光城精工 
Hum Eraser  KA01

定価 51,220円(税込)
生産完了
2013.6.22 吉田

 当社の扱うアンプやCD、DACは、裸特性を重視するあまり、電源環境によってはトランスのうなりを発生しやすい機材があります。特に冬場等、暖房器具(ファンヒーター、電気ヒーター、電気カーペット、電気毛布)の様な簡単な整流機器を使う時期には、特にトランスのうなりが出やすく、昨年、今年の冬場とご相談を受ける機会が多々ございました。冬場に限らず、電源事情でうなる環境下のところもあるようで、最近もお問い合わせをいただいております。
  その為、過去にトランスうなり低減装置、BRS-1愛称「ウナラーンカモ」を製作し販売しておりました。しかしながら、「ウナラーンカモ」は、効果が上がるところもあれば駄目なところもありと、使用場所の電源事情により、効果にばらつきがありました。(「ウナラーンカモ」は、現在生産を完了しています。) 

 今回、ご紹介する光城精工のハムイレーサー KA01は、発売からしばらく経ちますが、トランスうなりをどうしても止めたいお客様より、貸し出し依頼がありまして試しましたところ、かなりの効果が得られましたので、発売よりしばらく経っていますが、ご紹介したいと思いまして今回掲載しました。

 メインの回路そのものは、過去に製作していましたBRS-1「ウナラーンカモ」と同じ、直流成分の低減回路がメインですが、より効果は大きい様で、かなりの確率でトランスのうなりは止まります。(100%ではありませんが、8-9割の確率で止まります。)
内蔵のノイズフィルターも優秀で、トータルでの音質向上も感じられました。
付属の電源ケーブルで接続し、音質の確認もしましたが、S/Nも向上しますし、何より繋いでスピード感に鈍りがありません。元の音色からの変化も少なく、良い意味でクリアーになります。

 当社が当時、自社製作にこだわったのは、トランスのうなりを止めつつ、スピード感の鈍らない機器本来のスピードが出る低減装置を作りたかったからですが、商品的にはうなりを止めるだけの単機能に絞ったものでしたが、
KA01は、もう一歩踏み込んだ、トータルで非常に良く出来たノイズフィルターと言えます。
贅を尽くせば更に良くなりそうですが、現状で価格以上の効果は感じられました。

 高価な専用のクリーン電源アンプ、電源トランスを入れてもトランスのうなりに効果が無い場合も多々あります。
その様な時は、一度KA01を使用してみらてはいかがでしょうか。
付属の電源ケーブルも音質劣化は無いようです。接続機器も1000VAまで使用可能です。

 コンセントは2口、トータル1000VAまで接続可能。
CDプレーヤーやアンプの間に挟むだけで、効果が得られる。
 電源電圧事情の悪い所では、電圧事情改善の為、安定化クリーン電源(PS AUDIO Power Plantや光城のArayシリーズ)も考えられるが、必ずしも安定化クリーン電源で、トランスのうなりが解消されるわけではない。
 まずはトランスのうなり低減(直流成分の低減)が主の目的になるので、音は気に入って使いたいが、トランスのうなりが気になり使えないといった方に、お勧めしたいノイズフィルターです。