--
1.高純度銅単線(無メッキ)を線材に選定。
2.Extruded Polyethylene(架橋ポリエチレン)にて絶縁、音に悪影響を及ぼす塩化ビニルを
通電部分から排除。
3.シールドをかけない事により低キャパシタンスを維持し、電源ケーブ
ルにとって最も重要なファクターである、インダクタンスを極力低減
し、ノイズをセルフキャンセリングする特殊ブレード構造とした。
4.ホット1本に対しコールドに2本の線材を使用することにより、S/N
を高めた。(この方式を商品化した海外製品がにわかに注目されてい
ますが、一部のオーディオマニアの間では古くから知られている手法
です)
5.スイスSHURTER社製IECインレットプラグ(無メッキ)を採用。入念な
試聴の結果、最近ハイエンドオーディオに多用されている米国、某社
の高級IECインレットプラグと比較して、音質面でも勝るとも劣らな
いことが検証された。ドイツ製オットーハイルの頑固さも捨てがたい物の
入手のしやすさ、一般的な認知度からSHURTERが採用された。
6.プラグは信頼性と音の良さで定評のLEVITON 5266-C(電源プラグ、ホ
スピタルグレードの8215-Cと同等品)
コメント:いつ聴いても同じ調子で鳴ってくれる点が最大の長所です。
周波数帯域を欲張らず。質の良いシングルコーンフルレンジ
スピーカーのような頼りになるバランスが魅力です。
再生芸術性を狙った物でなく、「中庸な音」を開発コンセプ
トとした、いわば本当の"リファレンス"電源ケーブルです。
音 質
最後に音の印象ですが、なめらかで嫌な音が出ない。エネルギー感は大きいが整理された
印象。
きらびやかな美音系ではありません。音数も高級機に比べると若干足りないでしょう。
超高級ACコードでうまく鳴っている方(ともすれば作為的な美音?)には物足りないかも知れま
せん。
しかし、妙な付帯音が付く事はありません。最初のあるいは最後の一本として考えて頂けたら
幸いです。最後の音決めに吉田に試聴と批評を依頼したところ、以下の様なコメントになりまし た。
「速さと位相の揃い方は、マランツプロのアンプと合うよなぁ。欲を言えば更にスピードが欲し
い。」
シャープで詰めていったのにちょっとぶちこわし気味ではありますが、褒め言葉として喜ぶべき
しょう。今までACコードの変更を考え辛かったマランツプロのアンプが更なる魅力をみせてくれ ます。
なお、ここまでやったからにはパワーストリングスの流れを汲む壁コン及び電源ケーブルの銀
無垢単線仕様等も次期開発製品の候補として思案中です。
|