Digtal Domain
デジタルドメイン 
コンパクトパワーアンプ
 B-9

1台: 定価 131,250円(税込)
2台連結: 定価 262,500円(税込)
(左写真の通り
2台連結は連結金具付属)
出力 :7.5w (BTL時 15w)
入力感度 : 250mV
周波数特性: 5Hz〜150kHz(-3db)
残留ノイズ: 0.5mV以下
入力インビーダンス : 10KΩ
外装 : アルミ製
バックパネル : 人工大理石
トランス : トロイダルトランス
入力 : RCA1系統
サイズ: W135mm×D260mm×H56mm
デジタルドメイン2作目のパワーアンプは買いやすい価格帯で登場である。

B-1aと同じくフロントにボリュームが付いている。入力は1系統であるが、普通にメインアンプとして使用可能である。
サイズ W135mm×D260mm×H56mmとかなりコンパクトなアルミ筺体で使いやすい。

早速DYNAUDIOのFOCUS110で試聴してみた。
パワーは1台辺り7.5Wと小出力。正直、低能率なFOCUS110を使用しているので、聴く前は「こんなにパワーが無いアンプで大丈夫か?」と思っていたのだがその心配は徒労に終わった。
以外な程鳴る。もちろん大音量は厳しいが、最大ボリュームにしても音は歪まないし、10畳ぐらいの部屋ならば十分な音量は確保出来るだろう。

同じく、当店お奨めの小出力アンプのSOULNOTE sa1.0と同価格帯ですので思わず比較してしまうのですが。ドライブ力は一歩譲るが、このB-9の出来は良く、音のバランス、解像度、スピードは、中々のもの。特に繊細な音でキレが気持ちよい。
2台でBTLにしても15w程度ではあるが、ドライブ力は格段に上がり、音量や低音の押し出し感もかなりのものになる。
音色は兄貴分のB-1a譲りの音であまり癖も無い。B-1aに比べると少し細身の繊細な感じの音だろう。
廉価機であるため、B-1aで使用したSIT(静電誘導トランジスター)は使用していないが、フルディスクリードの回路とアルプス製のボリュームなど、音に関係するパーツは手を抜いてない。

アンプ1台131,250円なので、入門機にしては躊躇してしまう値段ではあるが、例えば、CR-D2からグレードアップをお考えで、でもコンパクトさは譲れないと言う方には、ピッタリではないだろうか。その際、CDプレイヤーにコンパクトなものが少ないが、例えば
LUXMANのD-N100と組み合わせれば、コンパクトシステムで柔らかく温かみのあるサウンドを楽しめる。
ONKYOのCDプレイヤー、C-733と組み合わせればスッキリとしたナチュラルなサウンドが楽しめると思う。

更にグレードアップされる場合、もう一台B-9追加すればグレードアップ感も楽しめるであろう。
ただし、その際のボリューム調整が2台同時に調整が面倒なのでプリアンプの導入は必須であるのが悩み処ではある。現時点では安価で良質なお勧めプリアンプは思いつかないが、B-9、2台BTLを当店試作中の光ボリュームプリアンプで聴いてみると、力感を除けば兄貴分のB-1aに迫る音である。

また、本格的にAVやられている方向けにもAVプリを導入すれば省スペースで場所を取らないパワーアンプとして使い方もできる。

デジタルドメイン社は、B-1aの後にB-9を聴いたが安いからと言って手は抜いていない。聴いてみて期待を裏切らないメーカーであると感じた。