベースなだけに音質は良く似ています。
相変わらず1ビットならではの繊細さ、スピード感、情報量の多さに加え、ダイナミックさが増してますので音質が濃厚な感じになっています。
Nmodeのスタッフの話では、ノイズ対策もX-DP1から更に改良を加えているそうです。
元々バランス回路は外部のノイズに強い点とヘッドホン部を独立させた点で、X-DP1で気になった残留ノイズはかなり減っております。

<バランスとアンバランスの違い>


GRADO PS1000のシングルエンドタイプ、バランスタイプ及び
SENNHEISER HD650のシングルエンド、バランス変換ケーブル使用で試しましたが
いずれも、バランス型の方がダイナミックさと、音数で有利です。
ただ、シングルエンドでも十分楽しめますし、バランス型が圧倒的に優れていると言うほどの差はありません。


<バランスヘッドホン>
日本国内で売られてるバランス型のヘッドホンはそんなに多くありません。
当店で取り扱いがあるバランスヘッドホンは以下のものがあります。
(ヘッドホンアンプと一緒にご購入の場合、セット価格で少しお安くできると思います。ご相談ください。)

CEC HP-53FB
定価 34,650円(税込)
GRADO RS1i-Branced
定価 126,000円(税込)
GRADO GS1000i-balanced
定価 174,090円(税込)
GRADO PS1000-balanced
定価 209,475円(税込)
HIFIMAN HE-500
定価 89,900円(税込)

能率的にギリギリです。
相性が良いとは言えませんが、音が破錠するとかはありません。
URTRASONE
PRO 900-Balanced

定価 93,450円(税込)
URTRASONE
PRO 2900-Balanced

定価 93,450円(税込)

またゼンハイザーのHD580/HD600/HD650/HD800に関しましては以下の変換ケーブルに差し替えることで簡単にバランス化できます。
ゼンハイザーHD580/HD600/HD650の
バランス化ケーブル
BLOSSOM BLO-DSQ650B
販売価格 19,800円(税込)
ゼンハイザーHD580/HD600/HD650/HD800の
バランス化ケーブル
Moon Audio Blue Dragon
定価 19,845円〜42,945円

長さ、プラグの種類など指定可能です。
まずはこちらをご覧ください

オーディオテクニカ、AKG、DENON、SONY、beyerdynamicなどヘッドホン定番メーカーはバランスモデルがありませんが
シングルエンドのヘッドホンをバランス化してくれる業者もあります。
当店と懇意にさせてもらっている業者さんですとOJI Specialさんをご紹介致します。
OJI Specialさんはバランス化するヘッドホンの使用線材、プラグ等、細かくお客様の御要望を打ち合わせの上ワンオフで作製していただけます。
(費用等は、ご要望でかわりますので、まずは相談してみてください。)


<注意点>

Nmodeさんの話では
推奨ヘッドホンはインピーダンス30Ω〜300Ω、能率90dB〜110dB辺りを使用を想定してX-HA1を設計しているそうです。
(当店が使用した限りではBeyerdynamic T1などインピーダンス600Ωでも問題ありませんでした。)

ただ、HIFIMAN HE-6は低能率過ぎて(83.5dB /50Ω)音圧が稼げない為、X-HA1では使用出来ないようです。
また高能率低インピーダンスのインナーイヤータイプのイヤホン(例:125db/16Ω)をX-HA1で使用するとやや残留ノイズが気になるかもしれませんので推奨しないそうです。

<その他>

X-HA1はスルーアウトのRCAとXLR搭載しています。従いまして
CDプレイヤー→X-HA1→アンプ
のような接続が可能です。その際、X-HA1の電源のON/OFFに関わらずスルーアウトされます。
ただ、XLRで入力してRCAにスルーや逆はできません。あくまでも同一系統の端子に限ります。