マグネパン MG1.7

定価 367,500円(ペア/税込)


能率:86dB
周波数特性:40Hz〜24kHz
重量:19kg(1台)
サイズ:495W×1,660H×460Dmm
 吉田苑の標榜する音は、全ての情報量と定位の良さを優先しており、その為にディスクに入っている音をストレートに出してしまいます。
 これは私どものステレオ再生を理解していただくために、典型的な音造りを提示しようとしているわけで、その音の魅力に嵌ったお客様から、それなりの評価を頂いております。
といいましても、決してそれだけが全てだと思うような偏狭な店ではありません。
従業員のシステムを発表したときに、お気づきになった方も多いと思いますが、皆それぞれの音世界を持っています。前置きが長くなりましたが、、、
 そう言った意味で、当店の目指す音のとは違う魅力の商品もたまにはお奨めして、吉田苑だって「柔らかい音」を認めていないわけではない事を印象付け、新しいお客様を誘い込もうとの魂胆です(笑
 マグネパンMG-1.7は、平面振動板を区分して3way駆動するタイプのスピーカーです。
ダイナミック型コーンウーファー置くような逃げを打っていないので、プレナーの持つ魅力は十分に発揮してくれます。

 どんな音かと申しますと、サウンドシャワーです、音が天井から振ってきます。
組み合わせを考えずに鳴らしてしまうと、女性ヴォーカルでは、幅50センチ超える唇がぼんやりと現れ優しく謳ってくれます。
 アンプも日頃のリファレンスシステムでは評価が出来ない事は分かっていました。
ここはONKYOやラックス、ムンド様などを繋ぐと輪郭が明確になってきます。
プレナーをうまく鳴らすにはアンプにも少々馬力が要ります。
更に振動面積が大きい、後ろから音が明解に出ている事から試聴位置、壁からの距離は気を遣う必要があります。
 少し距離をとって、聴いたヒラリーハーンは、素晴らしいものでした。
やはり大型な為、距離をは必要です。
中高域には十分な情報量を持ちながら決して刺激的になることはなく、控えめではありますが、しっかりとした繋がりの低域は魅力的です。
3ウェイですが、同一振動板の中にすべてのユニットが収まるメリットが繋がりに良く出ています。
「定位を明らかにしてステレオフォニック再生を目指す。」から一歩置いて音場を形成するといった印象は、コンサートホール一階奥中央の気持ちよさでした。

お立ち寄りの際は是非聴いていってください。