22.スピーカーを最も
ラウドスピーカーを
最も上手に買う方法

細かい装置がぎっしり詰まったリスニング・ルームで正しい判断を下すのは簡単ではない。

音響学的理由からだ(すべてのものが共鳴または反響する)。

聴覚生理学的理由からだ(表面的な差は聞き取れるが、質的な掘り下げはできない)。

そして心理学的理由からだ(説得され、あれこれ吹き込まれる)。

もちろん、真実を愛するディナウディオのディーラーは、この問題への対策を講じてくれることは確かだが、それでも皆
様が不安を感じられる場合の対策は次の一つしかない。

家で聴くのが最高

選び出したスピーカーを自宅に持ち込むこと。

専門店は喜んでお手伝いするだろう。そこで、じっくり腰を落ち着けて、ひたすらよい音楽を聴くのだ。

静寂と安らぎの中で、スイッチをあちらこちらに切り替えないで、その後、次のスピーカーで同じ音楽を聴くこと。

その際、目を閉じて聴くのが最善だ(目が注意を向けるのは常にスピーカー・ボックス自体であって、サウンドではな
いことは自明だ)。

そこで品質の本質が把握でき、専門的評論家よりも確実な判断ができることになる。

リスニングが完了した段階で、今度は一晩じっくり考えるのだ。

その上で、以上の全部を繰り返すのだ。

繰り返し聴くことほどわくわくさせるものはない

最初聴いたときには魅力的なサウンドを出すスピーカーでも、しばらく時間をかけて聴くと、弱点が明らかになるもの
が多い。

攻撃的で、単純で、ぼやけた低音。甲高い高音。存在感がないなど。

優れたディーラーならば、週末にかけて皆様に聴いていただくため、テスト・モデルを自由に貸し出すだろう。

真実が明らかになるには、多少の時間がかかる。これは現実の人生だけではなく、スピーカーの場合も同じであるこ
とをディーラーは知っているからだ。



デンマーク人は嘘をつかない

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