いいたい砲台03
'03.09.15発砲 / 砲手:岡島  
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音の羅針盤 聴感上「良い」

 電源ケーブルで音が変わるか?変わります。なぜ?わかりません。
アコースティックリヴァイブのRR-7(現在RR-77)で音が変わる理由がわかりません。
でも環境が整うと確かに音が変わるんです。
最近ではTEACが輸入を開始したCDサウンドアップグレーター
(って他に名前を思いつかんのかい!)
だって理論がわかりそうでわからない。でも音は変わる。
クライオ処理だって音の変化を確認できました。
理論で良ければ耳にいい訳でもありません。そういった意味では
オーディオの色々な理論は、まだ理論に成っていないのかも知れません。
例えばミニコンのスピーカーコードを二つに切って、縒って接続する、
長さ半分太さ倍、出費ゼロ。抵抗四分の一、音は良くなって当然。
でもその他の要因がそれを理論通りにしない場合もあります。
あるいは、他の要因が無くてもバランスがとれないこともあります。
 今年、吉田苑は、電源コードとスピーカースタンドを発表しましたが、
最初は理論から出発しても・・・・・やりすぎると悪くなるのです。
結局、耳、聴感上でやるしかない。聴感上「良い」、しかし怖い言葉です。
その価値観は正しいのでしょうか?
スピーカースタンドのページ重複するので書きませんが、最終的には
耳が頼りでした。こうすればこうなるはずだの半分が当たれば
上出来、聴いて「あらら」は当たり前という状況で信頼できる個性の少ない
機器を使わなければ不確定要素を抱え込んでしまう。
その試聴のためにに手の込んだアンプの改造をしたわけです。
電源コードも初めてという事で、色づけや個性を排するように
意図しています。他の電源コードの個性を理解するためにです。
音の物差しを作っていきたい。製品を作ることが比較試聴用機材の制作に
変わり、他の製品の個性を理解できることになる。
良く「正しい」と言う言葉がこのページには使用されますがそういう意味です。
ただし「良い」「正しい」が全てではありません。自分が聴く物ですから
個性を出してください。やはり「好み」はありなのです。
一度は吉田苑が出している音を聞いてください。それは私たちが
きっと正しいぞって思ってる音に近いはずです。しかしそのままやる必要は
ありません。一点効果主義。個性的な何かを付け加えるのも趣味としての
オーディオの楽しさなのですから。

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'03.09.13発砲 / 砲手:吉田  

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久しぶりに最近試聴したものをちょっと紹介。

LUXMAN  C-70f 450,000-
        M-70f 450,000-
 
7シリーズ初期のC-7、M-7の持つLUXトーンは、それ以前のシリーズから、かなり音質的には変わったが、時代もそ
れなりに進んでいるようでC-7、M-7も今聴くとさすがに物足りないのはしょうがない。
今回は前作のC-7f、M-7fよりもまた高くなってしまったが、顔の色も変わって今風にアレンジされて登場というとこ
ろ。

LUXデモ用のC-70f、M-70fをペアで試聴。
言いたい砲台を書き始めた頃に比べるとハイスピードなアンプに慣れ親しんでしまったせいか、やや重く聴こえてしま
った。(スピーカーはDYNAUDIO SPECIAL25)最近のデジタル系のアンプに比べるとそう速くは無いとはいえスピード
はアナログアンプとしては速い部類に入る。またアッテネーターがいいのか解像度は高くクリアーさがあり位相もよく
揃っている。
セットでの温度感も普通。スピードも程ほど速いくらいなので、中大型のスピーカーを緩まない程度に無理なく鳴らし
たい方には適したセットいえそうだ。

次に量産(製品版)のC-70fプリのみ(M-70fは量産品入荷待ち)が入荷したので、プリのみ単体で試聴。
他のパワー(PA02、アンプジラ、JOB300、EXpro375)に繋いで聴いてみた。
パワーとの相性も確かにあるが、プリとしては総じてフラットな方で癖は少ないし組み合わせは比較的しやすく汎用
性は高い。
アッテネーターが良く出来ていてバッファもしっかりしているようなので、中低域も見通しよく全体の解像度も良。
当初の慣らし込みが大事でエージングはかなりしないとスピード感が出ず、音場が真ん中に凝縮されてしまい広く音
場は出ないが、エージングが進みスピード感と音場が広がれば、パワーとの組み合わせによっては小型SPも無難に
こなせる。
入出力ともに豊富な設計だし、解像度の割にはあまり刺激的な音も出さないタイプなので選択に困った時には重宝
なタイプのプリといえる。
ORPHEUS TWO(プリ) 780,000-
ORPHEUS THREE M(モノパワー) 550,000x2
ORPHEUS THREE S(パワー) 620,000-
 
当社としては久しぶりに新しいメーカー品の採用決定。
パワーはステレオ、モノタイプともに店頭でDYNAUDIOで試聴、モノパワーは客先でもTHIELで試聴。
イメージ的には昔のGOLDMUNDの発展型といったイメージもあったのだが、丁度客先で往年のGOLDMUND 
MIMESIS9.5(当時215万225Wx2)と比較する機会もあって、時代の変化も確認しやすかった。
まずモノの方はMIMESIS9.5と比較しても力感は全く劣らず、立ち上がりも当時の速かったMUNDより更に速くハイス
ピード。
ともかく全体の音は陰影がはっきりしている。
昔のMUNDが低域は比較的ソリッドだったのに対して特に中低域、低域の実在感はすごい。
下の方は掴めるようなイメージが出てくる。
再生音としてはこれは相当練って作った音だと思う。
随分MUNDとは違うアンプと認識。高域のレンジも広いし、エネルギーもひ弱でなくしっかり出ている。
駆動力は筐体からは考えられない。薄型のデザインからイメージできる音では無い。

ステレオパワーTREE Sも全く同じイメージで、当社はSPECIAL25用にステレオタイプを採用。
SPECIAL25やC1クラスを駆動するには最適な感じ。
モノ同様説得力も高く音質の割には価格もこなれていて、この価格帯の輸入パワーアンプではかなりのパフォーマン
スだと思う。

プリのTWOもワイドレンジで力感がしっかりしている。
やはりパワーと同じイメージなのだが、レンジ感、スピード感、力感はこの価格帯のアナログプリとしてはダントツでは
ないのだろうか。
他社同系統のハイスピードアンプで仮にレンジ感、スピード感、力感で同じレベルの商品を探すと100万超えは確
実。

後は使用上の問題点だが、このプリ、パワーは使い方には注意が必要で、プリ、パワーともにヘッドルームのマージ
ンがあまり広くない。
まずプリは繋ぐプレーヤーやDACは注意した方がよい。
PHILIPSのLHH-900R、800R等やマランツのProjectD1、WADIA等のバッファが強くゲインの高い物は受け付けない
し、繋いだとしても非常に硬質で平べったい音になってしまう。これはちょっと残念。
同社のORPHEUS ONEはまだ聴いた事が無いがまず自社物はOKとして、結果が良かったのは47研の信楽DAC#
4715、#4705ジェミニ、通常軽く感じられそうなのだが実際そうでもなく、クリアーで実体感もよく出る。GOLDMUND、
JOB系統はOK、いずれにしても出力ゲインの高いものは避けたほうがよい。
パワーの方は純正でORPHEUS TWOを推奨、当然だが最もパフォーマンスを発揮する。
他にはGOLDMUND、JOB系統はOK、やはりバッファの強いプリは避けた方が無難。

ORPHEUSは忠実かと言われると位相は程ほど揃ってはいるが、SharpのSX100-XO2程は正確では無いし、ここま
で陰影をはっきりつけられると正直嘘だと思う。
しかし最初にGOLDMUNDやFMと出会った時と同じくらいのインパクトと説得力があり、ちょっとこの音のつくりは小憎
らしい。
久しぶりにFM、47、Sharp、マランツプロとまた違ったハイスピードアンプの登場である。


 
 

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'03.09.07発砲 / 砲手:岡島

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 お待ちかねの情報です。「端正」「情熱」のバランスを実現したDA04の発売以来「音が良いの
はわかるがAF01は買えない」オークションでのLHH-P700の高値等、話題を呼びました。そん
な中、適価なプリアンプの発売を待たれていましたが、ついにマランツプロフェッショナルから、
「発表して良いよ」と快諾を得ましたので、その一部を紹介いたします。
 
  
なお暫定仕様なので全てが反映される保証はありません。サイズは1U、メインボリウムの左に並ぶ6個のアッテネ
ーターと右の2個のロータリースイッチ。このシンプルなデザインからは想像できない機能を満載してます。(ピュア的
にはどうでも良いのですが)一応紹介してみましょう。

モード1
 設備音響用ミキサーモード入力
・・・ステレオ6(XLR:2系統 / RCA:3系統 / マイク:1系統)
出力 ・・・ステレオ4系統(モノラル8系統)
ミキサー仕様 ・・・各々の接続機器の音量を調整、ミックスするステレオミキサー
アナウンス機能 ・・・マイク入力時にラインソース(BGM等)を自動ミュート

モード2
 マスタリング系スタジオ用ステレオプリアンプ
入力・・・ステレオ5系統(XLR:2系統 / RCA:3系統)
出力・・・ステレオ4系統
Non-NFB電流バッファーによる完全バランス回路

モード3
 各種スタジオ用マルチチャンネルプリアンプ
5.1ch入力・・・1系統 (RCA)ステレオ入力…ステレオ2系統 (XLR:2系統)
5.1ch出力・・・1系統 (XLR)ステレオ出力…ステレオ2系統 (XLR:2系統)
Non-NFB電流バッファーによる完全バランス回路

まったく音響設備屋にとってはコンパクトで多機能な大変魅力的なコントロールアンプです。私
たちに関係有るのはモード2でしょう。DA04との組み合わせではこれで、BTL、あるいはバイア
ンプが簡単にできます。充分な入力と多すぎる出力は見なかったことにして、注目は、お家芸ノ
ンNF電流バッファーによる完全バランス回路がこの多機能を盛り込んだ上で実現されている
事です。家庭で使用する場合PA02(12時〜3時)にしろ、DA04(3時付近)にしろマランツプロのパ
ワーアンプのアッテネーター位置を高く使用するにはバッファーは不可欠です。それに一番お
いしいアッテネーターポイントを選べるメリットも忘れてはなりません。特にDA04に関しては、ア
ッテネーターの低い所では使い物にならないので必ずちゃんとしたバッファーを搭載した、プリ
アンプが必要になります。正に待ちかねた、プリアンプが出たぁ!と言う感じなのです。気に掛
かる価格はDA04よりもかなり安いと言うことです。

 

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'03.07.15発砲 / 砲手:岡島  

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さようなら コンタ1.1

1995年夏、1.8Mk2に続いて発表された1.1はContourの名を冠した
ミニスピーカーだった。
他のスピーカーにはMk2がつきSEと変わって、Micron、2,8、CRAFT等が製造中止になっても1,
1のままだったのはその完成度だったのだろう。吉田苑の売り上げでも常に上位を維持し、音
楽ファンの入門者を魅了し続け、グレードアップしてもサブシステムとして存在感は不変の物だ
った。今回新しいシリーズに変わるに伴い製造中止になるのは残念でならない。
2WAY15pの何の変哲もないデザイン。自慢にもならないサイズとみてくれがペアで19万円。
ハイファイセットを自慢の種にする人にとっては縁のない物かもしれないが、音楽を聴くには適
切な、Contourとしては馬鹿に安い、価格だと思う。住環境を圧迫しない小さい筐体だけが持
つ、焦点の明確な音像。
近接して聞ける優位さから来るプレゼンス。
SG40XO2と組み合わせた音は、SX100xo2とFM2を使っていた私を焦らせた程であった。
 8年間はスピーカの寿命としては短くはない、問題はその価格なのだ、音楽が好きでハイファ
イセットを最初に揃えるときに誰も100万円を出せるとは思わない。といって魅了という言葉が
使えるほどの完成度が、そうある物でもない。もうこの価格ではContourの音が手に入らなくな
る。環境さえそろえばパルシブな音にまで対応する。音楽の表現には充分すぎる力と情報量を
兼備した小さな巨人は、全く「Contour」の名に相応しい銘機であった。

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'03.04.27発砲 / 砲手:吉田  

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ご無沙汰しております、吉田です。

従来のContourシリーズもすでに日本製品の商品サイクルから考えるとロングラン製品の域に入り、
久々のラインナップ総入れ替えと今回なります。
3モデル新型の発売ですが、その中から評判の良い従来モデルContour1.3SEとの比較をしながら
ContourS1.4を取り上げます。
1.構造
今回は写真でも分かるようにグレーに塗装された金属の板が特に
目を引きます。
ツィーターのフレーム部分はアルミですが、表面を大きく覆うグレー
の金属の板は叩いてみると鉄に塗装をかけたもののようです。
この鉄板とキャビネットの間に5mmのやや硬めのゴム系素材を挟
みバッフル面の共振を抑えているのが特徴です。
1.3SEとバッフル面を叩いて、鳴きの出方を比べましたがさほど差
が無く、1.3SEの組み立てはスピーカーターミナルとウーファー部分
とのケーブルの接続は直にハンダ付けされていましたが、S1.4で
はネットワーク以外は圧着となっており、(写真参照)メンテナンス
(組み立て分解)のしやすい構造になっている。
ウーファーの動きは検証したところ、1.3SEとほぼ同等品と思われ、
今回のウーファーも1.3SEと同じくアルミボビンでは無く、上級モデ
ルに採用されている、軽量プラスティクのボビンが使用されてい
る。
ツィーターは1.3SEがD28/2の改良型ダブルマグネットタイプだった
のに対してS1.4はフレーム形状を変えたD260を使用。
ツィーターとしてはD260の方が高級なのだが、1.3SEの場合、通常
D28/2シングルマグネットではなくダブルマグネット仕様だったの
で、グレード的には同等と考えられる。
ネットワークに関しては、1.3SEがツイーターとウーファーは各独立
した基盤で離して装着してあり、補正もかなり大掛かりなものに対
して、S1.4では比較的シンプルにまとめられている。


 
2.音質
1.3SE、S1.4を比較しながら試聴したのだが、ともに非常にバランスの取れた素直な伸びのスピーカーと言
えるし、同一メーカーの同価格帯だけに音色も非常に良く似た部分を持っているが、ニュアンス的には若
干の違いを見せた。
中低域から低域にかけての伸びはS1.4の方があり、中音域から低域にかけては厚く、ジャズボーカルや
ポピュラーでは楽器の音とボーカルがはっきり分離して、音場としてはやや前に出る傾向。
締まった感じの音と言える。
ただ全体の空気感や奥行き間は1.3SEの方が上で、ボーカルはしっかり浮かぶのだが楽器がでしゃばっ
た感じは無い。
強いて言えばS1.4の方が若い感じで、1.3SEの方がやや落ち着いた感じと言える。
総合的に見て、S1.4は1.3SEの後継と言ってもおかしくないレベルの商品には仕上がっていると思う。

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'03.02.04発砲 / 砲手:岡島伸行  

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私家版オーディオ比較試聴法

 最近5.1CHとかを始めてしまった。理由の一つはCD(レッドブック仕様外)が面白くない方に
流れていく中、SACDへの移行を念頭にsacdのコレクションを始めようと思って、マルチプレー
ヤの購入に踏み切ってしまったわけだ。
 もちろん、そんなに金があるわけでもないので。余分なスピーカーを買えるわけも
無く。
そこら辺の使わなくなったコンピューター用スピーカーをアンプをばらしてでっち上げただけで
ある。ウーファーはまだ無い。それでも音が溢れてつまらない映画が
すごく楽しい。
オーディオに関わる身としては信じられない位ひどいシステムでも楽しいのは、
映像があるから。
絵が、「今出ている音はこれだぞっ!」といってくれるから、なんの疑問も無く木々の
音や小鳥のさえずりがそういう風に聞こえる。絵を消すと如何にひどい音か確認するはめにな
る。
うーんひどい。

 さて、話はここから始まる。比較試聴が難しいのは、音の印象を長く覚えておく事が難しいと
いう事に他ならない。ここで、試聴する時の心得として目をつぶって、
その風景を覚えるというのは面白い方法だと思う。ま、想像力は個人差なので、精度にばらつ
きはでるだろうが、例えば、諏訪内のヴァイオリンを再生している時に、
彼女を映像化するのである。場所、大きさ、動き、更に表情、ストラディのサイズ、
ボウイング等を極力具体的に目の前に想像するのである。
絵として覚えるわけだ。そして、機材を変えて出た音がその程度、映像に影響を与えるかを見
れば何が変わったか一目瞭然?というわけだ。
慣れるとちょっと面白いやり方である。
更に突っ込んだやりかたを提示しよう。それを言葉に変換するのである。
ワインのソムリエが最も覚えるのが難しい香りを脳に格納している方法は、
これである。藁の干した匂い、果実の熟した香り獣脂、等ワインのソムリエの香りに
与えるボキャブラリの多彩さには驚くほかは無い。諏訪内の位置をセンチ単位で首を振るその
スピード感を他の言葉で覚えるのである。このやり方は、短期記憶レベルにまで持ってゆけ
る。
優れた記憶方法である。
そしてその映像が浮かべられない録音、ジャンルはオーディオに向かないと思えば
間違いが無い。


 

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'03.01.03発砲 / 砲手:吉田  

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新年明けましておめでとうございます。
本年も吉田苑をよろしくお願いいたします。

昨年は、先進的なものに理解のあった朝沼氏を始め、今から期待の持てる評論家の方が数
名亡くなりさびしい限りです。
朝沼氏はシャープ1bitのTVコマーシャルにオーディオ評論家として登場し、旧態然としたオー
ディオ評論のなかで新しい物を評価できる数少ない評論家だっただけに残念でなりません。ご
冥福をお祈りします。

さて今回新春第一弾は、シャープ1bitの新製品SD-SG40。
SD-SG40はSD-SG11の5.6Mhz版として昨年末登場したモデルでデザインと機能はSD-SG11
を踏襲し、アンプ部分のサンプリングを5.6Mhzにしたモデル。
コントロール部分は殆ど変らないので、今回は単純にSG11と比較とします。
アンプ部分の音質はSD-SG11とは明らかに違うアンプと言っていい商品で、小音量時の分解
能と高域の繊細感やニュアンスはSD-SG11を上回っていて、この部分は5.6Mの良いところと
いえる、ただ残念なのは2.8Mに比べるとスピード感が無く、音に芯が無いように感じる。バラン
ス的にはやや下に重い感じがあり、この点はSX200程ではないにしても5.6Mに関して共通の感
じがある。
1bitの発売当初2.8Mのよさは、そのアナログアンプに無い立ち上がりのよさとスピードにあった
だけに2.8Mと併売とはいえ5.6Mの方にもうすこしスピードが欲しい。
5.6Mは発展途上ということなのか、それともアナログになれた耳には5.6Mは実は速いがが普
通に聴こえてしまうのか。勝手な想像だが技術的なものも含め多分発展途上なのだろう。
とはいえ、SG40はSX200よりは音も作った感じは無いしお買い得な感じはする。
音的には素直な音質と言えるし、下にやや重い部分もコントロール部分とパワーアンプ部分の
RCAケーブルで改善できそうなレベルで、一般的な音量や小音量でそのよさを発揮しそう。
合わせるスピーカーもSG11(XO2)のようにDYNAUDIOでもよいのだが、直線的なきつさは無い
のでDALIのメヌエットロイヤル2やパストラルシンフォニーAPM-1MK2のような小音量でも音楽
をうまく聴かせるタイプでちょつといいスピーカーと合わせたい。


 
 


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