3.デンマーク人が

デンマークは雨の中
デンマーク人がスピーカー作りに優れている理由
 

居住者数は7.863人、都市面積の55%は森林、16%が湖水。スカンデルボルグを走り抜けていくものといえば雨だ。

刺激を求める気持ちが我々よりも強い人であれば、自殺への衝動に駆られたり、より温暖な土地への移住を考えた
くなるだろう。(両方とも成し遂げた最後の人は、1912年の南極でのヨハンセンだった)

ある生粋のデンマーク人が地下の作業場に降りて行き、そこでラウドスピーカーを発明したのだ。(偉大な着想だ。雨
のおかげで、とりわけ音響がクリーンだからだ。)

その最初の人は、ベーター・L・ジェンセンだ。62年前に、最初のダイナミック・ラウドスピーカーを開発したのだ。

彼と同じような天分に恵まれたデンマーク人が、今日ディナウディオで働いており、そこで2、3年おきに作るスピーカ
ー・ボックスは、全世界の専門家の注目を集めている。


あなたはスピーカーに聴き入っているのではない。音楽に聴き入っているのだ。

当社のスピーカーに聴き入ることが少なければ、それだけで我々は喜びを感じる。

これは、偽りの謙遜からでた言葉ではなく、健全なデンマーク人の傲慢ともいえる自信の表現なのだ。.

つまるところ、当社の技術者にとって、記念碑的なスピーカーを作ることに関心はない。そうではなく、音楽を作り出す
ことこそ技術者の問題なのだ。(デンマークには、記念像は極めて稀だ。平和を愛する国民だからだ。これは表題に
掲げた主張と関係があるかもしれない。)


パワーと品質は一体

温暖な気候の国であれば長持ちする自動車も、堅固なラウドスピーカーも要らない。我々デンマーク人が、これほど
までに品質に打ち込むのはこれが一つの理由だ。

やむお得ない場合には、シャーシィを短時間戸外に置くことも可能だ。

ボイス・コイルは、少なくとも理論的には稲妻に耐えられる。(実際にこれまで試験したことはないけれども)

ラウドスピーカーのコンセプトは、長年経過した今でも、真実の音という考え方から外れたことはまずない。

これをどうやって実行しているか、以下のページでご説明したい。


デンマーク人は嘘をつかない
 

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