16.コンフィデンスの真実

Confidence(コンフィデンス)の真実
 

今や伝説的存在となっている第一世代のコンパウンド・モデルの生産継続はやろうと思えばできただろう。だが、実
践的でひたすら目標を目指すデンマークの発明精神(「エリック、もっとうまい方法はないだろうか」)のため、じっと休
んでいるわけにはいかないのだ。

その結果生まれたのが、コンフィデンス5だ。偉大な真実が特性として有しているように、どちらかといえば人目に立
つことなく登場したのだ。

だが、現実的価値が問題にされる場合となると、たちまち当社のフラッグシップが独自の力を発揮する。

比類のないコンパウンド・システムがユニークなインパルス応答(これは理論的には無限空間に等しい)を可能にする
のだ(製品テスト評を引用すれば「天使によって駆動されているようなサウンドを出す」)。

ボイス・コイルの直径が大きい(バス・ドライバーでは10センチ)ので、メンプレン形状は極めてフラットになり、ミッドレン
ジまでの到着時間差は最小となる。(周知のように、ストラデバリの弦は着ての耳に至るまでの距離が均等だ。)

減衰装置は高性能コンピューターによって修正されており、このためドライバーの後部放射エネルギーは、速やかに
完全に吸収される。(この結果、コンフィデンス5は独自のエコーで悩まされることのない数少ないスピーカーの一つと
なっている。)

部分的干渉防止付きのサンドウイッチ・エンクロージャは、精密なハンド・メイドのいろいろなチェインバーから構成さ
れており、材料共鳴は知覚できない位制御されている。(そのため、重量は同サイズの従来型スピーカー3台分、ある
いは未成熟のサイほどある)

極めて客観的な立場に立つ専門雑誌が、コンフィデンスを最高のリファレンスとして認定したのは当然だ。

音楽愛好家の皆様が、このスピーカーに投資したからといって、他のシステム構成要素の品質向上に対して何らか
の制約を課すことにはならないことも、また当然だ。



デンマーク人は嘘をつかない
 

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