ONKYO
USBデジタルオーディオプロセッサー

  SE-U55SX改

販売価格 24,800円(税込)


今回は、ピュアオーディオ基準からすると誰もが嫌いな
「安物」「プラスティック」な製品です。
前回250万のスピーカーを紹介しておきながら、今回は24,800円の商品なので、我ながらギャップに驚いています。(苦笑)

製品カテゴリーは「USBデジタルオーディオプロセッサー」と言う事らしいですが
オーディオ的な観点でみると早い話、D/Aコンバーターである。
当然、USB以外に光、同軸の入力も可能。デジタルアウトも可能なようでD/Dコンバーターとしても使用可能です。しかもヘッドホン出力までついています。
これだけ多機能なのに実売は2万円前後で、オーディオやってる人からみると信じられない程の安さである。

で、肝心な音なんですが、S/Nはまあ良い方ですが、正直可も無く、不可も無く至って普通です。
値段が値段なんでこんなものかとも思いますが。。。
ただSE-U55SXの多機能は魅力に感じましたのでやっぱり改造しちゃいました。

ノーマルでもそこそこ音数もあって、S/Nは悪く無いのですが、スピードが鈍い。
そこで、コンデンサーを変えて遊んでいると、結構スピード、音数が出て来ましたがあと一歩物足りません。
さらに内部の制震と抵抗をパラって、ICの銅泊貼りなどしてみたところ、音質はDr.DAC2のノーマル程度ぐらいの音質になりました。

電源部までやれば更に音やヘッドホンの出力もあがりそうですが、コスト的にみてそこまでやる意味は無いので止めました。
D/Aコンバーターとしては、値段からすると驚異的な音質だと思います。
ヘッドホンアンプとしては少々物足りないですが、そこまで望まれる方は、申し訳ないですがもう少し、御予算をお掛けして、Dr.DAC2DXをお奨めします。
気軽にPCの音源をスピーカーで楽しみたい方にオススメです。

*尚、以前SE-U55SXを当店でお買上の方は差額にてアップグレードさせて頂きます。
次世代オーディオ!?

CDが売れず着うたダウンロードが時代の趨勢となってきたようです。
次世代オーディオのプレイヤーはPCだという声もありますが、当店としては正直、決めかねております。
確かに、実際やってみるとPCオーディオはCDプレイヤーに比べても音質的に大きく劣る事はありませんし、本格的にやればCDプレイヤーを超える事も可能でしょう。
ただ問題は音楽フォーマットでしょう。
今のままなら44.1kHz/16bit。CDと変りません。
一部、96kHz/24Bitなど高サンプリングフォーマットのダウンロードもやっていますが、まだまだ少数です。
どちらかと言うと、CDから退化したような圧縮ファイルのダウンロードが主流で、ピュアオーディオ観点で言わせて頂くと、少々お先真っ暗な状態です。
全レコード会社がマスターサンプリングと同様のものやDSDなどで提供するとなれば、諸手を挙げてPCこそが次世代オーディオだと言って良いのですが。
(まあ、そういう話は一オーディオ店が言っても仕方ないですが・・・)

多くの人々は圧縮音源のそれなりの音質と手軽さを求めていますが、オーディオファイルは高音質を求めています。高音質にすると情報量が多く必要な為、どうしてもファイルの容量が増えてしまいます。DAPだとどうしても大容量は扱い辛い。対するオーディオファイル向けは無圧縮でとなる。
この相反する要求にどう答えるかが問題ですが、やはり多数派の要求が勝ってしまうのでしょうか。