2.我々は

(*)1906年1月14日、リンドホルムの上2フィートを飛んだ、真のパイオニアJ.C.H.エルハンメル

 
われわれは、あらゆるものを発明した
 

奇妙なパンケーキ型をした、それほど大きくはなく、またそれほど暖かくはない土地が、よりによって真のサウンド文
化の中心になった理由は何か。その問題を考える前に、広く広がっている先入観の問題(つまり、デンマーク人は特
にスピーカーの製造に特化している)に早急に取り組む必要がある。


すべてのデンマーク人がもっぱらスピーカーを作っていることは断じてないのだ。

真実はこうだ。つまり、数世紀にわたる有意義な発見のほとんど全部が、ブラバントとネクソンとの間の無人地帯で
行われ、誠実な国民からエピゴーネン(模倣者)にまことに密やかにゆだねられたのだ。


To be or not to be?

電球の真の発見者であるゼーレン・マドセンのことを考えてみよう。
電動機の真の発明者であるゼーレン・ヒヨルトのことを思い出してみよう。

 
欧州最初の飛行士であるJ.C.H.エルハンメルのことを記憶にとどめよう。

真の爆弾の発見者であるニールス・ボールのことを忘れないようにしよう。

そして、オーバーサイズド・ボイス・コイルの父であるエリック・ニールセンに対して畏敬の念を持って敬礼しよう。

われわれによって一貫して開発された彼の原理(スピーカー・シャーシーの動力は少なくともメンプレンの大きさの半
分に比例する)は、一般相対性理論及び特殊相対性理論に匹敵するものだ。

ニールセンによる単純だが、極めて影響力の強い発見のおかげで、非常に微細な音楽的細部も真っ正直に、強力
に、しかも統制の取れた形で確実に再現されるのだ。
真の発明者、開発者のアンデルス・ラッセン
ニールセンが検査主任(cheaf tester)として、不滅のスカンデルボルグ工場の仲間入りをしたのは当然だ。

全世界の真のサウンド愛好家が、(スピーカーによって作り出される)性質も規模もそれぞれ異なるカテドラル(礼拝堂)
の前でニールセンのことを思い起こしているのも当然だ。


デンマーク人は嘘をつかない


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