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SWD-CT10
(アップサンプリング機能付きCDトランスポート)
メーカー希望小売価格 59,400円(税込)
SWD-DA10
(高性能USB-DAコンバーター)
メーカー希望小売価格 72,360円(税込)
SWD-TA10
(真空管バッファ付パワーアンプ)
メーカー希望小売価格 52,920円(税込) |
2014.4.6 吉田
Sound Warriorブランドの久しぶりの単品コンポの新製品です。
Sound Warriorブランドは、過去に真空管アンプ、スピーカーがあり、現在もヘッドホンのSW-HP10を当社でも販売していますが、今回は小型に特化したCDトランスポート、USB-DAコンバーター、ボリューム付きのパワーアンプと
デスクトップオーディオを意識した作りになっています。
SWD-CT10(アップサンプリング機能付きCDトランスポート)
まずはCDトランスポートのSWD-CT10、このCDトランスポートはアップサンプリング機能を搭載し、44.1Khz の信号を192khzまでアップサンプリングしてのデジタル出力が可能。
外部クロックとの同期も可能で、リアパネルにBNC(75Ω)の外部クロック入力を装備している。
外部クロックを繋いだ場合は、外部クロックと同じ周波数までアップサンプリングして出力される。
デジタル出力は、同軸と光が各一系統装備されている。
電源はDC12VでACアダプターが附属する。
スロットイン方式で、メカはTEAC製、結構ディスクを奥まで差し込まないとローディングしない。
リモコンは無い。一見小さくて使い勝手は悪そうだが、手元操作が基本なので、ローディングも何度かやって慣れるし、ローディングするとオートプレイなので、実際にはとさほど使い勝手も悪くない。
特筆すべきは音質で、5万円台のCDトランスポートとしてはかなり優秀。
ACアダプター型の電源はかなり小型のものなので、電源部を見ると正直萎える部分もあるが、実際に出て来る音は本格的である。
SOULNOTEのsd2.0Bに同軸で入力して、SOULNOTEのct1.0とPS AUDIOのPWTと比較してみた。
アンプはSOULNOTEのsa3.0B、スピーカーはFOCUS160-Obronで、試聴室での比較試聴である。
傾向的にはPWTのフラットで緻密な音と言うよりは、ct1.0寄りで適度な馬力と中域の張り出し感がある。
さすがにct1.0程のダイナミックレンジとS/Nは有さないが、情報量とエネルギー感が落ちた感じもあまりせず、ぱっと聴きだと結構な価格のトランスポートが鳴っている感じすらする。
アップサンプリング機能も有効で、44.1khzのガッチリした感じから、192Khzまで滑らかに少しずつやや緩む感じまで音質の変化も楽しめるし、聴く音楽によって合わせてみるもの面白いだろう。
全般的に、低域方向の分離がもう一段上がると相当な物になるが、本来の目的がデスクトップ使用で、大音量を狙っていない事、合わせるアンプのレンジもそこまで要求しないので、セットとしては十分するぎる音質と言える。
本格的に使うにはリモコンが無いので不便な部分もあるが、10万未満で高音質なCDトランスポートをお探しの方にもお勧めできる音質で有ることは間違いない。
<仕様>
□ 出力 :ディジタル出力(COAXIAL/OPTICAL)
□ 操作 :CD操作:REW SKIP/SERCH ,
STOP
/EJECT , PLAY/PAUSE ,
FWD
SKIP/SERCH
MODE切替:1曲リピート,全曲リピート,
ランダム,ランダムリピート,モード切
サンプルレート切替:
44.1k,48k,88.2k,96k,176.4k,192kHz
□ 表示 :再生トラック番号表示、
再生モード表示
サンプルレート表示(外部クロック検出、
非検出)
□ 外部クロック入力:75ΩBNCジャック
ワードクロック(44.1k〜192kHz)〜外部クロック
同期動作が可能
(出力サンプリングレートは外部クロックと同
周波数にて変換されます。)
□ 電源 :DC12V(ACアダプター)
□ サイズ:W146mmxH40mmxD165mm
(突起物含まず)
SWD-DA10 (高性能USB-DAコンバーター)
ハイレゾ音源PCM 32bit/192Khz、DSD2.8Mhz/5.6Mhzまで対応したUSB-DAコンバーターで、入力は同軸、光、USBのデジタル入力に加え、RCAのアナログ入力を一系統装備、オペアンプ方式のヘッドホンアンプを搭載、ボリューム連動のRCAのLINE出力も装備し、プリアンプとしても使用出来る多機能機になっている。
このモデルもCDトランスポートと同じく外部クロック端子を装備。
外部クロックを使用しない場合は、内部で自動的に176.4Khzもしくは192Khzに自動アップコンバートされて出力される。
CDトランスポートと同じくサンプリングを選べるようにしてくれると楽しみも増えそうだが、音質としては自動アップコンバートで十分との判断だろう。
音の傾向は、ストレートでCDトランスポート同様に適度な中域の張り出しがあり情報量も多い。
このモデルもACアダプターで、使用目的から判断すると十分なのだが、本格的に使うには電源部はもう一段奢りたいところではあるが、この価格帯のACアダプタータイプのDACと比較しても、音源の質を伝える力量はかなり高く、総合的に素直で音源そのものの質が良く伝わる。
ともかく音が温くならないのが良い。
ヘッドホンアンプ部分は、オペアンプで出力は大きくないが、質は高いようでベイヤーのDT-990を使ったが、滑らかでうるさくなかった。大音量で聴きたい時には物足りないかもしれない。
<仕様>
□ 入力 :ディジタル入力 USB(DSD64/128,
PCM 32K〜192KHz
;16bit,24bit,32bit)
ディジタル入力 COAXIAL/OPTICAL
(PCM
32K〜192KHz;16bit,24bit)
アナログ入力(LINE入力:RCA L,R)
※USB,COAXIAL,OPTICAL,LINEをセレクター
ボタンによって切り替えます。
□ 出力 :アナログ出力(LINE出力:RCA
L,R)
ヘッドホン出力(φ3.5 Stereo
Mini)
□ 外部クロック入力:75ΩBNCコネクタ
ワードクロック(44.1k〜192k)〜外部クロック
同期動作
外部クロック非同期の場合、176.4kHz
または
192kHzに自動アップコンバートされます。
□ 電源 :DC12V(ACアダプター)
□ サイズ:W146mmxH40mmxD165mm
(突起物含まず)
SWD-TA10 (真空管バッファ付パワーアンプ)
PWMのデジタルアンプに真空管の12AU7をバッファとして使用したボリューム付きパワーアンプ。
上記のUSB-DAコンバーター SWD-DA10をセレクター、プリとして使用し、デスクトップでスピーカー、ヘッドホンを鳴らすためのパワーアンプとなる。
もちろんボリュームが付いているので、他社のDACを接続してデスクトップオーディオ用のパワーアンプとしての使用も可能である。
出力は15W+15W(4Ω)なので、小型フルレンジ、小型2ウェイを適当に鳴らすには十分な出力。
このモデルの真空管バッファの採用は有りな判断だろう。
CDトランスポートとUSB-DACの音質が、割りとモニター調ではっきりしている。
デスクトップでハイスピード、ストレートでは至近距離の試聴では疲れてしまう。かと言って入り口の情報量は落としたくないだろうし、PWMのD級アンプではそのままの作りだと、セットとしてはちょっと厳しいとの判断だと思う。
試聴室でsa3.0Bの替わりに繋いでみたが、sa3.0Bに比べてレンジこそ狭いが、中域の分離も良いし、適度に温かみのある音で、D級アンプの特徴である低域のグリップ感も適度に感じられる。
中域もまとまるし聴きやすい音に仕上がっている。
デスクトップでフルセットで聴いてみると本領発揮である。
小音量での再生が得意で、綺麗に抜けてスッキリしているが、中音域が聴きやすくウォームな感じなので、全く厳しく感じない。日頃、吉田苑が追いかけてるオーディオ再生とは違うが、仕事をしながらでも使えるし、デスクトップオーディオとしての落とし所がうまいセットと言えるだろう。
アンプ単体として見た場合、聴きやすくは作ってあるが、あくまで入力にしっかりした情報量を要求している。
セットとしてのまとまりを見ても入力側の質が高く良く出来ている。
単体で使用する場合も、それなりの質、情報量の上流(ソース)を使いたいアンプである。
<仕様>
□ 構成 :プリ段:真空管12AU7 1本
パワー段:D級アンプ 15Wx2(4Ω)
□ 入力 :アナログ入力(LINE入力:RCA
L,R)
□ 出力 :スピーカー出力
ヘッドホン出力(真空管通過後D級アンプ出力
=φ3.5 Stereo
Mini)
パワードスピーカー用出力(真空管通過後
=φ3.5Stereo
Mini)
□ 電源 :DC15V(ACアダプター)
□ サイズ:W146mmxH40mmxD165mm
(突起物含まず)
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