(画像は試作機です。)
遡る事2002年頃になりますが、DYNAUDIOのSPECIAL25の販売スタートを機に、当社としては初めて本格的なスピーカースタンドの製作に着手しました。
この時に得たノウハウは、今でもインシュレーターボード TheBabeMK2等のアクセサリーに継承され、型式は替えていませんがTheBASEも見た目マイナーチェンジを続けも販売しておりました。
しかしながらオリジナルのTheBaseは、加工工程数も多く、材料費も含め価格も高騰した為、販売そのものが難しい状況となっていました。
今回、オリジナルのTheBaseの発売時に近い価格設定を目指し、新たなTheBaseの開発を進めました。
<開発の背景>
このスタンドの開発を決めた背景ですが、当社のホームページでも紹介していますDIATONEの2ウェイ試作機の試聴が引き金になっています。
社内的にはSPECIAL25登場時以上の衝撃でした。
今までのスピーカーではほとんど経験したことのないリアリティが持ち味のこのスピーカーは、当社のスタッフ一同をノックアウト。
Confidence5持ち(5信者)の硬い竹田店長ですら気持ちが揺らいでいる今日この頃で、当社の工場スタッフの中からは「出れば買う」と貯金をはじめた者も居ます。
もちろん2回の当社試聴会にご来店いただいたお客様の中からも同様のお声をいただいております。聴いたすべてのお客様が満足されたわけではありませんが、少なくとも当社の方向性と合ったお客様にはツボにハマるスピーカーだった様です。
発売も決まっていないスピーカーですが、当社のスタッフに与えたインパクトは強く、このスピーカーを鳴らす為、新スタンドの開発に着手しました。
<コンセプト>
今回のコンセプトは、高価になりすぎたTheBASEの価格を下げながらの性能の維持とDIATONE以外のスピーカーでもパフォーマンスが発揮出来る汎用性の確保。
何より鳴らした時の開放感を大事にしたスタンド作りをテーマにチューニングを行いました。
<特徴>
まず数種類のベースとなる材料の選定を行いました。
天板、底板、支柱の素材の選定。
各パーツの試作とヒヤリングを繰り返しながら、素材、厚み(太さ)を決定しましたので、結果として天板、底板、支柱の主要パーツは同一素材を使用していません。
天板、底板の止めネジもヒヤリングをしながら素材を決定しています。
(天板以外の材質、厚みに関しては、非公開とさせていただきます。)
・天板にはTheBASEから引き続き超々ジュラルミンの7075を採用。
ヒヤリングで最適な厚みを設定し、優れた減衰モードとバランスを両立しました。
・初代TheBASEからの共振カットの考えを引き継ぎ、点支持構造を継承しました。
脚部の天板をボルト3点で点支持しました。
・支柱は、3本、4本と数種の素材、太さを組み合わせ最終的に3本と致しました。
設置場所の状況、鳴りの具合により前1本、後ろ2本、又は前2本、後ろ1本のリバーシブルに選択可能と致しました。
・低域のエネルギーを受け止められる全体の重量のを確保とともに、転倒にも強い重量級大型ベースを採用しています。
<仕様>
・高さ:約60cm(スパイク未装着時)
・天板サイズ:幅 225mm、奥行 295mm
・底板サイズ:幅 300mm、奥行 400mm
・重量:18.6kg(1本)
・色:ブラック
・付属品(スパイク)
|
|