| 2013.7.4 
 今回、新店舗の試聴室を、ホームシアター関連ではすでに実績のあるSOUND SPHEREのNEXTシリーズでまとめてみた。
 きっかけは、新店舗への引越しの際に、旧店舗から使用していた吸音材、反射系素材を持ってきており、
 色々と組み合わせてる間に、ある程度の調整が効いて、そこそこ聴ける様になってきたが、自立型の吸音材が多く、
 何とも雑然として試聴室も狭く感じるし、そのうち少し見栄えもする様に整理もしたいところだった。
 そんな時に、SOUND SPHEREの総代理店のONKYOより、非常に吸音効果が高く、軽く、簡単に壁に設置できる吸音材
 があるので、サンプルを送ると言う話が来た。
 実際にサンプルが到着してみると、実に軽い。最大のTILE/TL1350でも方手、指一本でも支えられる。
 試聴室内はに沢山の吸音材があるので、効果が分かりにくいと思い、試しに事務所にシステムを持ち込み試してみた。
 最初のサンプルの枚数も各種1組と少なかったので、まずはスピーカーの後方、次にやや前方の左右の壁、コーナー立てかけてみたが、
 少ない枚数でも結構吸音する。余計な反射が抑えられ、室内のS/Nも上がるので、価格の手軽さも手伝い、
 試聴室を全面的にSOUND SPHEREのNEXTシリーズに入れ替える事を決めた。
 
 まずは取り付けだが非常に簡単で、両面シートマグネットになっている。
 普通に事務用のホッチキスと鉛筆が一本あれば簡単に設置が出来る。
 
 @パネルが軽いので、片手でまず壁に押し当て、鉛筆で薄く角を書く。パネルのサイド中心あたりも薄く線を入れる。
 
 
        
          
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            | 天井に取り付けている。軽いので天井にも簡単に取り付けが出来る。(天井につける場合は、いす、脚立が必要) 片手で押さえ残った手で鉛筆で位置決めする。
 |  A鉛筆で位置決めしたら、付属のシートマグネットをホッチキスで止める。
 
        
          
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            | 5cm角のシートマグネットをホッチキスで止める。 シートマグネットは位置決めしたところより1cm程度内側に、1枚につき4箇所程度ホッチキスで止める。
 この作業を取り付けるモデルの必要枚数を張りつける。
 |  B取り付け
 
 
        
          
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            | 取り付けるパネルの裏側には、壁に取り付けるシートマグネットと同じものが貼り付けてある。 シートマグネットの貼り付けだけで、天井にでも簡単に取り付け可能。
 意外なほど天井でもしっかり着く。結構はがすのに力が要る。
 |  以上で取り付けが完了だが、壁も天井と同じように取り付けが可能で、何よりホッチキスで止められるので、
 壁に間違えてシートマグネットを張っても、すぐに張り替えられるし、壁にホッチキスの穴が空いても殆ど分からないので、
 適正な場所を探しながらの張り替えも簡単である。賃貸でも壁に大きな穴があくこともないし、
 仮に空いてもホッチキスの針の穴なので分からないので賃貸でも使用可能だろう。
 
 実際に前の試聴室と比較しても、S/Nが一段階上がり、より機器の音が分かりやすくなった。
 テンプテーションが浪々と鳴るし、X-PM10一台でも十分と言えるほど、見通しよく膨らまない。
 定材波も減り、すっきりとシャープに鳴る。抜群の吸音率である。
 予想以上に吸音効果が高くて、少し吸い過ぎの様な感じもするが、ややデッドなくらいが丁度良いし、
 取る付け取り外しも簡単なので後からでも調整が容易である。
 
 この手の商品としては、自立型は結構あるが、壁に直接貼るタイプとしても抜群の簡単さである。
 壁につけるので、部屋が狭くならない。軽いので安全性も高い。
 表面の仕上げが良いので見た目も綺麗。何より効果が高い割りに安い。
 馬鹿高いこの手のアクセサリーの中でも良心的。
 もちろん広いところをケアすると数が必要になるので、それなりの価格にはなるが、一般的にお試しいただくのであれば、
 前面に集中する形で、TILE/TL1350を1ペアもしくは贅沢するなら2ペアとコーナー用のPOST/PT800のセットがお勧めである。
 TILE/TL1350は2枚1組で24,000円(税込)、コーナー用のPOST/PT800も2個1組で16,500円(税込)とお手軽である。
 これだけでも十分な効果が確認できると思う。
 
 今回店舗で使用する商品と言う事で、目立つ色を選んだが、商品としてはライトグレー、ダークブラウン、ブラック、オフホワイト
 がレギュラーであり、他にも特注色も可能。(特注は多少割高になる。)
 
 
 
        
          
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            | SOUND SPHERE施工前、スピーカーの間の衝立、 後方やサイド、天井と突起やスペースを取っていた。
 | SOUND SPHEREの色に目立つものを選んでしまったので、 少し画像では圧迫感があるが、実際には突起も無く、フラットに
 なった試聴室。
 通常家庭ではホワイト、ライトグレーあたりが目立たず良いかも。
 |  実際にSOUND SPHEREを作る、工場も見学させていただいたが、SOUND SPHEREに使われているサーモウールは
 羊毛と特殊中空ポリエステルを特殊な技術で接着材を使わず、上下左右均等に繊維を絡ませる独自の3D技術で、
 薄い厚みでも最大の効率が出る様に圧縮率も計算されている。
 それから、吸音効果の他に、羊毛を使用する事でシックハウス症候群の原因になるホームアルデヒドを吸着分解、防臭、
 調湿効果もあるそうだ。
 
 
  
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