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マランツプロの戦略を具現化する、
現音再生の野望。
ニアフィールドモニター
NM-01 本体
定価 ¥160,000(一本)
別売標準スタンド MST01
定価 ¥50,000(一本)
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ニアフィールドモニターと型番で宣言したからにはカタロ
グでも分かる通り業務用のスピーカーです。
録音編集マスタリングおよび放送局用、どこにも家庭用と
書いていません。
吉田苑はほぼ一般家庭用に売る販売店です。 |
・形式 2ウェイバスレフ方式
・使用ユニット 8インチコーンウーファーX 1
3インチコーンツィーターX 1
・公称インピーダンス 8Ω (最低6Ω)
・再生周波数帯域 60〜25000Hz(±6dB)
・出力音圧レベル 96dB
・クロスーバー周波数 2.5kHz
・定格入力 100W
・最大入力 160W
・寸法/重量 444(W)x312(H)x292(D)/15kg
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ここから話が長くなります。
鈴木氏はこのスピーカーを先に発表したPAシリーズと共にプロの現場に広げる事で、録音現場の音を良くしよ
うとしています。
音にこだわりを見せるミュージシャンのアルバムが(これに鈴木氏のシステムが使われている)非常に瑞々し
く、スタジオ残響、規模等がありありと伝わる優秀な録音である事は正にその効果が表れた例です。つまり、
まず入り口に風穴をあけなければ意味が無い。
次にその音を家庭に持ち込めれば有る意味「現(場)音再生!?」という狙いが見えてきます。こいつを聞けば
スタジオモニターという言葉の本当の意味を知ることができるでしょう。
また、追従性の高いウーファーユニット、明るい再現性のツィーターがもたらす物は黄金時代のJBLサウンドを
凌駕する、キレ、ヌケでしょう。得意とは言えない迄もクラシックを再生する時に不満を感じさせない上質な音は
JBLが有る種の音作りによって音楽を演出していたのを思い出させます。ロック、ジャズ、ポップでしたら、ギタ
ーや打楽器に開放的な魅力を展開してくれるでしょう。
試聴会で彼の持ってきた物がツィーターに装着する黄銅製のイコライザでした、いかにも音のよさそうなそれは
独特の鳴きで不評でした。(当モデルのイコライザはアルミ)一体素材違いを幾つ作ったのかわかりませんが、
最後は特性では無く、耳で音決めをしたという証明でも有ります。
アルミに関しての彼の発言は吉田苑のスピーカースタンドにも影響を与えています。
ステレオを売って商売をしている吉田苑も現状の録音にたくさんの不満があるので期待と賛辞をもって見守って
いきたいと思います。
予想通り、この非常にリニアリティの優れたスピーカーはオーディオ誌を賑わす事がありませんでした。
大変残念です、このスピーカーをどのように評価するかで評論家諸氏の耳、あるいは知能、あるいは表現力が
偲ばれたのに、、、
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